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2019.09.02

【いじめ・体験談】当時の大人の対応が反面教師に。子どもの声を聞ける親になれた

会社員として働きながら、2児の母として忙しい毎日を送るmasakiさん。彼女が不登校になったのは中学2年の時、クラスメイトからのいじめが原因した。いじめを受けたこと、不登校だった期間は辛い思い出。しかし、その経験が自身の子育てに生かされる場面も多くあると彼女は話します。もし今、わが子が学校や友達関係で悩んでいたら、親である私たちは何をしてあげられるのでしょうか。

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真面目な性格がいじめの原因となり不登校に。「ひたすら耐えるしかなかった」

宮城県在住のmasakiさんは現在35歳、シングルマザーとして中学1年生と小学6年生ふたりの子どもを育てながら会社員として働いています。中学1年の頃、ある女子グループのターゲットにされ、いじめが始まりました。そのいじめがエスカレートしたのが、中学2年に上がってから。

「特別、いじめの原因になることはしていないんです。私の見た目や真面目で大人しい性格が、ターゲットにしやすかったんでしょうね。廊下を歩いているだけで悪口を言われたりトイレで水をかけられたり、教科書が切り裂かれたり…。授業参観に来た私の父が態度が悪い子を怒鳴りつけるようなこともあって、それもはじかれる原因にはなったのかなと思います」

中学2年の1学期が終わる頃には学校へ行くのが辛くなるほどでしたが、誰かに相談するという選択はできず不登校に。

「仲の良い友達はいましたが助けてくれるということはなかったですし、私が頼ってしまうと彼女たちまでいじめの標的にされるんじゃないかと思ったので相談できませんでしたね。担任もいじめを把握していましたが、何もしてくれませんでした。辛いけれど、嵐が過ぎ去るのを待つしかないと思っていました」

不登校の期間、自宅で過ごすことが多かったというmasakiさん。朝は学校に行った振りをして、共働きの両親が仕事で家を出る頃合いを見図り自宅に戻っていたそうです。

「不登校の期間は約1ヵ月でしたが、両親は1週間くらい欠席したという認識だと思います。最終的に私から両親に『いじめられているから学校に行きたくない』と話したんです。でも、『いつまでも逃げていてもしょうがない』と言われてしまい…。両親との関係性があまり良くなかったので『助けてもらいたい』という気持ちはありませんでしたが、もう少し私の気持ちに寄り添ってもらいたかったですね」

いじめられた側は“大人になったから時効”とは思えない

両親に辛い気持ちを理解してもらえず、再び学校に通うことを決意します。それでもやはり教室に入ることはできず、職員室の隣にある放送室で過ごしていたそうです。

「放送室で過ごしていても、給食は教室に取りに行かなきゃならなくて…それが一番嫌でしたね。私の机を廊下に出されたり、容姿やジャージの着こなしをバカにされたりというのが毎回でした。特別、太っているというわけでないのに男子から『豚みたいに食べる』と言われて、それから給食も食べられなくなっていたんです。身長は5㎝伸びたのに、体重は1㎏しか増えないという時期もありました」

「いじめるクラスメイトも両親も、自分と関わらないでほしい。とにかく逃げたい」。そう思っていたmasakiさんの状況が好転の兆しを示したのは中学3年の時。クラス替えでいじめのリーダー格だった女子グループと別クラスになり、教室で過ごすことができるようになったのです。その後、高校進学で中学の仲間と離れたことでいじめは完全に収束。高校では信頼できる友人との出会いも待っていました。

しかし今でも彼女を悩ませるのが、“人の目が怖い”という自分の中に根付いてしまった気持ち。

「いじめや不登校の経験があってから、『この人はどう考えているだろうか』『嫌われないためにはどうしたらいいだろうか』と気にして生きるようになりました。周りの目が気になるため、ちょっと近所に行くにもスッピンで外に出られないんです。『もう昔のことだから』というのはいじめた側や傍観者だけが思うことで、いじめられた側はずっと残るんです」

自分の経験を子育てに生かして

大学在学中に妊娠・結婚、25歳で離婚して以来ひとりで仕事と子育てを担ってきたmasakiさん。必要以上に人の顔色をうかがってしまうと話す彼女ですが、辛い経験を味わい人の痛みを人一倍理解できるからこそ自身の子育てには我慢強さや逞しさ、優しさを持って向き合えています。

「下の息子がADHDで、友達関係でトラブルになることやいじめられることも多いんです。そんな時はまず、大人と先生とで話をする体制を整えます。もしくは息子とトラブルになった子と私が一緒に遊ぶんです。『このお母さんの子どもをいじめたら、このお母さんとも遊べなくなるよな』って思ってもらえるかなって。実際、それでトラブルは減りました。いじめも不登校も辛い経験でしたが、親になってみてその部分は経験が生きたと感じます」

フルタイムで仕事をしていて子どもと過ごす時間が少ないため、夕飯の準備をしながら、夕飯を食べながら「今日はどんなことがあった?」「どんな日だった?」と子どもたちと会話するよう心掛けているといいます。「お母さんには、何でも話せる」という親子の信頼関係。一緒に悩み、一緒に対処法を考えることを大切にしています。

「子どもたちも成長していく中でいろいろな困難にぶつかることがあると思います。息子たちには『何かあったら、正直に隠さずに話して。ふたりが言ったことは信じるから』と言っています。私が苦しかった時、親に言ってほしかったことなのかもしれません。もし息子がいじめで悩んでいのならまずは息子の話を聞き、その次に学校といじめた側の子どもの親の話も必ず聞く。一方的にならず、こちらが謝罪しなければならない点は必ず確認するようにしています」

最後に、あの頃の自分を振り返ってこう話してくれました。

「大人のようにいろいろな社会と関わりを持たない子どもたちは、学校という狭い社会の中だけで生きていかなければならない。親と学校の友達が全てですから。本当は我慢する必要なんてないのかもしれないけど、でも『あと少しで楽しい人生が待っているよ』とあの頃の自分に伝えてあげたいですね」

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濱岡操緒

岩手県出身。大学卒業後、ゲーム会社で広報宣伝職を経験した後、ママ向け雑誌やブライダル誌を手掛ける編プロに所属。現在はフリーランスのエディター&ライターとして活動中。一人息子の中学受験で気持ちに全く余裕がない中、唯一の癒しとなっているのが愛犬と過ごす時間です。

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