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2023.10.22

セックスにまつわる夫婦の誤解。「満足してもらう」こと以上に必要なこと

パートナーとのセックスでは、何を重視していますか? 自分本位になりすぎず相手も満足させることは大切ですが、実はセックスで最も大事なことが他にあるのです。パートナーと良い関係を長く続けるために、一度立ち止まって、セックスの“基本”をおさらいしましょう。

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セックスは性的同意が大前提

国際協力NGOジョイセフは2023年8月、これまでに恋人・パートナーができたことがある15~29歳の男女5800名(男性2350人/女性3156人/男女どちらでもない294人)に対して、恋愛や性に関する意識調査をおこないました。

まず、「性的同意」について。「性的同意は絶対に大事だと思う」「性的同意を得ているつもりだが、本当に得られているか自信がない」「具体的に性的同意とはどういうものか、正直わかっていない」の各質問についての結果は、それぞれ次のようになりました。

出典:PR TIMES

「性的同意は絶対に大事だと思う」が、男女共におよそ9割を占めています(男女どちらでもないも約8割)。

パートナーのどちらかが「今日はちょっと」と拒絶したら、それを受け入れてストップしなければなりません。

しかし、「性的同意を得ているつもりだが、本当に得られているか自信がない」の質問では「そう思う」の回答率が高めでした。特に男性はおよそ半数の方が、同意を得られたという確信がないままセックスに至っているようです。

「具体的に性的同意とはどういうものか、正直わかっていない」の回答も、男女ともに約4割。セックスに誘ったときに相手が沈黙したら、それは同意になる? 渋々だけど応じてくれたなら同意になる? 笑ってはぐらかすのは?……というように、細かなパターンがありすぎて判断が難しいのかもしれません。

「気が乗らないのにしたことある?」の結果

実際、「気が乗らないのにしたことある?」と質問すると、「女性」と「既婚」のYESが顕著に高くなりました。「既婚」では、実に半数以上の人が「気が乗らないのに性交渉に応じた経験がある」ようです。

出典:PR TIMES

セックスレスが離婚の理由になるように、「結婚=自由なセックスの保証」と認識している方もいるのかもしれません。でも、お互いが心からYESと思わない限り、同意とは言えません

海外では、たとえ夫婦間でも、同意(合意)のないセックスは性犯罪に相当するそうです。日本では、夫婦間の合意のないセックス=性犯罪という図式は、法律的にも認知・整備されていませんし、国民の間にもそれほど浸透していないように感じます。

包括的性教育の普及を目指しているNPO法人ピルコンは、性的同意のポイントとして、

  • NOと言える環境、またいつでも「やめて」と言える環境が整っていること
  • 両者の関係が対等であること
  • 「したい」という明確で積極的な同意があること

を挙げています。

また、「したい」側がするべきパートナーへの気配りにも言及しています。

  • 「したいけど、どう思う?」などパートナーの意思を確認
  • 「してほしいことはある?」などパートナーの要望を確認
  • 「嫌だったら言ってね」などパートナーが断りやすい雰囲気づくり
  • 相手のリアクション・返事があいまいな場合は、パートナーの「したい」という気持ちが確認できるまで無理に進めない

細かな思いやりが、パートナーを尊重したり、良好な関係をキープしたりするポイントだそうです。

パートナーを誘っても断られ続けている…そんな時は?

中には、「パートナーを誘っても断られ続けている」と頭を抱える方もいるでしょう。

人間の感情は繊細ですから、疲労やホルモンバランスなどで気乗りしないときもあるもの。でも、それは決してあなたへの拒絶とイコールとは限りません。愛情はしっかりあっても、さまざまな理由でセックスには至れない方も多いのです。

挿入だけがセックスではありません。「性的同意」は、広い意味では、キスや体に触れることなども指します。もしパートナーがセックスを拒むようなら、他にしてほしいことはないか、また自分の要望とすり合わせられないかどうかを話し合うのも良いかもしれませんね。

夫婦間のセックスでは、「満足してもらう」こと以上に、「性的同意」が不可欠です。はぐらかしたり沈黙したりといったリアクションは、同意とは言い難いので気を付けたいですね。

セックスだけが愛情を確かめる手段ではありません。もし拒まれたら、手をつないだりキスをしたりなど、小さなことから始めてみてはいかがでしょうか。

<参考資料>
PR TIMES(公益財団法人ジョイセフ)
NPO法人ピルコン
SEXOLOGY製作委員会

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