貯蓄は収入の何割してる？世の中の夫婦＆カップルに「お金のこと」をあれこれ聞いてみた！

貯蓄は収入の「1～3割未満」

株式会社エイチームフィナジーは2023年10月、669名の夫婦＆カップル（20代後半～40代）に対して「夫婦とカップルの貯蓄調査2023」を実施しました。

今回は、同居夫婦、同居カップル、同居していないカップルの3パターンに分けて調査したそうですが、集計結果を見る限り、「同居していないカップル」は「同居夫婦」「同居カップル」と比べて異なる点がいろいろとあることがわかったようです。

では、質問別に詳しく見ていきましょう。

まず「あなたは月の収入の何割を貯蓄していますか？」という質問から。

こちらは、すべての質問の中で唯一「同居していないカップル」「同居夫婦」「同居カップル」が同じような傾向を示しました。

全体的に「1～3割未満」が最多のようですね。

昨今の物価高の影響により全世帯の支出が増えていると思いますが、それでも上手にやり繰りして「1～3割未満」をキープしているのか、それとも数年間まで「3～5割未満」や「5割以上」だったのに減少してしまったのか……。数年前のデータがあればぜひ比較検証したいところです。

パートナーの収入・貯蓄額の把握は、「同居」の有無によって大きく異なる

続いて、お互いの収入や貯蓄額を把握しているかについて。

「パートナーの収入金額を知っていますか？」と質問すると、「同居している夫婦」「同居しているカップル」は「知っている」「大体知っている」の回答率がほぼ同じですが、「同居していないカップル」は「知っている」の回答率が極端に低くなりました。

結婚でも同棲でも、一緒に住む以上はお互いの収入金額を把握することが多いようです。しかし一緒に住んでいなければ、いくらパートナーといえど、具体的な金額を明かすことは少ないのですね。自分から明かすことはもちろんですが、聞きにくいというのもありそうです。

続いて「貯蓄額（銀行預金・投資・保険を含む）」について。こちらもかなりデリケートなテーマです。アンケート結果はこのようになりました。

収入と同じように、「同居していないカップル」は「知っている」の割合が非常に低く、過半数が「全く知らない」と回答しています。やはり、ただ“付き合っている”というだけだと一歩踏み込んだ会話はしにくいのでしょうか。

一方、「同居している夫婦」「同居しているカップル」も同じような回答傾向を示しています。「知っている」「一部のみ知っている」がどちらも約8割なので、やはり同居の有無はお金事情の把握と関連性がありそうです。

夫婦＆同居カップルの半数以上は、共有口座を持っている

最後に、「パートナーと共有の口座や財布を持っていますか？」という質問の結果を紹介しましょう。

結婚でも同棲でも、一緒に住んでいるカップルは共有口座を持つ方が多いようです。一方、「同居していないカップル」はほとんどが各自で口座を管理していることがわかります。やはり、同居の有無でお金事情が大きく変わるのですね。

夫婦＆カップルの多くは、収入の「1～3割未満」を貯蓄に回していることがわかりました。

パートナーの収入や貯蓄額については、「知っている」「一部のみ知っている」の回答率が半々程度。しかし同居していないカップルは「一部のみ知っている」「全く知らない」の回答が目立ちました。

お金は生活の土台です。一緒に住むことが決まったなら、パートナーとお金のことを話し合って把握するのも自然なことでしょう。ふたりで上手にやり繰りして、将来のために備えられると良いですね。

＜参考資料＞
・PR TIMES（エイチーム）