• facebook
  • twitter
  • LINE
  • hatena
2019.06.13

【成績と内申点を上げる秘訣①】 小学生から意識しておきたい中学校のテスト対策

中学校で成績や内申点の評価材料となるのが、「テスト」「授業態度」「宿題・提出物」の3つ。いずれも、高校受験につながる大切なものです。そこで、テストの評価方法やテストの取り組みが子どもにもたらす成長、効率的なテスト対策法や注意点、小学生のうちから意識すべきことを解説します。

  • facebookfacebook
  • twittertwitter
  • LINELINE
  • hatenahatena

中学校のテストはこう評価されている

内申点とは…

公立中学校では、各教科4~5個の観点を3段階(通常、A〜Cまたは◎〜△)で評価をする“観点別評価”を行います。これを基に5段階(5〜1)の評定点がつけられます。これがいわゆる内申点です。

テストは“知識・理解”、”技能”、”思考・判断・表現”などの観点評価に関わります。どの観点かは問題のタイプによります。数学なら、用語の意味は“知識・理解”、基本計算は“技能”、文章題や応用問題は“思考・判断・表現”です。

テストは大きく分けて2種類あります。

定期テスト(考査)

年間の定められた期間で行い、3学期制なら年5回が通例。1学期の中間テストを実施せず、4回の学校もあります。

  • 1学期中間:5月上旬〜中旬
  • 1学期期末:6月下旬〜7月上旬
  • 2学期中間:9月下旬〜10月上旬
  • 2学期期末:11月下旬〜12月上旬
  • 学年末:2月下旬〜3月上旬

中間テストは5教科(国語、数学、英語、理科、社会)で行い、期末テストは実技4教科(音楽、美術、保健・体育、技術・家庭)を加え9教科。範囲が広く成績評価でも大きなウェイトを占めます。

  小テスト

授業中に行い、頻度は教科・先生ごとにさまざま。これも軽視できません。

受験のためだけではない!? テストはなぜ大切なのか?

公立高校入試では、学力試験や面接、作文・小論文、実技検査などの得点に、内申点に基づく調査書点を合計して合否判定をします。私立高推薦入試は内申点で出願基準を定めます。そのため、内申点でも比重の高いテストは高校受験に影響します。

成果が数値化されるテストは客観的で公正な評価基準です。勉強の成果を発揮する、いわば“スポーツの試合”のようなもの。緊張する状況の中で臨むテストは集中力を鍛え、本番強さ・勝負強さといった精神力を養う絶好の機会なのです。

定期テストも小テストも複数回実施するということは、毎回のテスト範囲は限定されます。細切れで行うからこそ、勉強もしやすいのです。中学校でテストがなかったとしたら、高校入試で一発勝負ということになってしまいます。テストがあると理解度・定着度がはっきりしますし、それが学力全般の向上に結びつきます。

「テストが好き」という子どもはまれで、むしろ「なぜテストなんかあるんだろう?」という子どもの方が多数でしょう。しかし、現実問題としてテストで評価される以上、学校のテストを最大限プラスに活用して成長につなげることを考えるのが建設的ですよね。

テストの評価向上のためにすべきこと、小学生のうちからできること

多くの中学校では定期テストの2週間前にテスト範囲表が配付され、出題範囲や提出物内容が提示されます。1週間前になると部活動も休みとなり、学校全体がテストの雰囲気に。そのため「テスト1~2週間前から勉強すればいい」と思いがちです。

しかし、高得点を狙うなら早期の対策が必要。出題範囲は1~2ヵ月分の学習内容ですから、“2週間前から仕上げる”のであって“2週間前からスタート”では間に合わないのです。前回テスト以降の授業内容が次のテスト範囲ですから、範囲表の配布前から勉強は可能です。

まずは、提出物(問題集やプリント類)を普段から少しずつ進め、範囲表が配られた時点で終わっているのが理想的。2週間前から、提出物の問題が完璧に解けるまで反復します。加えて、市販の問題集などで補強すれば万全です。

また、定期テストが振るわなくても毎回の小テストが良いと内申点が上がることもあります。範囲が狭く対策をしやすいので、小テストは常に満点を狙うよう心がけましょう。

小学校で行うテストは単元ごとに行う、中学校の小テストに当たります。初めて経験する定期テストに戸惑わぬよう、入学前から定期テストの重みを知っておくことです。

定期テストや小テストは成績・内申点アップだけでなく、日々努力する根気や本番で力を発揮できる集中力や精神力を伸ばす意味でも子どもにとってプラスに働きます。その重要性を、親子で確認してみてください。

石井知哉

教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー。高校受験Webサイト「School Post」(https://school-post.com)主宰。塾指導歴20年以上。小学生から大学浪人生まで、教科を問わず個々の成長を引き出す指導を得意とする。現在は、個別指導塾2校舎を統括する傍で、千代田区麹町に超少人数制個人指導道場「合格ゼミ」を開設。長年の経験と知見を記事にして発信中。アイデアと文面の大半は、こよなく愛するビーグル犬との散歩中に生まれる。

\ SNSでシェアしよう /

  • facebookfacebook
  • twittertwitter
  • LINELINE
  • hatenahatena

ソクたま公式SNS