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2019.07.01

勉強と部活の両立がハード過ぎる! 親ができるサポートとは?

部活がハードだと、なかなか勉強まで手が回らないものです。時間的な拘束も長く体力もついていかないとなると、勉強がはかどらないのも当然でしょう。このままで良いのかと、悩んでいる保護者の方は少なくないはず。この記事では、部活がハードな子どもの勉強を親がどうサポートできるかについて紹介します。

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子どもが何を優先したいのか親子で話し合う機会を持とう

部活を優先するのか、勉強を優先するのかは悩ましい問題です。大切なのは親の価値観を子どもに押し付けないこと。解決策を急ぐのではなく、以下のような方法で段階的に解決していくのが望ましいでしょう。

  1. 子どもの話に耳を傾ける
    子どもの意見を聞いたら、すぐに答えを出さずに「こちらも少し考えてみる」と返事をしましょう。
  2. 夫婦間で話し合う
    夫婦間で意見の相違があると、子どもは自分にとって都合の良い方の親の意見に耳を傾けがちです。夫婦間で意見をすり合わせることも大切なのです。
  3. 改めて子どもと話し合い、意見が対立した場合は問題点を書き出す
    親子の意見交換はどうしても感情的な言い合いになりがちなので、問題点は紙に書き出して整理してみましょう。「これだけの問題点があるけど、どうすれば良いかな」と子どもに尋ねてみます。子どもなりに対策を示してくれるはずです。

たとえば部活と勉強の両立について、子どもが「部活は今まで通りやるが、帰ったら必ず2時間勉強する」と言ったとします。「どう考えても無理だ」というのが親の感想だったとしてもそれは口に出さず、代わりに「じゃあ今日からそうしてみて。一週間様子を見て、できなかったらもう一度対策を考え直そう」と伝えておきます。

「自ら決めた決まりである」という自覚があるかないかで、子どもの取り組みは変わってくるものです。塾においても、大人だけで決めたルールを一方的に押し付ける指導では上手くいかないことがほとんどでした。できるだけ主体的に勉強するような方向に働きかけていきましょう。

眠さを我慢しての勉強はNG。睡眠を優先した生活リズムに 

塾講師をしていた頃、授業中にうたた寝をしてしまう生徒がいました。その生徒は決して不真面目なわけではなく、夜遅くまで勉強する習慣のある子どもでした。しかし授業に集中できないとその分、自分で勉強して補わなければならなくなり悪循環です。成長期の子どもにとって、睡眠は成長ホルモンを分泌させる大切な時間でもあります。1日のスケジュールの中で寝る時間は最優先で決めて、体力を維持できるようにしましょう。

親子で考えたいのは、帰宅時間から寝る時間までの間をいかに効率的に使うか。自室で子どもがすぐ居眠りをしてしまうときは、親の目が届くリビングで勉強するようすすめてみてください。

早起きが得意な子どもならば、朝に勉強するのもひとつの方法。疲れの残っている体で無理に勉強するよりも、一度寝てしまったほうが効率的に勉強できる場合もあります。通塾や通学で移動時間が長い場合は、その時間を暗記に当てるのもおすすめ。限られた時間内での暗記は頭に入りやすいのです。

それでもうまくいかない時は部活に参加する頻度や時間を減らして勉強を優先するか、勉強より部活を優先するか、どちらかを選ぶ必要があります。親子で話し合いましょう。

勉強と部活の両立をサポートする教育サービス

家庭のサポートだけではどうしてもうまくいかない場合、外部の教育サービスを利用するのもひとつの手です。教育サービスには、以下のようなものが挙げられます。

個別指導塾

個別指導塾は、時間帯や日程を子どもに合わせて調整してくれます。「部活が忙しく遅い時間帯にしか通えない」「試合が入ることがある」といった事情を事前に説明してみてください。自習室も積極的に利用しましょう。部活で疲れている状態でも、自習室という環境であれば一定の緊張感を保てますし、塾講師に質問しに行けるため、分からない問題をその場で解消できます。

個別・集団の両方に対応してくれる塾

集団授業と個別指導両方ある塾に通い、臨機応変に対応してもらうという選択肢もあります。筆者の勤めていた塾では、集団授業も個別指導もあったため、運動部が多忙で集団授業に出られない子どもは個別指導で集団授業の内容を追いかけていました。部活が落ち着いた時期に集団授業へ合流するという方法です。

通信教育

インターネットを通し24時間受講できる映像授業や、テキストやタブレットを使って月ごとのカリキュラムをこなしていく通信教育 のような、場所を問わず利用できるサービスもあります。

部活がハード過ぎて勉強が進まないときは、子どもと話をして状況改善に乗り出しましょう。学習におけるルールを決める際には子どもに裁量権を委ね、その都度ルールをアップデートしていく方法をとると上手くいきやすいです。睡眠時間をしっかり取れるよう生活習慣を見直すことも大切。その上で、子どもに合った教育サービスを活用することをおすすめします。

稲石加奈

教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー、フリーライター。大学卒業後、書店に勤務し、実用書や旅行書、新書等、幅広く売場を担当。書籍を扱うプロとして常にアンテナを張り、多岐にわたるジャンルに対して学びの姿勢を貫く。その後、医療系商社勤務を経て、難関中学受験をメインに据えた進学塾の講師を務める。 出産を機に退職し、現在はフリーライターと双子の母を兼業中。台風のようなちびっ子たちに日々振り回されている。

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