マイホームで「後悔」していることは? 購入時に注意すればよかったことランキング

6月25日は「住宅デー」。結婚や出産を機にマイホーム計画を立てる方は多いでしょう。
マイホームは一生に一度の買い物。後悔することがあっても、簡単には引っ越せません。今回は、マイホーム購入経験のある先輩方501人を対象にしたアンケートから「購入時に注意すればよかったこと」を紹介します。
多くの人が「間取り・生活動線」を後悔
株式会社AlbaLinkは、マイホームを購入したことのある男女501人を対象に「マイホーム購入時に注意しておけばよかったことに関する意識調査」を行いました。
まず、「マイホーム購入で後悔していることはあるか」という質問。

アンケート結果を見ると、「とてもある」「多少ある」がおよそ7割にも及びました!
どれほど頭の中でイメージしていても、実際に住んでみないとわからないことってありますよね。“100%完璧なマイホーム”を実現させるのは、なかなか難しいようです。
では、何について後悔しているのか、具体的な内容を見ていきましょう。
「マイホーム購入時にもっと注意すればよかったこと」のランキングTOP10は、以下の通り。

「間取り・生活動線のよさ」がダントツのトップとなりました。続いて「騒音・治安などの周辺環境」「立地の良さ」など、“外の世界”に不満を抱える方も多いことがわかります。
では、ランキングTOP5位の「もっと注意すれば良かったこと」について、具体的な声を見ていきましょう。
5位:コンセント・スイッチの位置
- 外壁にもコンセントを設置しておけばよかった(29歳 女性)
- コンセントを多くつけておけばよかった。数が少なくてタコ足配線になり、大失敗でした(48歳 女性)
- コンセントをメーカーに言われるまま設置してしまったこと。「最悪延長コードでつなげばいい」と考えていたが、延長コードを伸ばすと見栄えも悪いし邪魔になる(58歳 男性)
コンセントは家電の配置と直結するため、間取りを考える段階で、「ここに〇〇を置くから△△はあそこで……」というように家電・家具の配置も決めていくと後悔防止につながりそうです。
4位:外構のデザイン・使い勝手
- 塀を建てるのに失敗してしまい、庭がみすぼらしくなってしまった(27歳 男性)
- 「四季を感じる庭に」と植物をおまかせで配置してもらったものの、落ち葉を毎日掃除しないといけないので、オーダーをもう少し考えればよかった。あとウッドデッキの木が劣化してきてしまうので、材質を変更すればよかった(37歳 女性)
- 駐車場が狭く、子どもたちの自転車やバイクが置けない(40歳 女性)
こだわりの詰まった住宅をつくっても、外構の見た目や利便性が良くないと、結局は住みにくくなってしまいます。特に駐車場や駐輪場は、必要なときにサッと出入りできるくらいのスペースは設けておきたいですね。
3位:立地のよさ
- 実家や職場から離れた場所に購入を決めたので、実際に生活した時のシミュレーションをしておけばよかったです(33歳 女性)
- 職場から遠すぎたこと。2時間半かけて通勤している(51歳 男性)
- 土地が低いことです。水害にあったことはありませんが、大雨が降ると心配です(63歳 女性)
「職場が遠い」という意見がいくつか見受けられました。一般的なシフトの会社でも、あまりに遠いと、早朝出勤・深夜帰宅というハードスケジュールになりかねません。夫婦の職場、それぞれの中間あたりに建てるのが理想でしょう。
2位:騒音・治安などの周辺環境
- 街の治安(24歳 男性)
- 周囲の環境です。電線があるため、鳥のフン被害があり困っています。立地を重視していたので、あまり考えていませんでした(38歳 女性)
- 周辺の開発計画です。新しい道路が開通したことで便利になったのですが、交通量の増加に伴い、騒音も増えました(59歳 女性)
「スーパーに近い」「小学校に近い」などアクセスの良さは大切ですが、「近くの畑で野焼きするので煙がすごい」「隣のコンビニが夜はバイクのたまり場になっているようだ」など、住んでみて初めて気づく事実も多々あるでしょう。24時間張り付いてチェックするのは難しいので、希望の土地の近くにお住まいの方に「普段気になることはありますか」など聞いてみるのはいかがでしょうか。
1位:間取り・生活動線のよさ
- 和室を作ったのですが、不要でした(38歳 女性)
- 子ども部屋の間取りを狭くとったため、エアコンをつけると風が当たったり効きすぎたりして過ごしづらい(41歳 女性)
- 間取りをもっと真剣に考えればよかったです(69歳 男性)
実際に住んでみないとわからないことってありますよね。部屋同士の配置も考えないと、生活がなにかと不便になりそうです。

マイホームで「後悔」していることの1位は、「間取り・生活動線のよさ」でした。ライフサイクルの変化や子どもの成長などにともない、好みの間取りにつくり変える方もいるので、本当に不便であればリフォームを検討するのもいいかもしれませんね。
家族全員が「この家が大好き!」と満足できるような、住みよいマイホームをつくれますように。
<参考資料>
・PR TIMES(株式会社AlbaLink)

教育に関する有識者の皆さまと一緒に、子を持つお父さん・お母さんでもある「ソクラテスのたまご」編集部のメンバーが、子どものために大人が知っておきたいさまざまな情報を発信していきます。