各界の専門家・著名人が“いい先生”について語る 特集企画『いい先生ってどんな先生?』
2020年の教育改革や増加傾向にある不登校やいじめの問題、そして先生たちをとりまく労働環境の問題など、さまざまな課題が取りざたされている教育現場。そんななか、ソクラテスのたまごがあらためて考えたいのが“いい先生”とはどんな先生なのかということ。教育現場の実情を知る専門家・著名人の皆さまに、それぞれが思い描く“いい先生像”について考えていただきました。
目次
- 1 「いい先生」ってどんな先生?
- 2 教育YouTuber・葉一さん
- 3 先生の学校学長・三原菜央さん
- 4 小学校教諭・二川佳祐さん
- 5 保育士、児童発達管理責任者・三好恵子さん
- 6 横浜市立日枝小学校長・住田昌治さん
- 7 芸人・横澤夏子さん
- 8 小学校教諭・ぬまっち先生
- 9 フリーアナウンサー・政井マヤさん
- 10 コンサルタント・コーチ 白土詠胡さん
- 11 昆虫ハンター・牧田 習さん
- 12 瀬戸SOLAN小学校校長・横藤雅人さん
- 13 「いもいも」主宰・イモニイ(井本陽久)
- 14 マモル代表取締役・くまゆうこさん
- 15 芸人・小島よしおさん
- 16 哲学者、教育学者・苫野一徳さん
- 17 いま-みらい塾代表取締役社長・歌崎雅弘さん
- 18 ロボットコミュニケーター・吉藤オリィさん
- 19 サイエンスコミュニケーター・恐竜くん
「いい先生」ってどんな先生?
いい先生。そう聞いてイメージするのはどんな人物像ですか?
現在、先生になりたい学生は減少傾向にある一方で、先生にまつわる事件やニュースを目にする機会は増えてきたように思います。
コロナ対応や教育のICT化などにより教育現場が目まぐるしく変化する中、学校教育に対する要望は増え続け、先生たちの過酷な労働環境が問題視されるようにもなってきました。
先生の働き方や先生に対する価値観をアップデートすべきタイミングなのかもしれません。
そこで、私たちがよく口にする“いい先生”とはどんな先生なのか、あらためて考えてみませんか?
「勉強が分かりやすいのがいい先生」「子どもの話をいつでも聞いてくれるのがいい先生」「いい先生なんて幻想だ」など、さまざまな意見があるはずです。
私たちは、決して先生方に“理想の先生像”を押し付けたいわけでも、負担を増やしたいわけでもありません。
立場や考え方の違う意見を知ることで、ひとりでも多くの人が、“先生”についてあらためて理解と考えを深めてくれることを願っています。
教育YouTuber・葉一さん
教育YouTuberとして、子どもたちに勉強を教える動画配信をしている葉一さん。チャンネル登録者数は130万人を超え、「勉強が分かるようになった」という喜びの声が続々と寄せられています。リアクションが見えないネットの世界で授業を実践する葉一さんに、「いい先生」について話を聞きました。
先生の学校学長・三原菜央さん
元教員で、自身が抱いていた教育に対する問題意識から、新たな教育をつくるために必要な知識や情報を多様な人たちと学び合うコミュニティ「先生の学校」を作った三原菜央さん。これまでに、のべ1万人以上もの先生と接してきた三原さんが考える「いい先生」とは。
小学校教諭・二川佳祐さん
都内の公立小学校教諭の二川佳祐さん。若手時代に経験した学級崩壊を機に新たな学びや取り組みにチャレンジし、自己変革を実現。今では公教育のフロントランナーとして走り続ける二川さんに、現役教員の視点から“いい先生”について語っていただきました。
保育士、児童発達管理責任者・三好恵子さん
保育士・児童発達管理責任者として15年以上、療育に携わってきた三好恵子さん。3人の子どもの母として、たくさんの先生との出会いも経験してきました。三好さんの考える「いい先生」には、指導者としての視点と母親としてのリアルな視点が盛り込まれています。
横浜市立日枝小学校長・住田昌治さん
横浜市の小学校で校長をつとめ、ESD(持続可能な開発のための教育)を推進する住田昌治さん。教員も子どもたちも笑顔になる学校づくりや学校組織マネジメントの取り組みが注目を集めています。そんな“いい校長先生”が考える”いい先生”とは。
芸人・横澤夏子さん
明るくやわらかな笑顔から繰り出される少し毒の効いたものまねの数々。鋭い観察眼が魅力のお芸人・横澤夏子さんは、先生になるのが夢だったそう。よしもともプロデュースとして関わっている知育・教育アプリ「ラフ&ピース マザー」で講師を務め、一児の母親でもある彼女が考える”いい先生”とは?
小学校教諭・ぬまっち先生
「ぬまっち」の愛称で親しまれ、子どものワクワクを引き出すユニークな授業を実践し脚光を浴び続ける沼田晶弘先生。テレビ出演、執筆、講演、商品開発などマルチな活動を続け、ビジネス界からも注目を集めています。「すごい先生」「いい先生」として取り上げられる機会も多い彼が考える先生の役割とは?
フリーアナウンサー・政井マヤさん
プライベートでは3児の母である、フリーアナウンサーの政井マヤさん。誰しもが抱く“先生とはこうあるべき”という考えに、正解はありません。先生自身が“先生”を楽しむこと、子どもたちにとってはこれが一番大事なのかもしれません。
コンサルタント・コーチ 白土詠胡さん
企業でのコンサルティングから夫婦関係のコーチング、食育事業など幅広い分野で活躍する白土詠胡さん。仕事柄、人との関係性について客観的に見ることを意識している白土さんでも、わが子のことになると客観的でいられないこともあるそう。一人の親として、「いい先生」について話してもらいました。
昆虫ハンター・牧田 習さん
小学校時代は、学校や勉強そっちのけで昆虫採集に夢中だった牧田さん。そんな彼に対し、先生やクラスメイトから理解してもらえないことも多かったそう。転機となったのは、中学時代に出会った担任。自身の経験や現役の学生として考える「いい先生」とは? 牧田さんのお母さんにも、お話を聞きました!
瀬戸SOLAN小学校校長・横藤雅人さん
「グローバルシチズンシップの育成」をポリシーに愛知県瀬戸市に誕生した「瀬戸SOLAN小学校」。校長の横藤雅人さんは、教員としてさまざまな試みをしてきただけでなく、教員養成も行ってきました。「瀬戸SOLAN小学校」では教師の業務軽減などにも取り組む横藤校長が語る「いい先生」とは?
「いもいも」主宰・イモニイ(井本陽久)
「イモニイ」の愛称で親しまれる井本陽久先生。神奈川県鎌倉市の中高一貫校・栄光学園中学高等学校で27年間数学教師として勤め、現在は花まる学習会「いもいも教室」を主宰する。“叱らない・教えない”教育で注目を集めるカリスマ教師、井本先生が考える“いい先生”とは?
マモル代表取締役・くまゆうこさん
いじめの早期発見・解決を目指す、いじめ報告相談プラットフォーム「マモレポ」を開発運営する「株式会社マモル」のくまゆうこさん。一方で、新しい教育を行う先生を応援する「マモルティーチャープロジェクト」も展開しています。そんな彼女が考える“いい先生”とは?
芸人・小島よしおさん
早稲田大学教育学部卒業の経歴を生かし、YouTubeで「おっぱっぴー小学校」を開校したお笑い芸人の小島よしおさん。タレント活動の傍ら、「よしお先生」として子どもたちに勉強を教える学習動画を提供しています。教壇に立つ経験には、小島さんが描く「いい先生」への思いが込められていました。
哲学者、教育学者・苫野一徳さん
『「学校」をつくり直す』『教育の力』などの著書や教員・一般向けの講演、セミナーを通し、これからの教育のあり方を提言する哲学者・教育学者の苫野一徳さん。学校教育の本質、現状と未来をふまえた上で苫野さんが考える「いい先生」とは?
いま-みらい塾代表取締役社長・歌崎雅弘さん
「塾を卒業する学習塾」がコンセプトの「いま-みらい塾」を運営する、歌崎雅弘さん。学校に行けない子どもの“生きづらさ”を解消するのが、自身の使命だと話します。先生に問われるのは、生きる力につなげるサポート。歌崎さんが考える「いい先生」像には、自身の経験が根幹にあるようです。
ロボットコミュニケーター・吉藤オリィさん
身体的移動ができない状況下でも自分の体の代わりにその場にいて社会参加をできる分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」の開発者である吉藤オリィさん。約3年間の不登校やひきこもりを経験し、現在は、年間約60本のペースで小中学生に向けた講演を行なう彼が考える「いい先生」とは?
サイエンスコミュニケーター・恐竜くん
6歳のときに恐竜に一目ぼれし、現在はサイエンスコミュニケーターとして活動する恐竜くん。学者や学芸員という職業の選択もある中で自分らしい生き方をする背景には日本とカナダで受けた教育、先生との出会いがありました。
子育てのお悩みを
専門家にオンライン相談できます!
「記事を読んでも悩みが解決しない」「もっと詳しく知りたい」という方は、子育ての専門家に直接相談してみませんか?『ソクたま相談室』には実績豊富な専門家が約150名在籍。きっとあなたにぴったりの専門家が見つかるはずです。
子育てに役立つ情報をプレゼント♪
ソクたま公式LINEでは、専門家監修記事など役立つ最新情報を配信しています。今なら、友だち登録した方全員に『子どもの才能を伸ばす声掛け変換表』をプレゼント中!