【実例】偏差値60以上の中学校に通う子の親が、子どものためにやったこと

中学受験に向けてがんばっているお子さん。側で見守っていて、「何かしてあげたい」ともどかしい気持ちになることもありますよね。ひまわり教育研究センターが、偏差値60以上の中学に通う子を持つ保護者に対して、「子どものためにやったこと」をアンケート調査を実施。その結果には、合格に繋がるヒントが満載です!
「中学受験全般を振り返って、お子さんの受験サポートの中でこれが合格につながったと思われることを3つまで選んでください」
まずは、保護者自身が思う「合格につながった」こと。
保護者150人の回答は以下の通りでした。
受験サポートというと、勉強に関することだけと思いがちですが、「気分転換に遊びに連れていく」「マッサージで疲れを癒す」などもサポートの一種なのですね。筆者は勉強が苦手なので「勉強を教える」は無理ですが、リフレッシュ関係のサポートならできそうです……!
父母別のアンケート結果は以下の通り。
父親のほうがダントツで多かったのが「勉強を教えたこと」。一方、母親のほうが多かったのが「送り迎えなどのサポート」でした。
送り迎えはどうしても夕方など早めの時間になります。会社勤めのお父さんはなかなかその時間に帰宅できないこともあるのかもしれません。
合格した子の親が、「子どものためにやったこと」とは?
「受験サポートの中でこれが合格につながったと思われること」のアンケート結果では、「勉強のサポート」「日常生活のサポート」「精神面のサポート」「食事のサポート」の4項目がトップになりました。
では、具体的にどのようにお子さんをサポートしたのでしょうか?
偏差値60以上の中学に通うお子さんを持つ保護者の生の声を一部紹介するので、ぜひ合格へのヒントにしてください。
勉強のサポート
・一緒に勉強した。
・早めに塾に通わせた。
・毎週、勉強を見ていた。
・スケジュール表を作成して逆算による進捗管理を行なってONスケでない時には叱ってでも修正した。
・テスト前に過去問を解いて、間違えた問題をノートにまとめた。
・計画的にスケジュールを組むことでテストなどでもペース配分を意識させた。
・過去問ノートの作成。塾のノート、プリント、過去問、テストの整理、管理。
「ノートにまとめる」「計画を立てる」などの作業は保護者が率先しておこなっているようですね。小学生だと進捗管理も時間配分もまだうまくできないことが多いので、保護者が見本を見せてあげれば、将来的にも役立ちそうです。
日常生活のサポート
・スケジュール管理と体調管理をして、常にベストに勉強できるようにした。
・勉強優先の生活。
・塾の時だけでなく自習する時も希望する時間に送り迎えした。
・片道1時間の送り迎え。
・一週間日程表を作成して管理。子供は塾の勉強に集中させて、それ以外のことで子供が自分自身でできていないことを手伝った。
・勉強や学校以外に必要なことは、できるだけサポートした。
・テスト日程の把握から点数発表までスケジュールを管理していい時は徹底的なご褒美を与えた。
「徹底的なご褒美」が気になります……! 中学受験に向けて勉強の日々を送っていても、オン・オフのメリハリは大事でしょう。ご褒美が用意されると、勉強のモチベーションも上がりそうですね。
お子さんの精神面でのサポート
・基本的には塾の方針に従い、テストの出来不出来などについて、うるさく言わないようにした。
・気持ちが明るく前向きになるよう色々な事に配慮した。
・勉強するのも、遊ぶのも自由、後で後悔しないように自分で決めろと伝えた。
・本人のやりたい気持ちを伸ばしてあげる手伝いをする。
・テストが悪くても叱らず、落ち込まないように明るく元気づけた。
・勉強に関しては本人のペース、調子を尊重して声をかけずに、がんばっていることについてほめる。
・模試の成績が悪かったり、日々の学習が順調に進まなかったりしても、一切口を出さなかった。
・一緒に買い物に行ったり、美術館に行ったりと気分転換しながら色んな視野を広げた生活をした。
全体的にポジティブな回答が目立ちました。「褒めた」「応援した」「元気づけた」は、お子さんの自信となって、良い結果をもたらしてくれるでしょう。それは成績に関することはもちろんですが、「自分はやればできる」「自分には味方がいる」と思うことで、人間的にも大きく成長しそうです。
食事のサポート
・健康の基本は食にあると思っているので、本人の好き嫌いと栄養のバランスを考えながら食事の用意をした。
・集中力アップのためアミノ酸が取れるようにしたり、食事には気をつけた。
・朝昼夜、オヤツの栄養管理をしっかりと行った。
・記憶力を高める料理を作った。
・塾で夕飯はお弁当を食べるが温かいお弁当を毎日受付に預けてました。汁物も持参して家で食べる夕飯のようにしていた。
健康な生活は栄養から。たっぷりの栄養は脳にもしっかり行き届き、集中力や記憶力の向上をもたらしてくれるでしょう。また、塾でのお弁当は寂しくなりがちだからこそ、あたたかいものを持参するという工夫も。
どれも、お子さんへの愛情がひしひしと伝わってきます……!
偏差値60以上の中学校に通う子どもたち。合格を獲得するには、学力はもちろんですが、保護者のサポートも大きいのでしょう。
大好きなパパママが背中を押してくれるから、子どもも前を向いてがんばれる。勉強をがんばるお子さんを、ご家族ならではのやり方でサポートしてあげてくださいね。
<参考資料>
・イノベーションシステム株式会社 「これが合格に繋がった!」中学受験合格組が伝授する親サポート必勝法。全国偏差値60以上の中学校に通う保護者アンケート調査(PR TIMES)

教育に関する有識者の皆さまと一緒に、子を持つお父さん・お母さんでもある「ソクラテスのたまご」編集部のメンバーが、子どものために大人が知っておきたいさまざまな情報を発信していきます。