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2024.04.25

日本で暮らしているから仕方なく……女性が「本当はしたくない」けどしぶしぶ受け入れていること

結婚したら夫婦のどちらかが姓を変え、同じ姓を名乗る。実はこのルールがあるのは日本だけ。このルールや習わしについて、令和を生きる女性たちはどのように思っているのでしょうか。SHE株式会社が行った本音調査の結果を見ていきましょう。

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夫婦同姓は日本独自のルール

SHE株式会社は、女性向けキャリアスクールshelikesで学ぶ女性670人に「選択的夫婦別姓に関するリアルな本音調査」を実施しました。

日本の民法では、結婚する際、男性または女性のいずれかが姓を変え、夫婦同姓となるよう規定されています。しかしこうしたルールは世界でも他に例がありません。また、内閣府の男女共同参画局によると、改姓するのはほとんどの場合が女性で、全体の95%を占めています(2020年時点)。

このルールについて、女性はどのように思っているのでしょうか。

まず、結婚している女性に対して「パートナーの姓に合わせましたか?」と質問すると、「はい」と答えた人が92.5%もいました。

9割以上の女性が、結婚後に男性の姓に変えたようです。40代の女性は100%改姓していますが、30代、20代の若年層は改姓していない方もチラホラ。

その理由について問うと、このような声が寄せられました。

  • 特に理由はなく、夫の苗字に合わせるものだと思ってた
  • 違和感がなく普通だと思った
  • 自然とそうなった。そうしなければいけないという気持ちがあった
  • 改姓が当たり前の時代だった

「それが当たり前だったから」と何の疑問も持たずに改姓した方が多いようですが、令和の若年層はこのルールに疑問を感じている人もいるのかもしれません。冷静に考えれば、一生に関わる大事な問題なのに、選択肢がないというのはおかしな話です。

多くの女性の本音は「改姓したくない」

では、法律や習わしなどの先入観をすべてなくしてみましょう。結婚後、自分の意思で「男性の姓に変えたい」と考える女性はどれほどいるのでしょうか?

未婚女性に「パートナーの姓に合わせたいですか?」と聞いたところ、「はい」の回答は3割にも及びませんでした。年齢層が上がるにつれて、改姓に懐疑的な方が多くなっていくようです。

改姓したくないという人たちの声を紹介します。

  • 苗字が変わることでアイデンティティを失うような気がするので抵抗がある
  • 仕事でも今の姓でやってきたし、実家の姓も残したい
  • 仕事などに不利益が生じる場合は変えたくない
  • 変更の負担も大きく、選択できた方がよい

名前は自分の一部。改姓によって、自分のアイデンティティを失うのでは?と不安になる方もいるようです。また、仕事面に不安を抱える方も多くみられました。

今回の調査では、結婚後、仕事で「改姓後の新姓を使う」という回答が54.9%と、過半数となりました。この背景には、新しい姓で働くことが会社のルールになっているなどという要因もあるようです。

しかし、結婚していない方に結婚後、仕事で使う氏名の希望を聞くと、「改姓した上で旧姓使用を希望する」が最も多い51.1%となりました。「法的氏名を変えない(事実婚/パートナー側の姓を変更する)」と答えた方も24.4%います。

新姓で働くことに対する不安や不都合として、以下のような声も上がっています。

営業や企画など、外部の方とやり取りをさせていただくことが多かったので、姓を変えることによってまた1から名前を覚えていただかないといけないと思っていた

新しい名字を覚えてもらう負担をかけたくない

社内でプライベートな情報を共有したくない

改姓の話をすると仕事にプライベートを持ち込むようで、自分の気持ち的に居心地が悪くなりそう

確かに、改姓によって仕事面で不都合を感じることが出てきそうです。社内・取引先・お客様への挨拶もそうですし、名刺や印鑑も新しく作り直さなければなりません。また、“仕事にプライベートな話を持ち込むようで気が引ける”という旨の回答も見られました。気持ちの切り替えはもちろんですが、「お相手は何の仕事をしている方?」「いつからお付き合いしていたの?」などいろいろ探られるのも面倒ですしね……。

選択的夫婦別姓を希望する女性は7割以上

「日本で暮らしているから仕方なく」と、しぶしぶ改姓を受け入れる女性は多数います。でも、ルールがなかったら? 選択的夫婦別姓について、どれほどの女性が賛同するのでしょうか。

「選択的夫婦別姓に賛成ですか?反対ですか?」という質問の結果を集計するとこのような結果になりました。

7割以上の女性が、選択的夫婦別姓を支持しています。名前は自分の代名詞であり、一生背負うものだからこそ、簡単には変更したくないですよね。

「女なら結婚したら男性の姓に変えるべき」というルールは、もはや時代遅れと言わざるを得ません。

<参考資料>
PR TIMES(SHE)

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