仕事・人間関係・子育て・介護……もうしんどい!と思ったときに、あなたは何をすべきなのか

今、目の前に壁を感じますか? 仕事・人間関係・子育て・介護など、人によって悩みの種はさまざまでしょう。「もうしんどい!」と投げ出したくなる自分にウンザリしないでください。投げ出したくなるということは、つまり真正面から向き合っているということ。がんばりすぎるあなたには、本の処方箋が役に立つはずです。
「誰かのため」に生きすぎない
2023年5月26日に株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンから刊行された本、『「誰かのため」に生きすぎない』が話題です。

発売前から増刷が決まるほど注目されていましたが、テレビ番組で紹介されたことをきっかけにさらに人気が加速。発売から3カ月経った現在、すでに2万部を突破しているそうです。
著者は藤野智哉さん。藤野さんは精神科医ですが、幼少期に発症した病気による障害とともに生きています。メディア出演歴も多数あるので、知っているという方も多いかもしれませんね。

藤野さんが今回手がけた著書が、『「誰かのため」に生きすぎない』。表紙には「自分に優しく生きていい。愛想なんて捨ててもいい。」と書かれています。
本当にその通りに生きられれば楽なのですが、でも、本当にそう生きていいの? 生きていいなら、具体的にどうやればいいの?……なんて、いろいろ感じることがあるでしょう。
藤野さんが言うには、楽に生きるコツは「『自分なりの幸せ』『自分が心地いいと思うこと』を知って、それを大事にすること」だそうです。
家族・同僚・友人のためなど人にばかり目を向けている人は、優しい反面、つぶれてしまうかもしれません。このままだとうつ病など心の病気になりかねないので、適切に甘えたり休んだりするのがいいそうです。
誰かのためにがんばって、自分の悲鳴に気づけない方はたくさんいるでしょう。悲鳴をあげているのは、体や心かもしれません。あるいは“荒れた生活”として表れていることも。
あなたが生きるべきなのは、誰かのための人生ではなく、自分のための人生。
他人を気遣うように、自分自身のしんどさや疲れにも目を向けてあげてくださいね。
あれもできない、これもできない、でもそんな自分でいい
『「誰かのため」に生きすぎない』には、自分を大切にするためのメッセージが多数収録されています。
例えば、
「さぼっているんじゃない。エネルギーを溜めているだけ」で休んでOKなんですよ
「あれができる、これができる」で塗り固めた自己肯定は簡単に崩れ落ちる。「あれもできない、これもできない、でもそんな自分でいい」。そう思えるようになりたいですね

どれもハッとするものばかりですね。大きな悩みを感じていない方でも、日常生活に役立つような“気づき”がたくさんあるでしょう。
藤野さんが紡ぐ言葉は、心にストンと染み込むような、ゆるくて優しいものばかり。日常の色は、考え方ひとつで鮮やかに変わっていくのです。
つらい、しんどいときは専門家を頼ってみて
もし本書を読んでも「つらい」「しんどい」という気持ちがほぐれないときは、専門家に話を聞いてもらうのもおすすめです。「ソクたま相談室」では、お悩みに合った専門家とオンラインで相談することができます。
誰かのためではなく、あなたの人生を。「もうしんどい!」と思ったときこそ、力を抜いて、自分の中の声に耳を傾けてくださいね。

教育に関する有識者の皆さまと一緒に、子を持つお父さん・お母さんでもある「ソクラテスのたまご」編集部のメンバーが、子どものために大人が知っておきたいさまざまな情報を発信していきます。