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2023.03.19

【独自調査】物価高や光熱費の高騰で致し方なく…。子どもの教育費よりも多かった「児童手当の使い道」

子育て・教育メディア「ソクラテスのたまご」は、0歳~18歳までの子どもを持つ全国の子育て世代80名に「児童手当の主な使い道について」のアンケート調査を行いました。その結果を紹介します。

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「児童手当の使い道」ランキング

児童手当とは

内閣府によると、児童手当とは「次代の社会を担う児童の健やかな成長を支援することを目的」とした子ども・子育て支援です。令和5年3月現在、所得や子どもの人数・年齢によって、世帯ごとの支給額は異なりますが、0歳から中学校卒業までの児童を養育している方に支給されています。

この児童手当、全国の子育て世代はどんなことに使っているのでしょうか。

「ソクラテスのたまご」は、0歳~18歳までの子どもを持つ全国の子育て世代80名に「児童手当の主な使い道を教えてください」という独自のアンケート調査を行いました。

そのランキング結果がこちら。

「ソクラテスのたまご」調査

3位:子どもを含めた家族の生活費(食費・水道光熱費などの生活費)

3位は「子どもを含めた家族の生活費(食費・水道光熱費などの生活費)」です。

回答者の多くは、「賃金アップが見込みない状況や、物価高や光熱費の高騰などさまざまな理由から貯金することが厳しく、生活費にまわすしかない」とコメントしていました。

児童手当は多少あるだけでとても助かっている。子どものためとはいえ、普段の生活費として使ってしまっている。

(30代後半女性)

ただでさえ子どもにお金がかかるのに生活必需品が値上げに加えこの冬には電気代ガス台も高騰して正直生活すら苦しくなっている。

(30代前半女性)

少ない額でも貰えるのはとても嬉しい事ですが、自分たちの貯金も正直ないので児童手当貯金に回したくてもなかなかできない状況で本当はもっと欲しいなという気持ちはあります。

(20代後半女性)

2位:子どもの生活費(衣類・学用品など)

2位は、「子どもの生活費(衣類・学用品など)」です。

3位と同様に、「本当は貯金したいけれど、子どもの学費や習い事など子どもが大きくなるにつれて出費が増えるため、子どもに関する生活費にまわすしかない」という声が多く寄せられました。

自分達の老後の資金貯蓄もしなくてはならないのに、学費が高過ぎてとても貯蓄まで回せない。しかも、物価上昇が止まらない。投資で貯蓄を増やすと言っても元がないから何も出来ない。八方塞がり状態であり、とても子供を育てるような体制にはなってない。

(50代前半男性)

本来であれば、子どもの貯蓄に全てまわそうとしていたのだが、子供が大きくなるにつれ、子どもにかかる塾代や習い事から食費、子どもが自立して遊びに出るようになったことにより費用がかさみ、思うようにはいかなくなった。

(40代後半女性)

1位:子どもの将来のための貯蓄(学資保険料・ジュニアNISAなど)

1位は「子どもの将来のための貯蓄(学資保険料・ジュニアNISAなど)」でした。

「子どもの将来のために貯蓄しているものの、全額貯金に回しても進学費用には足りない」と感じる人も多いようです。

なんとなく過ごしていると他のものに紛れて使ってしまうので別にして貯蓄している。万額受け取り切ると大きな金額になるのでありがたいと思っている。それでも子供の進路や今後の経済情勢で過不足は変動するので不安は感じている。

(30代後半女性)

子供の大学進学のために全額貯めているのですが、児童手当を全額貯めても、とても進学費用には足りません。別に毎月いくらか貯めてはいますが、子供のために使いたい、貯めたいと思っても、義母の介護が始まるためにこちらのお金を使わざるを得ず、思うように貯めることができません。

(20代後半女性)

本来であれば、月々の習い事等の教育費や消耗品等にまわしたいところですが、将来の授業料などの教育費に備えて全額貯金しています。そうすると、家計でかなり節約をしながら教育費を捻出しなければ厳しいのが現状です。

(30代前半女性)

回答全体を通してみると、子育て世帯は「現在の児童手当の金額では足りない」と感じていることが分かりました。賃金アップが見込めない状況の中、物価や光熱費が高騰し、子どもの養育費や教育費など子どもにかかるお金も増えています。

「金銭面に関していえば、子供を持つことはマイナスにしかならない。(40代前半女性)」「子ども1人育てるのに昔の基準に合わせた支給額では足りません。(30代後半女性)」という切実な声もありました。

※コメントは原文ママです

<参考資料>
内閣府「児童手当制度のご案内」
内閣府「児童手当」

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