2019.12.10

昆虫ハンター・牧田 習/虫好きの子に贈るプレゼント8選! 【連載 好きが仕事になりました②】

幼い頃と違って、成長するに連れ子どもの趣味嗜好もハッキリとしてきます。そのため、何を贈ったら喜んでもらえるか悩む親も多いことでしょう。「好きが仕事になりました」連載2回目となる今回は虫好きの子が喜んでくれる、子どもの興味を引き出してくれる、そんな昆虫にまつわるプレゼントを牧田さんセレクトでお届け! 牧田さんのユニークなコメントとともにお楽しみください。 

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僕はクリスマスや誕生日、どんな時も基本的に毎年、虫捕り。図鑑は虫捕りに使う知識を増やせるのでうれしかったのですが、虫の生体(実物の生きている虫)は「あ~、自分で採りたかったのにな」と思ってしまうので、あまりもらわないようにしていました(笑)。「虫捕りに行くのはハードルが高い!」という人は、この機会に身近では捕まえられない昆虫をプレゼントしてみるのもいいかもしれません。思い出が昆虫ばかりの僕ですが、お子さんとの大切な記念日の思い出作りの参考にしてみてください!

 

昆虫が苦手な親も触れる初心者向けプレゼント

昆虫のぬいぐるみ

ふわふわと柔らかい触り心地で、大人も子どもも好きな人が多いぬいぐるみ。実物の昆虫のリアリティ感が和らぐことで、昆虫が苦手という親でも抵抗なく贈れるのではないでしょうか。カブトムシやクワガタ、カマキリといった身近な昆虫から、ペットとして飼うにはハードルの高い昆虫まで種類も豊富。

 

「虫が嫌いな方でもぬいぐるみなら触れる、という人は多いのではないでしょうか。毎日抱き締めることで、本物の虫を抱き締める日も近くなるでしょう」(牧田さん)

 

 

 

虫柄の洋服

ぬいぐるみと同様、実物ではないことで抵抗なく贈れるアイテム。さりげなく昆虫が描かれたものから、昆虫図鑑並みに虫のイラストがリストアップされたものまで種類はさまざま。子どもの昆虫への熱量によってセレクトしたいですね。

 

「虫の柄が入ったシャツを日常的に身につけることで、虫をもっと身近なものに感じることができるのではないでしょうか」(牧田さん)

 

 

 

てんとう虫モチーフの傘

実物は苦手でもモチーフになると一気に「かわいい!」という声が高まるのが、てんとう虫。子どもが昆虫好きではなくても選びたくなるかわいさですが、非常に目立つ色柄は、防犯の面でも役に立つというメリットがあるのでは?

 

「てんとう虫の柄が入った傘は、昆虫好き以外の子が見てもかわいいのではないでしょうか。昆虫が好きになるきっかけは、どこに転がっているか分かりません!」(牧田さん)

 

 

 

 

昆虫好きな子の興味を深める! 中級者向けプレゼント

『世界一うつくしい昆虫図鑑』

全米でベストセラーとなった日本語版で、解剖学者の養老孟司氏、アートディレクターの森本千絵氏も推薦。パッと目を引く美しい表紙の虫たちを見るだけでも、ワクワクします。個々の昆虫に関する解説や著者によるコラムも掲載され、人間と昆虫、自然、環境との関わりについて考え、学ぶきっかけを与えてくれる一冊。

「虫に興味がない人でも、写真が美しいので楽しめるというのが最大の魅力。美しい造形物として見ることができる昆虫図鑑は、親子で楽しめる、お気に入りの図鑑になると思います」(牧田さん)

 

 

 

ニジイロクワガタ(生体)

世界には約1500種のクワガタムシが存在していますが、世界でもっとも美しいクワガタムシといわれるのが「ニジイロクワガタ」。オーストラリアやニュージーランドなどのオセアニア原産で、標高700m以上の熱帯雨林に生息しています。

 

動き回る姿は、ずっと眺めていても飽きません! 昆虫ゼリー、昆虫かご、木くずで簡単に飼育できます。寒さに意外と強く、エサを食べるスピードが遅いので数日、留守にしていても問題ないのも飼いやすさのポイント。クワガタというと大あごが発達していて挟む力が強いイメージがありますが、ニジイロクワガタは挟む力がそれほど強くないため、ケガの心配もありません」(牧田さん)

 

 

モルフォチョウの標本

「生きた宝石」「世界一美しい蝶」といわれ、世界中に愛好家の多いモルフォチョウ。約30種ほどが知られる中南米原産のチョウの一群です。目にも鮮やかなブルーは性的アピールもしくはカムフラージュと考えられています。

 

「大きくてとても美しいので、見ごたえたっぷり! インテリアとして飾ることもできます。動いている昆虫が苦手という親も、標本なら大丈夫なのでは?」(牧田さん)

 

 

 

 

将来は昆虫博士!? 上級者向けプレゼント

虫がたくさんいる南の島への旅行

牧田さん自身は中学生時分にひとりで沖縄の旅に出掛け、昆虫採集をしたという経験がありますが「子どもひとりで旅行をさせるのが心配」という保護者は多いでしょう。でも、家族みんなで行く“昆虫採集旅行”というスタンスならチャレンジしやすいのでは? また、クリスマスや誕生日というとおもちゃやゲームといった物を贈ることに偏りがちですが、思い出を贈るというのも子どもの記憶に残るプレゼントになるでしょう。

 

牧田さんがオススメするのは、子どもに人気の高いクワガタメインの昆虫採集が楽しめる八重山諸島や奄美大島への旅行。

 

【出会えるクワガタムシの種類】

  • 八重山諸島…「サキシマヒラタクワガタ」「ヤエヤマノコギリクワガタ」「ヤエヤマルバネクワガタ」
  • 奄美大島…「アマミノコギリクワガタ」「スジブトヒラタクワガタ」

 

「スケジュールは基本、虫に合わせます。クワガタは夜行性なのでクワガタ採集なら、僕たち人間も夜に活動。日中は蝶やカミキリムシなど、夕方はトンボ、深夜にはクワガタなどの夜に動く虫を捕まえます。早朝に数時間だけ寝て、また日中の虫捕りに出掛ける。エナジードリンクなしには辛いスケジュールですが、それもまた楽しい思い出になります! 他の観光も楽しみたいという場合は、1日のうち時間を決めて昆虫採集をするのもアリ」(牧田さん)

 
 

マダガスカルオオゴキブリ(生体)

               牧田さんが実際に飼っているマダガスカルオオゴキブリ

 

昆虫が苦手な人だけでなく、“ゴキブリ”というワードに嫌悪感を抱く人は多いでしょう…。しかし! マダガスカルオオゴキブリは夜中、家屋にいきなり登場するゴキブリとは別物。不衛生なイメージも強いですが実はそれも間違いで、衛生状態の悪い環境に生息しているゴキブリの場合に限っていえることなんだとか。マダガスカルオオゴキブリはゴキブリならではの素早い動きを見せることなく、非常にゆっくりと動きます。どちらかというと、カブトムシやクワガタムシのように愛着を持てる存在なのです。

 

「エサは、基本的に昆虫ゼリーでOK。何でも食べるので、野菜の切れ端なども食べられます。ポイントは飼育容器をできるだけ清潔に保つことだけなので、とても飼いやすいんです。なかなか周りで飼っている人は少ないと思うので、注目の的になるかも(笑)。『SCIENCE FACTORY』などで購入できますよ」(牧田さん)

 

牧田 習

牧田 習

昆虫ハンター。1996年、兵庫県宝塚市生まれ。オスカープロモーション所属。2015年北海道大学 総合教育部入学、現在は理学部に転部。特技は三線、小学5年生時に取得したダイビングのライセンス資格を所持。昆虫研究家として出演した「アウト×デラックス」(フジテレビ)で注目を集め、以降テレビやラジオなど各メディアでも活躍中。2020年4月からは東京大学大学院に進学。

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