受験する我が子の「親に言えない本音」って……小学校・中学校を受験する子の“親の悩み”とは

受験を控えた親の8割は悩みを抱えている

greedenは2023年8月、小学校・中学校を受験予定のお子さんを持つ保護者1010人に対して「子どものお受験の悩み」についてのアンケート調査を行いました。

まず「現在、お子さまの受験に関連した悩みはありますか？」と質問したところ、「大いにある（26.5％）」「ある程度はある（55.8％）」の回答が8割を占めました。ほとんどの保護者が何かしらの悩みを抱えているのですね。

内訳についても調査すると、悩みのNo.1は「子どもの集中力がない（43.4％）」でした。2位は「子どもの学習意欲がない（30.4％）」ですが、3位の「子どもの成績が上がらない（29.7％）」とは非常に僅差です。4位は「子どもの本音が分からない（25.2％）」でした。

具体的な悩みを聞くと、「子どもの考えていることが分からない」という声が多く寄せられたようです。

本人の本当の意思がわからない

（30代/埼玉県/会社員）

本当に受験したいのか、したくないのか微妙

（30代/愛知県/パート・アルバイト）

どこまで頑張れるのか親としてもわからないので無理をしていないか心配

（30代／福岡県／パート・アルバイト）

お子さんとしても、受験したい気持ちはあるものの、遊びへの興味も捨てきれないのでしょうか。将来に関わる大事な選択だからこそ、一度決めたら猪突猛進してほしいという親の気持ちも分かります。

子どもが親に言えない本音を話せる相談相手が欲しい……

次に「お子さんの受験合格に向けて、学習先の先生以外にお子さまが相談できる相手は必要であると思いますか？」と質問すると、「とてもそう思う（29.1％）」「ある程度はそう思う（54.8％）」の回答が8割を占めました。

その相手に対しては、主に「親に言えない本音（44.0％）」「受験に対する不安（43.7％）」を聞いてほしいと思っているようです。

思春期は、徐々に親離れしていく時期。些細な悩みでも「親に相談するなんて恥ずかしい」と感じてしまうこともあるので、第三者の存在は子どもにとって“ガス抜き”にもなりそうです。

受験や進路の専門家も活用してみて！

たとえ短時間でも、質の良い学習ができればしっかり成果が出ます。「お子様の受験に向けて取り組んでいることは、成果につながっていると実感できていますか？」と質問すると、およそ8割の保護者が「とてもできている（16.1％）」「ある程度はできている（58.6％）」と答えました。

しかしその一方で、「あまりできていない（20.2％）」「まったくできていない（5.1％）」の回答も。お子さまの成績に伸び悩んでいるということは、お子さん自身も学力停滞に苦しんでいる可能性があります。

「がんばっているけど成績が上がらない」という悩みは、親や先生、友達といった身近な人よりも、子どもの共感し、状況に応じてアドバイスしてくれる専門家などの第三者のほうが相談しやすい場合があるかもしれません。

そんなときは、受験や進路の専門家にオンラインやメッセージで相談できる「ソクラテスのたまご」などの相談サービスを利用してもいいでしょう。

悩みの内容によって相談相手を変えるのは、お子さんの成長の証。「親に言えない本音をどうにか引き出したい！」と前のめりで関わるよりも、信頼できる相談相手を確保してあげたほうが、意外とうまくいくかもしれません。

子どもが成長するほど、「親に言えない本音」を抱えがちです。まして小学校・中学校受験を控えるお子さんは、成績やモチベーションなど悩みの種は尽きないでしょう。

我が子が何かに悩んでいると解決してあげたくなりますが、思春期だと “親に相談”はちょっとハードルが高いことが。受験や進路の専門家もうまく頼ってみてくださいね。

＜参考資料＞
・Experienshare（エクスペリエンシェア）