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2019.06.20

新学習指導要領で導入される「外国語活動」および「外国語」とは?

2020年度から小学校で導入される新学習指導要領。今までと大きく変わる内容のひとつに「外国語活動」および「外国語」があります。小学校で外国語を教わる機会のなかった親世代にとっては、「何がどうなるのか、いまいちよく分からない」という方もいるのではないでしょうか。以下、詳しく紹介していきます。

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3年生から「外国語活動」がスタート。5年生からは「外国語」に

これまで小学5~6年生を対象に、週に1回の教科として実施されてきた「外国語活動」。2020年度から導入される新学習指導要領では「外国語」という科目に変わり、週2回の頻度となります。

「外国語活動」の目的はいかに英語に親しむかでしたが、「外国語」では英語の基礎力の習得を目指すことになります。

なお、「外国語活動」はなくなるのかというとそうではありません。2020年度からは小学3~4年生で週1回履修することが決まっていて、「聞くこと」「話すこと」から始めて「読むこと」「書くこと」へとつなげていこうという教育方針が掲げられているのです。

親世代の英語は圧倒的に読み書き中心。しかし、今後は大学入試も4技能型、すなわち聞くこと・話すこと・読むこと・書くことになります。

新学習指導要領を先行して導入している自治体もあります。また、公立小学校ではすでに2018年度から小学3~4年生で「外国語活動」を部分的に取り入れ、小学5~6年生では英語の授業回数が増加。新学習指導要領への移行へ向けた動きは、既に始まっているのです。

「外国語活動」と「外国語」の指導内容の違い

文部科学省の「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説」における「外国語」および「外国語活動」の指導内容について具体的に紹介しましょう。

「外国語活動」が目指すこと

①話すこと(やり取り)
英語を用いたコミュニケーションの楽しさを理解し、実際に簡単なコミュニケーションを取れるようにすること。

②話すこと(発表)
特定の相手とのやり取りだけではなく、写真やイラスト、実物を用いて皆の前で発表できるようにすること。

「外国語」が目指すこと

大文字・小文字、終止符、疑問符、コンマなどの符号、発音やイントネーション、慣用表現、基礎的な文法や文構造などについて学んでいきます。基礎的な文法には肯定文・否定文・命令文・疑問文・代名詞・動名詞などが該当。

これを見ると旧来の読むこと・書くことメインの勉強を思い浮かべますが、学び方として聞くこと・話すこと(やり取り)・話すこと(発表)・も授業の中で取り入れていくようです。

学校の授業以外で英語を勉強する場合のアプローチ法

小学校では2020年度まで、英語の能力が数値化されて評価されることはありません。2020年度以降は小学3~4年生の「外国語活動」は教師のコメント記載による評価、小学校5~6年生の「外国語」は数値による評価を受けることが決まっています。

いざ本格的に英語が始まるとなると、子どもにどう英語を勉強させればよいのかと戸惑う親も多いでしょう。せっかくならネイティブの発音を学ばせたいと考える人も少なからずいるはずです。

学校以外で英語教育を受ける手段として、通信教育や英会話教室を挙げることができます。進研ゼミ小学講座では、聞くこと・話すことを含めた英語教材での学びが可能。英会話教室に通わせてネイティブの講師と交流するという方法もあります。市販の問題集、たとえばZ会ではCDやダウンロードによる音声を通じ、学べる問題集を出版しています。

それぞれの家庭に合った方法で、英語を勉強できると良いでしょう。

小学3~4年生から始まる英語教育に、戸惑う親も多いはず。まずは新学習指導要領が何を目指しているのかを理解しましょう。その上で、子どもが必要とするならば新学習指導要領を反映させた英語教育を受講することをおすすめします。

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稲石加奈

教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー、フリーライター。大学卒業後、書店に勤務し、実用書や旅行書、新書等、幅広く売場を担当。書籍を扱うプロとして常にアンテナを張り、多岐にわたるジャンルに対して学びの姿勢を貫く。その後、医療系商社勤務を経て、難関中学受験をメインに据えた進学塾の講師を務める。 出産を機に退職し、現在はフリーライターと双子の母を兼業中。台風のようなちびっ子たちに日々振り回されている。

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