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2024.06.24

小学生の子どもが「学校に行きたくない」と言ったら?理由や親の対応を元教師がアドバイス

小学生のわが子が「学校に行きたくない」と言い出したら、このまま不登校になるのでは、と不安を感じる保護者の方もいるでしょう。登校したくないと思う原因や子どもの本心が分からない中で親はどんな対応を取ればいいのでしょうか?元小学校教師の伊藤さくらさんが解説します。

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この記事を執筆したのは…

伊藤さくらさん元小学校教師

大学卒業後、公立小学校に10年以上勤務し、学級担任、専科(家庭科・算数)を経験。現在は2人の子どもを育てながらWebライターとして活躍するほか、教師経験を生かして、学習や人間関係に悩む親子の相談にのっている。

小学生が「学校に行きたくない」理由

ある日、小学生の子どもが「学校に行きたくない」と言い出した! 保護者は「何があったの?」と頭が混乱してしまうことでしょう。

しかし、理由はわからなくて当然です。なぜならば、子ども自身も学校に行きたくない理由を分かっていないケースは少なくないからです。

私の経験上、小学生が「学校に行きたくない」と言い出す背景には大きく3つの理由が考えられます。

【理由①】友人や教師などの人間関係

【理由①】友人や教師などの人間関係

子どもにとって、友人や教師との人間関係は学校生活を支える土台のようなものです。

特に新年度が始まる4月は、「クラス替えをして仲がいい友達と違うクラスになった」「新しい先生になじめない」と人間関係の悩みが増える時期です。誰かに嫌がらせをされたり、いじめにあったりという、ある意味分かりやすいエピソードがなくても登校をしぶり始めるケースもあるでしょう。

また、穏やかな教師から厳しい教師に変わったとき、子どもは大人が思っている以上にストレスを抱えています。ほかの子が注意をされているのを見て、自分が怒られたように感じる子どもも少なくありません。

親からすると「自分が怒られたわけではないんだから」と言いたくなりますが、大人だって悪い雰囲気のオフィスに通い続けるのは苦痛ですよね。ほとんどの場合は担任に慣れるとおさまっていくので、子どもの気持ちを受け止めつつ、見守るようにしましょう。

【理由②】勉強がわからない

【理由②】勉強がわからない

学校生活の大半は国語や算数などの授業時間で占められています。授業の内容を理解できない子どもにとって、劣等感を感じながら難しい話を長時間聞き続けることは苦痛でしかありません。

低学年から中学年、高学年へと学習量と難しさはアップするため、学年が上がるごとに勉強についていけなくなる子どもは増えていきます。昨年度は大丈夫だったから、今年度も大丈夫とは限りません。

勉強がわからなくて登校をしぶっている可能性がある場合は、まずは担任に「勉強についていけているのかが心配なのですが、授業中の様子を教えてもらえますか?」と、相談をしてみましょう。子どもが学習を理解できているかは、教師側にとっても気になるポイントです。

個別にフォローをしたり、分かりやすい教材を準備したりと、適切なサポートを考えてもらうきっかけにもなるでしょう。

【理由③】心身の疲れ

心身の疲れが原因で、「学校に行きたくない」と言うパターンもあります。入学したばかりの1年生にとって、小学校は保育園や幼稚園とは明らかに違う場所です。

また、2022年現在は、授業時数の確保のために小1であっても入学した4月から5時間授業がスタートする学校もあります。

少人数制の保育園や自由な雰囲気の幼稚園で過ごしてきた子どもにとって、ルールが決まっている小学校は大人が想像している以上に窮屈なものです。

環境の変化に適応するために「1年生なんだから頑張らないといけない」と思うあまり、知らないうちに疲れが蓄積し、ある日突然プッツリと糸が切れたように学校に行きたがらなくなるパターンは少なくありません。

もちろん、2年生以上も例外ではありません。外国語学習やプログラミングなどの新しい教科が増えると同時に、間違いなく子ども達の学校生活は慌ただしくなっています。授業時数を確保するために、土曜授業を増やしている学校も少なくありません。これらの学校生活を取り巻く背景から、心身が疲れてしまう子どももいるのです。

【理由④】親と離れるのが不安

親と離れることに不安を感じ、「学校に行きたくない」と訴えるケースもあります。特に入学直後の小学1年生は、慣れない学校生活の不安から親に甘える気持ちが強く出る子どももいます。

具体的な特徴としては、以下のような行動が見られます。

  • 朝、親と一緒になら学校へ行くと言う
  • 門まで、教室の前までなど、親に付き添われてなら登校できる
  • 親と別れるタイミングになると、泣き叫ぶ
  • 登下校する友達がいない(最近は集団登校・下校を実施していない学校も増えています)

原因として考えられるのは、親と離れることに対する不安や甘えです。親の姿が見えていると不安感が強まるため、私の場合は、区切りをつけて去るようにお願いしました。意外に、親がいなくなると元気に学校生活を送るケースも少なくありません。全てのケースに当てはまるとは限りませんが、ある程度まで寄り添ったら、ポンと背中を押すことも大切です。

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母子分離不安や母子登校については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

「学校に行きたくない」のは親のせい?

「学校に行きたくない」のは親のせい?

「学校に行きたくない」という言葉ほど、親を苦しめるものはないでしょう。「私の育て方が悪かったのかな…」「もう少し、厳しく育てるべきだったのだろうか」と自分を責める保護者もいるかもしれません。

ですが、今、子どもの言葉に悩んでいる事実こそ、あなたが子どもと向き合っている証拠です。

「育て方が悪かったから」「甘やかしたから」と自分を責めるよりも、「学校に行きたくない」という言葉を子どもからのSOSだと受け止めて、まずは子どもの話にじっくりと耳を傾けてください。

子どもが「学校に行きたくない」と言っているのが自分のせいだと思うと、責められているような気がするでしょう。「なんとかしないと!」と思うあまりに、子どもの気持ちを否定したくなるかもしれません。

ですが、まずは子どもが悩んでいる事実を否定しないで受け止める(話を聞く)ところからスタートしてみてくださいね。

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伊藤さくら

言葉以外の登校しぶりの兆候とは

中には「学校に行きたくない」という気持ちを言葉にすることができず、人知れず悩み続けている子どももいることでしょう。

「学校に行きたくない」と言えない児童は、言葉以外のサインを出して伝えているかもしれません。では、どのようなサインがあるのでしょう。

うまく言葉にできないときに表れやすい「子どもからのSOS」を2つ紹介します。

【SOSサイン①】朝になるとお腹が痛くなる

私が学級担任をしていたとき、ある児童が腹痛を理由に数日欠席したことがありました。心配になって連絡をしたところ、保護者の話では「学校に行く気はあるようだが、朝になるとお腹が痛くなってトイレにこもってしまうんです…」とのことでした。

「学校に行かなければならない」のは、子ども自身が1番分かっていること。頭では分かっているけれど、心が追いつかないときに腹痛や吐き気という形で体の不調として症状が表れる場合もあります。

【SOSサイン②】学校に行く前後の表情が暗い

学校に対する子どもの本心が表れやすいのは、学校に行く前と学校から帰ってきたときの表情です。

学校に行きたくない小学生にとって、学校に行かなくてはならない朝は、最も憂鬱になる時間です。夜更かしをしたわけでもないのに、朝なかなか起きなかったり、表情がどんよりと暗かったりするのは、「学校に行きたくない」気持ちの表れだと考えられます。

また、学校から帰ってきたときの表情が暗い場合、学校で嫌なことがあったり、つらい思いをしたりした可能性があるかもしれません。

子どもに「今日は、どんなことがあったの?」と質問してみたり、担任に連絡をしたりして教室での様子を教えてもらってみてください。

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登校しぶりについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
子どもの登校しぶりを早期解決!原因や教員が取った対応【体験談】

【学年別】親にしてほしい対応を紹介

【学年別】親にしてほしい対応を紹介

小学生といっても、1年生と6年生では体格はもちろん、抱えている悩みや発達の段階も大きく違います。

当然ながら、子どもが「学校に行きたくない」と言う理由や対応も、学年によって異なります。

そこで、小学生のわが子が「学校に行きたくない」と言ったときにとるとよい親の対応を、低学年・中学年・高学年に分けて解説します。

【小学校低学年の場合】担任から学校の様子を聞く

低学年の場合には、担任に連絡をして学校での様子を聞くのが大切です。「学校に行きたくない」と言っていることを伝えた上で、友達関係や授業の様子などを教えてもらいましょう。

小学1・2年生の場合、学校に行きたくない理由をうまく言葉で説明できない子がほとんどです。自分でも理由が分かっていない場合には、「嫌なことがあったから」と漠然とした答えが返ってくるでしょう。

「どんなことがあったの?」とさらに質問をすると、「先生の声が大きくて怖い」「○○ちゃんに悪口を言われた」など、子どもなりに精一杯答えてくれるかもしれません。ただ、それらの答えは、本心ではない可能性もあります。

そのため、枝葉の部分は解決できても、根っこにある「学校に行きたくない理由」は残ったままになる恐れがあるのです。

とはいえ、「忙しそうな担任の先生に、どうやって相談すればいいの?」と悩んでいる人は多いでしょう。私が担任をしていたときも相談するのを遠慮する保護者は少なくありませんでした。

直接相談しにくい場合には、連絡帳や手紙で「話したいことがあるので、時間をつくってもらえませんか?」とアクションを起こしてみてください。多くの教師は、「保護者と一緒に、子どもの悩みに向き合いたい」と思っています。教師の方から自宅に電話をくれたり、面談を設定したりしてもらえるでしょう。

【小学校中学年の場合】話を聞き、一緒に解決策を考える

3・4年生になると、自分の思いや考えを言葉で説明できるようになります。学校に行きたくない理由を「そんなことで休むの?」などと否定せず、最後まで耳を傾けた上で、「どうしたいの?」と問いかけてみてください

子どもなりに「今日は休みたい」「先生と話してほしい」などの要望を言ってくれると思います。

ただ、このとき気をつけて欲しいのは、子どもの意思を尊重することです。

尊重するといっても、子どもの言いなりになるのではありません。「休むと、勉強に遅れてしまうけどどうする?」と保護者の広い視点から見て、休むことで生じる問題への解決策を子どもと一緒に考えるのです。

「親にやらされているのではなく、自分で決めた」と子どもに思わせることが、学校に行く一歩につながります。

【小学校高学年の場合】親が前のめりにならず見守る

高学年で気をつけたいのは、親が前に出すぎないことです。わが子が悩んでいるのですから、「なんとかしてあげたい」と思うのは当然です。

しかし、思春期でもある高学年は親を疎ましく感じ始める時期でもあります。また、親に余計な心配をかけたくないために本音を話さない子どもがいるのも事実です。

学生時代、私も人間関係に悩んで「学校に行きたくない」と思った経験があります。聞こえるように悪口を言われたり、あからさまに無視をされ続けたりする学校生活は苦痛そのものでした。

そんなある日、家で家族とくだらない話をして笑ったときに、思わず涙がこぼれてきました。久しぶりに笑ったことで「親にだけは話したくない」と思っていた気持ちが解放され、母親に学校での悩みを話したのを覚えています。

母が私の異変に気付いていたのかは分かりませんが、「何があったの?」「悩んでいるんじゃないの?」と聞き出そうとしなくても、家族の温かさが子どもの心を解きほぐす可能性は大いにあります

子どもの悩みを聞き出したくなる気持ちは分かりますが、グッとこらえて温かく見守るようにしてくださいね。

学校に行きたくない子への親のNGな対応

では、学校に行きたくないという子どもに対し、親が避けたほうがいい対応とはどのようなものなのでしょうか。

一方的に叱責する

子どもが学校に行きたがらないからといって、必ずしも怠けとは限りません。頭ごなしに叱責するのではなく、何らかのSOSだと捉えることが大切です。勇気を出して打ち明けた本音を一方的に叱責されると、子どもは「学校に行きたくないと話すと、怒られる」と認識してしまいます。

「どうせ怒られるから」と、何も話さないようになる可能性も考えられます。

無理やり連れていく

力づくで何とかしようとするのも禁物です。大人だって、行きたくもない場所に無理やり連れて行かれるのは不快ですよね。子どもにも自分なりの意思があるので、無理に学校へ連れて行こうとするのはやめましょう。

子どもの思いを受け止めながら、「今日は学校近くの信号まで行ってみようか」スモールステップで登校を目指す手もあります。

根掘り葉掘りと質問する

心配だからといって、質問しすぎるのも控えたほうがいいでしょう。子どもによっては、「学校に行きたくないと言うと、親が心配してあれこれ聞いてくる。もう言わないでおこう」となる可能性も十分に考えられます。

また、先述したように、子ども自身も学校に行きたくない理由がわからないケースも多いため、根本的な解決にはつながらないでしょう。特に、「先生が嫌なの?」「友達に何か言われたの?」など、イエス・ノーで答えられる質問は同意しやすく、子どもの本音から遠ざかる恐れがあります。

学校に行きたくない小学生が学校に戻れた事例

あらゆる方法をとってもなお、我が子が学校に行きたくないと訴える場合、親はどのように対応したらよいのでしょうか。

小学校入学時から不登校気味で、保健室登校を経て教室に入るようになったAさん(当時3年生)の事例について、学校の対応を中心に紹介します。

Aさんが不登校傾向になったのは、人の目が気になってしまう性格が関係していました。そんなAさんも、「保健室なら好きなことをして過ごせる」と、保健室で過ごすようになります。

学校と連携し、担任の私が取った対応は以下の通りです。

・保護者との密なコミュニケーション
保護者の方が、我が子の不登校に不安を抱えるのは自然なことです。ただ、Aさんのケースでは、保護者の不安感が子どもに伝わっている面がありました。まずは保護者の不安を和らげるために、毎日電話でAさんの保健室での様子を伝え、自宅での様子を聞きました。こまめに連絡を取り合うことで、少しずつ保護者との距離が近づいたように感じます。

・本人とのやり取り
Aさんはクラスのみんなに会わないようにと、通常よりも30分ほど早く学校に登校していました。私も早めに出勤し、Aさんとの時間を確保するようにしました。ただ、こちらから話しかけても応答はありません。ある日、保護者から、話しかけられること自体にストレスを感じていると聞いたんです。それ以降は無理に話をしようとはせず、その日の予定と簡単な学習内容、メッセージを書いた手紙を渡す方法に変えました。

・クラスの子どもたちへの説明
3年生にとって、「なぜ、Aさんは教室にこないの?」と疑問を持つのは当然です。保護者と相談し、Aさんが教室に入ろうと努力していることを共有しました。その際には「Aさんもみんなの大切な仲間だよね。算数が苦手、国語が苦手と同じように、人から注目されるのが苦手なんだって。だから、Aさんが教室に入ってきたときは拍手をしたり、じっと見たりしないで、心の中で『ようこそ!』と迎えよう」と、伝えました。

・校内での共有
学校生活においてAさんに関わるのは、担任だけではありません。音楽専科・図工専科を含めた教職員全体に、配慮が必要な子としてAさんの特性などを説明しました。校内で共有しておくことで、担任意外の先生も廊下で会ったときなどに声をかけてくれたようです(ストレスにならない程度で)。「みんなが見守ってくれている」という安心感も、Aさんが教室に向かう気持ちにつながったと思います。

上記の対応により、クラスの友達が少しずつ、休み時間に保健室に行き、Aさんに声をかけるようになりました。「Aちゃんも一緒に遊ぼうよ」と言われ、もっと友達と過ごしたいという気持ちが強まったようです。少しずつ教室に入るようになり、保健室で過ごす時間が減ってきました。

Aさんが保健室登校を卒業した決め手は、教室での勉強と同じ程度の課題を出したことです。教室で過ごさないほうが楽しければ、当然教室からは遠のきますよね。保護者とも相談し(信頼関係ができていたので)Aさんが「これだったら、教室で過ごすほうがいい」と思えるようにしました。

Aさんの場合は、「1人でガッツリと勉強させられるなら、みんなと楽しく活動したほうが楽しい」と感じたようで、3年生の3学期からは教室で1日を過ごすようになりました。

ここまで学校の対応を中心に説明しましたが、不登校から教室に戻れるようになるのは決して簡単なことではありません。Aさんの場合は、私が担任を持ってからは約1年、入学してから4年近く経ってクラスに復帰しました。

学校への復帰を目標に、保護者と担任がしっかり連携をとり、スモールステップで進めていくことが大切です。我が子が不登校になりそうだと思ったときには、早めに担任に伝え、連携を取るようにしましょう。子どもの状態や特性を学校に伝えると同時に、ひとりで抱え込まないことが大切だと思います。

一度休むと不登校になってしまう?

「学校を休ませると、不登校になるのではないか?」と心配している保護者は少なくないのではないでしょうか?

確かに、「1日休ませると、そのまま学校に行かなくなるのではないか」と不安になるのは当然のことです。ですが、休んだからといって必ず不登校になるわけではありません。

忙しい小学生には休息(休むこと)も大切

忙しい小学生には休息(休むこと)も大切

私が小学校で働くようになって、1番驚いたのは「子どもたちの忙しさ」です。授業の合間にある5分程度の休憩は、トイレに行ったり教室を移動したりするとあっという間に終わってしまいます。

保育園や幼稚園から小学校に入学したばかりの1年生は特に、体力面でもかなりハードな生活でしょう。また、高学年になるとクラブや委員会、行事などの集まりが入って中休みや昼休みがつぶれてしまうことも多々あります。

いくらエネルギーがあるといっても、8時過ぎから15時過ぎまでの時間をほとんど休憩なしで過ごすのはかなり大変なものです。疲れから「学校に行きたくない」と言っている場合には、思い切って休むのは決して悪いことではありません。

むしろ疲れたときは休ませて、限界を超えさせないことが不登校対策のひとつになるかもしれませんよ。

不安なときは、担任や学校へ相談を

不安なときは、担任や学校へ相談を

「休み癖がつかないか心配」という保護者もいるでしょう。

そんなときは、遠慮しないで担任や学校に相談してください。多くの学校は、学級だけではなく学年、学校で不登校を減らす・なくすための対策を考えています

例えば学習面が理由で「学校に行きたくない」と言っている場合、状況によっては個別のサポートをつけて子供の苦しさを取り除くこともできるでしょう。

万が一、欠席が続いたときにも学校として対応してもらえるので、不安な気持ちをそのまま伝えておくのも大切です。

子どもも親も、十分頑張っている

子どもが「学校に行きたくない」というのは、頑張っていないからではありません。むしろ、自分なりに精一杯、頑張ってきたからこそ出る言葉といえます。

私は学校現場で多くの児童、保護者と関わってきました。パターンは違うものの、どの親子もみな必死でした。

子どもを思って投げかけた言葉であっても、ピシャリと拒絶されることもあるでしょう。しかし、土に植えられた種が花を咲かせるように、親の真剣な言葉は時間がかかってもきっと子どもの心に届くはずです。

子どもが「学校に行きたくない」と言ったときには、まず話を聞いて「何に悩んでいるのか」を探ってみましょう。そして、家庭だけで抱えずに担任や学校をどんどん頼ってくださいね。いろいろな立場の人に相談をすることで、1人では気づかなかった子どもの思いや発達に応じた対応を知ることができるでしょう。

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不登校について相談できる支援先は、学校のほかにもあります。学校をはじめとした関係機関と連携しながら、焦らずに前進していきましょう。

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大学卒業後、公立小学校に10年以上勤務し、学級担任、専科(家庭科・算数)を経験。現在は2人の子どもを育てながらWebライターとして活躍するほか、教師経験を生かして、学習や人間関係に悩む親子の相談にのっている。

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