すららは出席扱いになる?不登校中の学習に向く6つの理由や学校への相談のコツ
不登校中に自宅でのオンライン(ICT)学習を出席扱いにできる制度を知っていますか?出席扱い制度を利用するための学習方法のひとつが通信教材「すらら」です。無学年式でどの学年からでもやり直しやすく、出席扱いにするための公式サポートもあります。
そんな注目の教材を、専門家の若山修也さんがジャッジします。
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目次
ほとんどの子が勉強の遅れは取り戻せる
不登校の子がいる保護者が悩むことのひとつが勉強です。「周囲から取り残されてしまうのではないか」「受験や進学はどうなるのだろう」「学校に行かないことは受け入れられても、勉強をしないことは受け入れられない」など、さまざまな思いを抱えていると思います。
しかし、長年、不登校支援に携わり、多くの子ども達を見てきた若山修也さんは、「今、子どもが勉強をしていなくても、大半の子は勉強の遅れを取り戻すことができると思います」と力強く話します。
「子どもの中には、いわゆる学校の勉強が特性的に苦手な子がおり、彼らを学校の勉強や学力に向かわせても親子ともにつらい思いをしてしまいます。ですが、そうではなく、別の事情で勉強ができていない、分かっていない子は落ち着いて学習できる環境とその子に合った学習法が見つかれば伸びていきます」(若山さん、以下略)
「すらら」とはどんな通信教材?
現在は通信制高校で子ども達を指導している若山さん。元不登校生も多い通信制高校で導入していた教材が「すらら」です。
「すらら」は約2,500校の教育現場(塾・学校)でも導入されている通信教材。インターネットやタブレット(パソコン)があれば、個人でも利用することができます。「小学生コース」「小中コース」「中高コース」があり、主要科目を3教科から学ぶことができます。
<「すらら」料金表>
コース種別 | 4ヵ月継続コース | 毎月コース |
3教科(国数英)小中コース 中高コース | 8,228円 | 8,800円 |
4教科(国数理社) 小学コース | 8,228円 | 8,800円 |
5教科(国数理社英) 小中コース 中高コース | 1万428円 | 1万978円 |
<「すらら」対象科目>
学年 | 対象科目 | 範囲 |
小学生 | 国語、算数、理科、社会 | ・英語は中学生版の英語を使って学習可能 ・理科、社会は小学3年生~ |
中学生 | 国語、数学、理科、社会、英語 | ・公立高校受験レベルの基礎学力をつけられる |
高校生 | 国語、数学、英語 | ・3教科のセンター試験レベルの対策まで可能 |
「すらら」の授業は、個性豊かなキャラクターが先生となって対話式で行われます。正解するたびに褒めてくれるので、学校の先生、授業、勉強に苦手意識がある子でも取り組みやすく、モチベーションもキープしやすいなど独自のサービスが特徴です。
不登校中、発達障害を抱えているなどさまざまな事情で学習に悩みをもつ親子から注目されています。
「すらら」が不登校中の勉強に向いている6つの理由
実際に「すらら」を活用していた若山さんが、不登校中の子の勉強に良さそうだと感じた理由を紹介していきます。
<すららが不登校中の子の勉強に向いている理由>
- 無学年方式で小学生からでもやり直せる
- 教えるプロが学習計画を立て、疑問解消してくれる
- 小テストで成功経験を重ねられる
- AIが克服のための問題を自動出題
- 音声も文字も1つの画面で進んでいく
- 保護者の悩みもサポートしてくれる
ここからは、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
【理由①】無学年方式で小学生からでもやり直せる
「すらら」は、学年に囚われず学ぶことができ、勉強が止まってしまった時点に戻ってやり直すことができます。また、苦手な単元があった場合、小学校の範囲から柔軟に学び直すことができるので、数学(算数)や英語など積み重ねが必要な科目も基礎から克服していくことができます(小中コースの場合)。
『過去の内容に戻って勉強してもいい』など、学び直しができることを知らない子がいます。その場合、『この教材なら小学生の内容から苦手なことを段階的に学べるね』と、”学び直しができる”という事実を教えてあげることで『戻っていいんだ』『大丈夫なんだ』と安心して勉強へ向かうことができるでしょう.
また、安心できる家庭でなら勉強に集中でき、自分の”得意”に気付く子もいるかもしれません。学習を始めて、『数学っておもしろい』『英語をもっと勉強したい』と思った場合、先の内容も学べることは、子どもの生き方を見つけるきっかけ、学校復帰に向けた大きな自信になるはずです。
【理由②】教えるプロが学習計画を立て、疑問解消してくれる
どんな風に学び直せばいいかを保護者や子ども自身が計画立てることは難しいですよね。その点、「すらら」は、現役の塾講師などが保護者からのヒアリングを元に学習計画を設計してくれます。
また、計画通り学習を進める中で、分からないときは質問機能(メール)で直接質問でき、その都度解消することができます。
コーチがその子に合わせた学習進度を管理をしてくれるのはいいですね。学校の一斉授業について行けずつらい思いをした子にとって、自分なりの学習ペースで学んでいいことを知ることは安心材料になるはずです
【理由③】小テストで成功経験を重ねられる
「すらら」には、10分程度の小テストがあり、今日学んだ内容の定着度を確認することができます。
勉強は不登校の原因にもなりますが、一方で(家庭内でも)成功体験を重ねて、子どもが自信を取り戻していくために有効です。その点、スモールステップで『できる』『分かった』経験を重ねていける『すらら』は、不登校中の子に合っているといえますね。
【理由④】AIが克服のための問題を自動出題
特許技術を用いてAIによるさかのぼり学習を実現している「すらら」。もし、つまづいた問題があった場合、AIがつまづいた原因を特定し、学び直しのための復習問題を自動出題します。まるで家庭教師のように子どもに合わせた難易度で苦手を克服していくことができます。
何度でも戻って分かるまで学習できるのは学校の授業ではできないフォローです。勉強に苦手意識をもっている子には心強いのではないでしょうか。
【理由⑤】音声も文字も1つの画面で進んでいく
『すらら』には、音声での読み上げ機能があります。
学校の勉強についていけなくなった理由のひとつに、先生の話を聞きながら板書し、内容を理解して問題を解いていくなど、一度にざまざまな方向へ意識をもっていくことが苦手ということがあります。1画面の中で視覚も聴覚も筆記もできるので多くの子にとって学びやすい環境だといえます。
【理由⑥】保護者の悩みもサポートしてくれる
「すらら」は子どもだけでなく保護者へのサポートも充実しています。すららコーチから学習の様子や進捗状況を随時報告がくるだけでなく、見守り方や励まし方のアドバイスもしてくれます。
子どもが勉強に向き合い始めても、親御さんの何気ない言動が、子どもの自立を妨げてしまうことがあります。第三者が子どもとの関わり方をアドバイスをしてくれることは、親子相互にとっていいことだと思います。
資料請求or無料体験からスタート
「すらら」について詳しく知りたい、お子さんと話し合いたいという方は資料請求してみませんか? また「無理なく取り組めそうかまずは試してみたい」という方には無料体験もおすすめです。
すららでは、入会金無料などのキャンペーンを行っていることもあります。公式サイトをチェックしてみましょう。
「すらら」が出席扱いになる理由
不登校の子の出席扱い制度とは?
学習内容以外にも、「すらら」が不登校中の親子から注目を集めている理由があります。それは、「すらら」での学習が学校の出席扱いになる可能性があることです。
文科省は家庭に引きこもりがちで十分な支援を受けられない不登校の児童生徒に対し、IT等を活用した学習活動を行うなどの要件を満たした場合、自宅学習で出席扱いにするという方針を定めています。
実際に、令和4年度の調査によると全国で1万人以上の小中学生が出席扱いの制度を利用しています。(※)
※令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要
不登校生徒の出席の扱い7つの要項
自宅でのICT等を使った学習を出席扱いにするためには、下記の要項を満たす必要があります。
<出席扱いにするための7つの要項>
- 保護者と学校との間に十分な連携・協力関係があること
- ICTや郵送、FAXなどを活用して提供される学習活動であること
- 訪問等による対面の指導が適切に行われること
- 学習の理解の程度を踏まえた計画的なプログラムであること
- 校長が対面指導や学習活動の状況を十分に把握していること
- 学校外の公的機関や民間施設等で相談・指導を受けられない場合に行う学習活動であること
- 学習活動の評価は、計画や内容を学校の教育課程に照らし判断すること
それぞれの要項について、詳しく見ていきましょう。
①保護者と学校との間に十分な連携・協力関係があること
まだ認知度の低い制度であるため、学校や教育委員会によっては知らなかったり、対応事例がないケースも少なくありません。家庭側から、家庭学習を出席扱いにしてもらうための協力や連携をお願いしましょう。
②ICTや郵送、FAXなどを活用して提供される学習活動であること
「すらら」などの通信教材は適しています。
③訪問等による対面の指導が適切に行われること
最終的な目的は学校に登校できるようになることです。そのため、学校によって異なりますが、担任やスクールカウンセラー、保健室、適応指導教室での対面指導が必要です。
④学習の理解の程度を踏まえた計画的なプログラムであること
文部科学省の学習指導要領に対応した学習プログラムで学習する必要があり、「すらら」は適しているほか、個々の理解度に合わせた学習計画が立てられています。
⑤校長が対面指導や学習活動の状況を十分に把握していること
校長が学習内容や学習時間などの状況を把握できるように記録を提出する必要があります。「すらら」は、「学習管理画面」機能を使って学習履歴を保護者、校長、担任で情報共有できます。
⑥学校外の公的機関や民間施設等で相談・指導を受けられない場合に行う学習活動であること
学校以外にもフリースクールや教育支援センター、塾など学習する場はあります。それでも、外出することや人に会うことがストレスになるなど、家庭での学習が学校復帰するために必要な場合ということになります。
⑦学習活動の評価は、計画や内容を学校の教育課程に照らし判断すること
学習評価は下記の4観点で判断されます。
- 知識・理解
- 技能
- 思考・判断・表現
- 関心・意欲・態度
出席扱いになっても内申点がよくなるわけではありません。内申点で2以上の評価を取りたい場合は、定期テストを受け、評価に見合った点数を獲得する必要があります。
出席扱いにするために大切なのは学校との目線合わせ
文科省からの通知はあるものの、まだ一般的ではありません。まだ前例がない学校や教育委員会も多く、希望してもスムーズに話が進まないこともあります。
「前例がないことに対応するのは学校側としては戸惑いもあることでしょう。そのため、説明する際には他の自治体などの事例があったほうが、学校側が対応をイメージしやすいと思います。
また、学校としては『学校に来るものだ』という価値観が根強く残っています。学校への説明の仕方を間違えると『このまま学校復帰はしないつもり』と捉えられてしまう可能性があります。
あくまで、家庭学習は学校復帰するための過程であるということを家庭と学校で目線合わせをしてください」
学校に協力してもらいやすく、子ども自身も学校復帰しやすい環境を作るためであれば、次のような流れがいいのではないか、と若山さんは提案します。
- 子どもに合ったタイミングで『すらら』を始めて、勉強の遅れを取り戻すことを目指す。
- 子どもが継続的に勉強出来ているようであれば、学習成果や他校の事例を持って、学校へ出席扱いにできないか相談に行く。
- 出席扱いの要項を満たしつつ、学力の遅れを取り戻せてきたところで、定期テストを受けられないか学校と相談する。
- 定期テストの結果などを受けて、子どもに復帰できそうだという自信が出てきたようなら学校復帰を考えてみる。
「勉強ができるようになることは、学校復帰に向けて大きな後ろ押しになります。ですが、学校に行けなくなる理由は勉強だけではありません。親御さんは苦しいと思いますが、子どもの気持ちに寄り添いつつ学校と連携してください」
”事実のみを伝える”ことが勉強復帰の近道
不登中の子を見守る親にとって難しいのが、再度勉強に取り組むタイミングです。そもそも、”子どものやる気”をどう見極め、声掛けをすればよいのでしょうか?
「例えば、不登校になった理由のひとつに、”学校の勉強についていけない劣等感”や”勉強から逃げたいという気持ち”があった場合、家でも勉強の話をされてしまうと『さらに(家からも)逃げたい』と子どもが感じてしまい、不登校が長引いてしまうことがあります。もし、どうしても何か言いたくなってしまったら、事実のみを言うように心がけてください」
例えば、わが子によさそうな教材、フリースクール、塾などを子どもに勧めたくなったとき、「〇〇ってよさそうだからやってみない?」と言いたくなってしまいますが、提案するのではなく「〇〇っていうのがあるんだね」と言うだけにします。
「何も考えてなさそうに見えても子どもの頭の中には勉強への不安があります。事実を情報として与えるだけで、おもしろそうと思えば子どもは『勉強しよう』と思えたときに動くはずです。『やってみない?』と言うと、親御さんへの申し訳なさから『やってみる』という子もいますが、本心から『やってみよう』と思っていなければ長続きしません。
せっかく始めても、すぐに辞めてしまうのは子どもの失敗体験になってしまい、さらに自信をなくして不登校が長引いてしまうかもしれません。不登校中の子どもの心を立て直していくためには、成功体験を繰り返して自信を取り戻させることが大切ですよ」
親ががんばり過ぎず「すらら」に任せよう
子どもの将来を誰よりも考えているからこそ、勉強の遅れが心配になったり、出席扱いに心が動かされたりすると思います。若山さんは、そんな保護者の気持ちを汲みつつ「悩み、考えすぎて、さまざまな選択が子どものためではなく親が安心するためにならないようにしてほしい」と、あえて苦言を呈します。
「出席扱いになっても内申書の評価は”1”になりますし、備考欄に『出席扱いである』と明記される可能性もあります。出席扱いになったからといって受験に有利になるとはいえません。”2”以上をもらえるようにするためには、定期テストを受けて、評価に見合った点数を取る必要があります。
『子どものためになるのであれば…』という親心は分かりますが、もし、子どもに定期テストや登校する気がないのであれば、いくら親御さんが”出席扱い”になるようにがんばっても、対面指導が負担になったり、子どもへのプレッシャーになったりする可能性もあります。親御さんががんばりすぎなくていいんですよ」
出席扱いにならなくても、「すらら」で勉強をすることにはメリットがたくさんあります。
「通信制高校や定時制高校など、内申書に関係なく入れて大学進学も目指せる高校はいろいろあります。高校へ進学する際、『つまづくことがあっても克服することができる』『自分は勉強でがんばることができる』という経験は、子どもの支えになってくれるはずです。そして、勉強への自信を一度無くした子どもが、その経験をするための仕組みやサポートが『すらら』には揃っていると思います」
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<取材・文>浜田彩
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通信制高校を代表として学校教育に10年以上携わり、不登校に悩む生徒、保護者の個別相談を1000件以上受けてきた。中高英語科の教員免許のほか、重度訪問介護従業者資格を保有。現在は、教育大手の民間会社で未来の学校のあり方を模索するほか、さまざまな親子の相談にのっている。