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2025.06.27

【保存版】不登校についての相談先一覧|電話・無料で対応可能なところも

【保存版】不登校についての相談先一覧|電話・無料で対応可能なところも

「子どもが学校に行きたがらない」「不登校が長引いていて将来が心配」といった悩みを抱えていても、相談先が分からないとなかなか行動ができないですよね。

この記事では、子どもの不登校で悩んでいる保護者や子ども自身が、状況に合わせて相談できる窓口をご紹介します。「どこで相談できるのか分からない」「我が家に合った相談先を知りたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

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監修者

中村 藍先生

支援級・通常級・支援学校等の教員経験20年以上のベテラン。その子に合う学びの場の提案と学校への交渉・相談の方法を、寄り添いながらも具体的に丁寧にアドバイスしてくれます。

子どもが不登校になったとき役に立った相談先は「親の会」が最多

参照元:NPO法人 登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク「2023_全国ネット調査パンフ

NPO法人 登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク」が実施したアンケートによると、子どもの不登校で実際に役立った相談先として「親の会」が最も多く挙げられています。
不登校の子どもと暮らす保護者のなかには「不登校の原因が自分にあるかも」と自分を責めてしまう方もいます。

そのため、同じ経験を持つ家族が集まる親の会は、具体的な対応策や気持ちの持ち方について参考になるだけではなく、孤独感の解消にもつながるようです。

関連記事:不登校の原因・理由を解説|親が家庭でできる対応とNG行動とは?

親が子どもの不登校について相談できるところ一覧

相談先特徴費用対面以外の相談の可否
学校内での相談担任・養護教諭・カウンセラーなど身近な教職員に相談可能無料通話可能(事前連絡が必要)
教育相談センター学校復帰・学習支援・家庭と学校の橋渡し無料地域により可
こども家庭センター家庭全体の問題にも対応する総合相談機関無料通話可・オンラインは地域により可
児童精神科発達障害や不安・抑うつ等の医学的診断と治療保険適用(初診2,500〜5,000円程度)初診は対面、再診はオンライン可の医療機関も
親の会・保護者会保護者同士の情報交換や心の支え無料〜1,000円程度オンライン可(SNSやZoomなど)
児童相談所家庭内問題や子どもの安全確保など包括支援無料通話可(189)・一部地域でオンライン可
カウンセラー(民間)専門的かつ継続的な心理サポート5,000〜10,000円/回オンライン可

不登校の悩みは、相談ができたり、頼れる先を増やすことも大切です。無料で利用できるものから専門的なサポートが受けられるものまであるので、それぞれ詳しく解説します。

学校内での相談

こんな場合におすすめ

  • 子どもの学校での様子を詳しく知りたい
  • 学校の対応や配慮について相談したい
  • 出席日数や進級・卒業に関する不安がある

学校は、子どもの状況を直接知る教職員と話せる身近な窓口です。
学校では、以下の方に不登校についての相談ができます。

  • 担任
  • 養護教諭
  • スクールカウンセラー
  • スクールソーシャルワーカー

特にスクールカウンセラーは子どもの心理面からの専門的なサポートが可能です。

また、スクールソーシャルワーカーは、家庭環境や社会的な側面からの支援を得意としています。

相談したい場合は担任の先生に電話やメール、連絡帳などで希望を伝えましょう。

スクールカウンセラーの在校日は学校によって異なるため、事前に確認が必要です。

対象小学生・中学生・高校生すべて
利用する際の費用無料

教育相談センター(旧・適応指導教室)

こんな場合におすすめ

  • 子どもが学校復帰を目指しているが、いきなり教室に戻るのは難しそう
  • 不登校中の学習の遅れが心配同年代の子と交流する機会を持たせたい
  • 学校と家庭の間の調整をしてくれる機関を探している

教育相談センターは、不登校児童・生徒の学校復帰や社会的自立を支援する公的機関です。

専門的な知識を持つスタッフが子どもの状況に合わせた支援計画を立ててくれ、学校と家庭の橋渡し役になってくれる場合も多いです。

そのため、「担任と連携がうまく取れない」「学校にどのような対応をお願いすればいいのかわからない」など学校との関係に悩んでいる場合は特に頼りになる存在でしょう。

教育相談センターは、電話やオンラインでも相談対応を実施している地域は多いものの、対応が異なるため、詳しくはお住まいの地域の教育センターにお問い合わせください。

対象主に小学生・中学生
(地域によっては高校生も対応)
利用する際の費用無料

こども家庭センター

こんな場合におすすめ

  • 家族関係に悩みがある
  • 子育て全般の悩みと不登校が複合している
  • 親子関係に問題を感じる部分があって改善を図りたい
  • 家族の問題を総合的に支援してくれる窓口を探している

こども家庭センターは、子育て全般の悩みに対応する総合的な支援機関です。

不登校の背景にこれまでの子育てや家族関係の悩みも関係していると感じる場合は、こども家庭センターに相談するのがおすすめです。
家庭全体を支援する視点を持っているため、家族間の問題解決や環境の改善を目指せます。

基こども家庭センターは、電話相談にも対応しており、地域によってはオンライン相談も実施しています。

対象小学生・中学生・高校生(18歳未満)
利用する際の費用無料

児童精神科(子どもメンタルクリニック)

こんな場合におすすめ

  • 過去に教員に子どもの発達障害の検査、精神疾患の診察を勧められたことがある
  • 子どもが強い不安や抑うつ症状、睡眠問題を訴えている
  • 医学的な診断や治療が必要かどうか判断してほしい
  • 心理検査を通して子どもの特性や課題を理解したい

児童精神科では、子どものメンタルヘルスの専門機関として、医学的観点からの診断・治療を行います。

過去に発達障害の検査や、児童精神科などへの診察を進められたり、学校に行けないほどの強い不安や抑うつを訴えることがある場合は、一度専門医で受診してみるのがよいかもしれません。
医学的な診断を受けることで、治療や支援の方向性が定まるケースもあります。

児童精神科での相談費用は一般的に医療保険が適用されます。初診料は2,500円〜5,000円程度が目安です。通通院が必要になった場合は治療内容によって費用が異なります。

医療機関によっては、オンライン診療に対応している場合もあります。ただし、初診は対面が基本です。

対象小学生・中学生・高校生(クリニックによっては青年期も対応)
利用する際の費用2,500円〜5,000円(初診料)

親の会・コミュニティ・保護者会

こんな場合におすすめ

  • 親自身が孤独感を感じている
  • 不登校を経験した家庭の体験談を聞きたい
  • 専門家とは違う当事者の家族視点からの意見が欲しい
  • 長期的に支え合える仲間を見つけたい

親の会は、同じ悩みを持つ保護者同士が情報交換や心のケアを行う自助グループです。

アンケート調査で最も役立ったとされる「親の会」は、経験に基づくアドバイスを得られたり、精神的な支えとなる可能性があります
地域の教育委員会や不登校支援団体のホームページ、SNSなどで開催情報を探せます。

親の会は無料の場合もありますが、1回数100円〜1,000円程度の会費が必要なケースもあります。
近年では、オンラインでの親の会も増えており、SNSのグループなどで気軽に相談できる環境を提供している団体もあるのが特徴です。

対象小学生・中学生・高校生(グループによっては小学生の親、中高生の親など対象を限定している場合もあり)
利用する際の費用無料もしくは数100円~1,000円/回

児童相談所

こんな場合におすすめ

  • 不登校の背景に家庭内の深刻な問題があると感じている
  • 子どもの安全や健全な発達が脅かされていると感じる
  • 心理・福祉・医療など複合的な支援を必要としている

児童相談所は、18歳未満の子どものあらゆる問題に対応する行政機関です。
パートナーの子どもへの接し方に虐待やネグレクトなどの可能性を感じたり、子どもの安全が脅かされていると感じる場合は、児童相談所へ相談も選択肢に入れてみましょう。

第三者が連絡をするというイメージが強いかもしれませんが、保護者自身が連絡することも可能です。現状の家庭環境に危機感を感じているのであれば、連絡をして助けを求めてください。

児童相談所への相談は費用がかかりません。全国共通ダイヤル「189(いちはやく)」で電話相談できます。
一部の地域では、オンライン通信アプリケーションを活用したビデオ通話によるオンライン相談にも対応しています。

対象小学生・中学生・高校生(18歳未満)
利用する際の費用無料

カウンセラー(民間)

こんな場合におすすめ

  • すぐに相談したい
  • きめ細かなサポートを受けたい
  • プライバシーに関わる悩みがある
  • 継続的・定期的に専門家のサポートを受けたい

専門的な視点を持つカウンセラーへの相談は、子どもだけでなく親の心理的な問題解決に効果的です。
不登校の問題に対する相談実績が豊富な専門家も多く、自分にあったカウンセラーを探せることがメリットです。

また、スクールカウンセラーや医療機関のカウンセラーは相談まで時間がかかることもしばしばありますが、民間のカウンセラーであれば比較的予約が取りやすいです。

また、近年では、多くのカウンセラーがオンラインカウンセリングにも対応しています。

「ソクラテスのたまご」が運営するソクたま相談室でもオンラインでカウンセラーへ相談ができます。子育てや不登校に関する相談を得意とする約150名の専門家・カウンセラーのなかから自分に合う人を探して、都合のいい時間に予約ができます。

子どもの不登校についてカウンセラーへの相談費用の目安は1回につき5,000〜10,000円程度になります。

対象小学生・中学生・高校生
利用する際の費用無料

今すぐ「不登校」について相談したい方へ

「ソクたま相談室」では最短当日に専門家・カウンセラーにお悩み相談が可能です。

  • 「子どもが不登校の可能性があるけれど、何から手をつければ良いかわからない」
  • 「不登校の子どもと過ごすなかで、不安を抱えているが相談できる人がいない」

そんなお悩みを抱えている方にぴったりのサービスです。
この記事の執筆者である中村さんに相談してみたい人は、以下のボタンをタップして「相談予約」をしてみてください。

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子ども自身が不登校について相談できるところ一覧

相談先特徴費用オンライン・通話
メンタルフレンド年齢の近い大人が、子どもの活動や学習を支援有料(団体により異なる)主にオフラインでの活動になるが、地域・団体によりオンラインでも対応
チャイルドライン支援センター18歳以下の子ども専用。匿名で自由に話せる無料電話・LINE・チャット対応
子どもの人権110番いじめや虐待など人権侵害の相談ができる公的窓口無料電話・メール・LINE相談可
警察の少年相談窓口非行・犯罪・いじめなど深刻な問題に、専門相談員が対応通話料がかかる場合あり電話・地域によりメールやSNSも可

不登校に悩んでいる子ども自身が匿名で気軽に相談できる窓口は、上記のとおりです。さまざまな相談方法があるので、自分に合いそうと感じる相談先を無理のない範囲で利用してみてください。

メンタルフレンド

こんな場合におすすめ

  • 年齢の近い相談相手が欲しい
  • 友達同士のように気軽に悩みを話したい
  • 自宅で支援を受けたい
  • ゆっくりと関係性を築きたい

メンタルフレンドは、不登校の子どもに対して大人が本人の好きな活動を一緒したり勉強をみたりしながら、自主性・社会性を育む支援機関です。
専門家ではなく「お兄さん・お姉さん」的な存在として関わるため、子どもにとってプレッシャーの少ない環境になり得る可能性があります

団体やサービスによりますが、メンタルフレンドは、一般的に利用料が発生します。また、地域によって異なりますが、オンラインでのメンタルフレンド支援も増えています。

会員登録が必要な場合もあるため、利用を考えたい場合は、お住まいの自治体の児童相談所や教育委員会に問い合わせてみてください。

対象小学生・中学生・高校生・高校中退者(15歳~25歳)など
利用する際の費用1回500円〜3,000円/月額5,000円〜1万円程度(団体やサービスにより異なる)
※オンラインや電話を利用する場合、通話料・通信料が別途かかる場合あり

チャイルドライン支援センター

こんな場合におすすめ

  • 名前を言わずに匿名で相談したい
  • 批判や否定を受けずに話を聞いてほしい
  • ただ自分の気持ちや考えを聞いてもらいたい

チャイルドラインは子ども専用の電話相談窓口です。18歳以下の子どもならどんな悩みでも相談できます。

大きな特徴は大人からのアドバイスではなく「子どもの声を聴く」ことに重点を置いている点です。近年では、電話以外にLINEやチャットでの相談も受け付けており、子どもが相談しやすい環境が整っているといえます。

なお、チャイルドラインへの電話相談は無料です。携帯電話や公衆電話からも無料でかけられます。

対象小学生・中学生・高校生(18歳以下)
利用する際の費用無料

参考:まもろうよこころ SNS相談|厚生労働省

子どもの人権110番

こんな場合におすすめ

  • 法的な観点からアドバイスが欲しい
  • いじめや虐待など人権侵害の問題を抱えている
  • 具体的な調査や救済措置を検討したい
  • 公的機関からの確かなサポートが欲しい

法務省が設置している、子ども専用の人権相談窓口ですいじめや虐待などの人権問題に関する相談ができます。

不登校の背景にいじめや教師からの不適切な対応など、人権に関わる問題があると感じている場合はこちらの窓口が適しています。法務局・地方法務局の職員または人権擁護委員が対応し、問題解決のための具体的なアドバイスや関係機関との連携も行ってくれるのが特徴です。

子どもの人権110番の電話相談は、携帯電話やスマートフォンからも利用できます。通話料金はかかりません。なお、電話以外にメールやLINEでの相談も可能です。

対象小学生・中学生・高校生
利用する際の費用無料

参考:こどもの人権110番|法務省

都道府県警察の少年相談窓口

こんな場合におすすめ

  • 犯罪やトラブルに関する専門的なアドバイスが欲しい
  • 深刻な状況で警察の介入が必要かもしれない
  • 健全な成長や問題行動の改善を目指している
  • 名前を明かさずに相談したい

各都道府県警察には「少年相談窓口(ヤングテレホンなど)」が設置されており、非行や犯罪被害、いじめなどの相談ができます。

不登校の原因にいじめや犯罪被害などの場合は、警察の少年相談窓口が適しています。警察というと敷居が高く感じる方もいるかもしれませんが、実際には若者の相談に特化した専門の相談員が親身になって対応してくれる場所です。

連絡先は、各都道府県警察のホームページで確認できます。
なお、相談には通常の通話料金がかかる場合があります。一部の地域では、メールやSNSでの相談も可能です。

対象小学生・中学生・高校生
利用する際の費用無料
※通話料金がかかる場合があります。

参考:都道府県警察の少年相談窓口|警察庁

よくある質問Q&A

ここからは不登校の相談先に関するよくある質問を紹介します。

不登校について電話で相談できる場所はありますか?

多くの機関で電話相談を受け付けています。例えば、東京都では以下のとおりです。

機関名電話番号受付時間
教育相談一般・東京都いじめ相談ホットライン0120-53-828824時間365日
高校進級・進路・入学相談03-3360-4175平日 9時~21時土日祝 9時~17時
思春期サポートプレイス03-3360-4192平日9時~17時
東京都児童相談センター03-5937-2305平日9時~17時
学校問題解決サポートセンター03-3360-4195平日9~17時

お住まいの地域の相談窓口は、文部科学省の「不登校に関する地元の相談窓口」からも確認できます。

参考:教育についての相談|東京都教育委員会

子どもの不登校について無料で相談できるところはどこですか?

親が子どもの不登校の相談を無料でできる主な窓口は、以下のとおりです。

  • 学校
  • 教育相談センター
  • こども家庭センター
  • 児童相談所
  • チャイルドライン
  • 子どもの人権110番
  • 都道府県警察の少年相談窓口
  • 親の会(一部少額の会費が必要な場合あり)

これらの機関は、公的な支援を目的としているため、費用を気にせず安心して相談することができます。まずは、気軽に話を聞いてもらうことから始めてみましょう。

まとめ

不登校の相談先は、公的機関から民間団体まで多岐にわたります。一つの相談先だけではなく、複数の窓口を状況に応じて使い分けることも検討してみても良いでしょう。
複数の機関に相談をすることで、新しい視点や解決策が見つかるかもしれません。

また、不登校に関する悩みを一人、もしくは家族だけで抱え込んでしまう方もいるでしょう。
誰かに話をすることで心が少し軽くなったり前向きになれたりするものです。まずは話を聞いてもらうことから始めてみませんか。

お子さんと向き合う時間を大切にしながら、保護者自身も安心できる居場所を見つけていきましょう。
「ソクたま相談室」では最短当日に専門家・カウンセラーにお悩み相談が可能です。

この記事の執筆者である中村さんに相談してみたい人は、以下のボタンをタップして「相談予約」をしてみてください。

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中村藍

支援級・通常級・支援学校等の教員経験20年以上のベテラン。その子に合う学びの場の提案と学校への交渉・相談の方法を、寄り添いながらも具体的に丁寧にアドバイスしてくれます。

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