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2019.07.31

【有名国公立大学合格者に聞いた!①】小学生からつけておきたい4つの“勉強グセ”とは

私立大学に比べて学費が安く、多種多様な特色をもつ国公立大学。2021年から大学入試制度が変わりますが、試験科目の多さに変わりはなく、我が子が将来国公立大学をめざすには、基礎学力をまんべんなくつけることが必要不可欠。有名国公立大学合格者への取材を通し、小学生のうちに身に付けたい勉強グセを探ります。

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有名国公立大学合格者に共通する4つの勉強グセ

筆者はこれまで、首都圏にあるいくつかの国公立大学の学生たちに、合格に向けての勉強法、所属する学部を選んだ理由、キャンパスライフなどをテーマに、取材を重ねてきました。

これらを通じ、わかったことがあります。

それは、有名国公立大学に合格する子には、共通する勉強グセがあるということです。それを以下、4つにまとめてみました。

自分なりの勉強法を確立させている

特に苦手な科目は、どのような勉強法で得点アップにつなげるか苦心するもの。さまざまざまな勉強法を試し、自分なりの方法が確立できると理解がより深まるようです。

塾勉?自宅勉? どちらでもOK

毎日塾に通って勉強した子だけが合格しているわけではありません。「自分に合う塾が見つからなかった」などの理由から、自宅勉強を選び、合格した子もたくさんいます。「どんな環境で勉強するのが自分に合うか」を自分で決めるのがポイントになります。

質より量をこなす

問題集を何冊も購入して幅広く勉強するよりも、問題集を決め、特に数学は、間違えた問題を、100パーセント正確に解けるまで何度も繰り返すことで、解法が理解できるようになるそうです。

その日のうちにできる勉強を後回しにしない

勉強のスケジュールをギチギチに立てるのはNG。少し余裕をもたせ、その日のうちにできる勉強を後回しにしないことが大切だそう。

自分なりの勉強法が確立できる子にするためには

上記から考えると、有名国公立大学に合格できる子というのは

自分なりの勉強法を確立させ、
自分に合う勉強の場を探し、
無理のないスケジュールをたて
コツコツ努力を持続する子   

といえると思います。

まだイメージがわかないかもしれませんが、“大学全入時代”といわれている今だからこそ、大学受験に向かって主体的に勉強できる子になってほしいですよね。

そのために、親は、子どもが小学生時代にどのように関わればいいのでしょうか。3つのポイントを考えてみました。

いろいろなことを、子どもに決めさせる

Point1:勉強に限らず、いろいろなことを子どもに決めさせる

親は子どもよりも人生経験が豊富なため、子どもよりも先走りして道筋を決めて しまいがち。そこをぐっと我慢して、レストランでのメニュー選びから宿題をする順番まで、日常生活におけるさまざまなことを、子どもに決めさせるよう心がけましょう。

Point2:勉強のスケジュールをたてさせる

低学年のうちはまだ難しいかもしれませんが、3、4年生くらいになったら、子どもといっしょに、1日、1週間、1カ月のスケジュールを立ててみましょう。スケジュールが大きく見えるカレンダーをはり、習い事や家族のお出かけ予定などを子どもに書かせるよう習慣づけます。自分で自分の学習計画を立てられる力の元となります。

Point3:漢字など記憶モノは確実に覚えるよう意識させる

漢字練習、中学生になったら英単語など、“覚えてナンボ”のものは、しっかり練習して確実に覚えさせるよう意識しましょう。低学年のうちは親がそばで漢字練習の様子を見守るのも良いと思います。漢字も英単語も、努力すれば必ず結果がついてくるものです。何度も書いて覚えるクセを、今からしっかりつけておきたいものです。

“勉強グセ”を自分でつけるよう“仕向ける”のが保護者の役目

とはいっても、子どもはまだまだ小学生。学校生活を頑張ってくるぶん、うちに帰ってきたらまずはのんびりしながらおやつを食べたいし、お友達と遊びたいし、勉強以外にやりたいことがたくさん。

帰宅して帰ってきていきなり「勉強しなさい!」「宿題は?」などとおいたててしまうと、逆に勉強嫌いになってしまいます。ひと息ついた時点でまだ勉強を始めそうになかったら、「今日はどんな宿題がでたの? 何時からやる予定?」など、子ども自身にやり方を考えさせましょう

また、子どもは集中力が短いもの。集中力が途切れた時に無理やり勉強をやらせると、かえって逆効果になってしまいます。そんな時は、いったん休憩してリフレッシュ。

ベネッセが行った実験によると、中学1年生に英単語を暗記させたら、短時間に何回も(15分×3回)分けて勉強した生徒は、長時間学習(60分1回)をした生徒よりも勉強内容をよく理解できていたそう。

子どもが主体的に勉強に取り組めるようになることが、これからの高校受験、大学受験に生きてくるものです。保護者は上から目線で指示するのでなく、子どもと対等の関係で、見守ったり励ましたりしていきたいものです。

長島 ともこ

フリーライター、エディター、認定子育てアドバイザー。妊娠&出産、育児、教育などの分野の企画、編集、執筆を行う。PTA活動にも数多く携わり、その経験をもとに、書籍『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本』『卒対を楽しくラクに乗り切る本』(厚有出版)などを出版。「PTA」「広報」をテーマに講演活動も行う。2児の母。

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