収集車に乗せられた後のごみの話。「なぜ海や宇宙にもごみがあるの?」子どもと一緒に考えてみる

今、「ゴミ」が世界的な問題になっています。たとえば環境庁によると、海のプラスチックのうち2~6万トンは日本から来たものだそう。このままだと、2050年には魚よりも海洋ゴミのほうが多くなるとか……。未来を生きる子どもたちが今できるアクション、それは「知る」こと。一人ひとりの行動が地球の未来をつくります。
収集車に乗ったごみは、その後どうなるの?
『ごみ 世界で一番やっかいなもの リサイクルから環境問題まで』は、2022年9月16日に西村書店から発売されたSDGsビジュアルブックです。

実はこの本、大好評の『気温が1度上がると、どうなるの? 気候変動のしくみ』『もし、水がなくなるとどうなるの? 水の循環から気候変動まで』に続く、<地球の未来を考える>シリーズの3作目。今作の『ごみ 世界で一番やっかいなもの リサイクルから環境問題まで』では、“ごみの行方”について学ぶことができます。

普段何気なくごみ箱に入れている、ごみたち。子どもたちにとっては、「保護者がごみ袋を縛って集積所に出して、それを収集車が運んでいく」までしか知らないことがほとんどでしょう。
『ごみ 世界で一番やっかいなもの リサイクルから環境問題まで』でまず描かれているのは、収集車に乗せられた後のごみの話。
収集車に乗ったごみは、その後どうなるの? なぜ海や宇宙にもごみがあるの? など、世界のごみ問題について広い視点で描かれているそうです。
さらに、ごみの処理方法(埋め立て・堆肥化、リサイクルなど)や、地球の問題(生態系や環境への影響・世界で起きているごみ問題など)、そして問題解決のアイデア(ごみを増やさないための工夫・物を大切に使うことのすすめなど)もわかりやすく解説。
「ごみ」という身近なテーマだからこそ、ごみを取り巻く問題を知ることで、自然とSDGsを意識できるようになるでしょう。
「ごみ」について親子で考える
『ごみ 世界で一番やっかいなもの リサイクルから環境問題まで』では、「ごみ」についても詳しく解説しています。
ひと口に「ごみ」といっても、一般ごみ、生ごみ、プラスチック、ガラス、古紙、粗大ごみ、電化製品、有害廃棄物、液化廃棄物……など、その種類はさまざま。

また、戦争が起きたり産業が発達したりすると、特有のごみが増えることがあります。
たとえば本書によると、ドイツでは戦争によって壊れた家のがれきを集めて公園をつくったそうです。また、ひとつの製品が完成するまでにたくさんのごみが出る……といった、普段はあまり考えたことがないような産業事情も描かれています。

私たちの生活にごみはつきものです。しかし、なかなか深く考えることのない存在。『ごみ 世界で一番やっかいなもの リサイクルから環境問題まで』では、ごみにまつわるあらゆる知識を得られます。
世界を変えるのは、一人ひとりの心掛け。まずは「知る」ことから、未来を変えていきましょう。
すべては「知る」ことから
ウミガメの顔に突き刺さったプラスチックのストロー。人工衛星に衝突するリスクのある宇宙ごみたち。世界各地、さらには宇宙で、このようなごみ問題が日増しに広がってきています。

私たちが今できるのは、地球を変えるような大きなアクションではないかもしれません。それでもすべては「知る」ことから始まります。
『ごみ 世界で一番やっかいなもの リサイクルから環境問題まで』を、ぜひお子さんと一緒にごみやSGDsについて考えるきっかけにしてください。
・株式会社西村書店 [竹内 薫氏 監修]SDGsビジュアルブック第3弾『ごみ 世界で一番やっかいなもの リサイクルから環境問題まで』9/16発売。(PR TIMES)

教育に関する有識者の皆さまと一緒に、子を持つお父さん・お母さんでもある「ソクラテスのたまご」編集部のメンバーが、子どものために大人が知っておきたいさまざまな情報を発信していきます。