1日の勉強時間、6時間以上は「当然です」。目指すなら知っておきたい“医学部受験”の実態
「狭き門」といわれている医学部。受験生たちはライバルに差をつけるべく、毎日必死に勉強していることでしょう。でも、“指標”がないと心配ですよね。医学部を目指すライバルたちは、毎日どのくらい勉強して、どのくらいの学力で出願変更を視野に入れるのでしょうか?
医学部受験生は、勉強時間が多く、スタートダッシュも早い
医学部専門予備校の京都医塾は、男女300人(医学部を含めて2024年度に受験する予定の方、過去に医学部を含めて受験した経験のある方)を対象に「大学受験に関する実態調査」をおこないました。
まず、休日の1日あたりの勉強時間から。学校もなく時間をたっぷり使える休日ですが、医学部志望者はどのくらい勉強しているのでしょうか?
アンケートを集計するとこのような結果になりました。
「医学部受験生」「医学部以外の受験生」で集計を分けると、医学部受験生がどれほど勉強しているかがよくわかりますね。
医学部受験生の場合、6割以上が6時間以上学習していることがわかりました。およそ3割は「10時間以上」と回答しているので、起きている間のほとんどを勉強に充てている方も少なくないようです。
では、受験を意識して本格的に勉強を始めたのはいつからでしょうか?
医学部受験生は、それ以外の学部を目指す方よりもかなり早くスタートしているようです。およそ半数が「中1~高1」から対策しているとは驚きです。
つまり医学部受験生の多くは、早いうちに「医者になる!」と決意しているということ。自分の将来について早くから考える機会があったのでしょうか。
「狭き門」である医学部は、受験勉強を始めるのが遅いほど不利になりかねません。「将来、医者になるのもいいな」とぼんやり思っているだけで明確には決まっていなくても、医学部受験の可能性があるなら早めに本腰を入れるに越したことはなさそうです。
親のサポートが子どものやる気を後押しする
京都医塾は、自由回答で「受験期に親からしてもらって嬉しかったこと」も募集しました。
回答はどれも、親心が見え隠れするあたたかなものばかり。親のサポートで学力が直接的に上がるわけではなくても、子どもにとってはメンタル面に大きく影響するようです。
夜中もがリガリ机に向かう子どもを見て、「がんばれ」としか言えないことに無力さを感じることもあるでしょう。
でも、そんなことはありません。子どもは、小さなことでも親心をくみ取ります。夜食をつくったり気分転換に連れて行ってくれたり––––。そんな優しさが、ピリピリした子どもの心に染み入るでしょう。
ただ、ピリピリしているからこそ、些細な言動に傷つきやすいのも事実。受験本番が近づくと、子どもはもちろん親も追い詰められます。「絶対に〇〇学部に!」というような、子どもの逃げ道を塞ぐ言葉には注意したいですね。
医学部受験が子どもの希望なら、親は子どもを信じて、その努力を見守るのみ。親の言動ひとつで子どものモチベーションは大きく上下します。できれば、固くなった心がすっとほどけるような言葉を選んであげたいですね。
医学部を目指す方は、他の学部を志望する方よりも勉強時間が多く、6割以上が1日6時間以上の学習を「当然」としているようです。
しかし子どもには子どもなりのペースがあるので、6時間未満の日があっても、それほど気にしないようにしましょう。時にはドライブに連れ出すなど、あえて気分転換の時間をつくってあげるのもおすすめです。子どもの努力を信じて、やさしく背中を押してあげられると良いですね。
<参考資料>
・PR TIMES(京都医塾株式会社)
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