「スマホを使うと学力が低下する」は本当だった⁉︎ 最新脳科学で分かった驚きの事実
お子さんは、スマホやインターネットをよく使っていますか? 「またスマホ見て!あまり使うと頭が悪くなるよ」なんて叱るご家庭は少なくありませんが、本当のところ、電子機器と学力の関係ってどうなのでしょうか? 最新の脳科学で驚きの事実が解明されたそうです……!
約9割の小学生がインターネットを利用している
内閣府がおこなった調査によると、インターネット利用者の低年齢化が加速しているそうです。
幼稚園に通っているお子さんは70.4%、小学校低~中学年になると89.1%が日常的にインターネットを利用。このグラフには入っていませんが、中学生になると利用率は98.2%にも及ぶそうです。(※令和3年度 青少年のインターネット利用環境実態調査:調査結果(速報)による)
保護者世代が幼いころ、電子機器は身近なものではありませんでした。そのため「こんなに早いうちから触らせて大丈夫なのかしら」と心配を募らせる保護者が多くいます。
実際、筆者も心配している一人です。子ども(小学2年生)がスマホやタブレットを使っているときは、何だかくだらないアニメを見せているような気分になるのです。「頭が悪くなるからやめなさい」「役に立たないんだからやめなさい」と何度口から出そうになったことか……。
しかし「これからどんどんIT化の時代になるんだし、電子機器の操作に慣れるという意味で、少しの間なら見守っても良いのでは」と、どうにか見て見ぬふりをしています。ただ、私が「いつまでやってるの!」と注意しなければ延々と操作するので、ルールづくりというか、付き合い方が難しいところですね。
スマホやパソコンを3時間以上使うと学習効果がゼロに!?
お子さんは、普段どのくらいインターネット(スマホやパソコンなど)を利用していますか?
東北大学の川島隆太教授は、「平日に、子どもたちがインターネットを使う時間が増えれば増えるほど、学力が低下する」と警鐘を鳴らしています。特に「インターネットを3時間以上利用すると学習効果がなくなる」のだそうです。
たとえ2時間ほど家庭学習をしても、3時間インターネットを楽しむだけで学力が低下するなんて……。やはりスマホやパソコンなどの電子機器は、学業の“敵”なのでしょうか?
スマホやパソコンを1時間未満で使うなら学力アップ!?
スマホやパソコンを3時間以上使うと学習効果がなくなると指摘されていますが、一概に学業の敵というわけではなさそうです。
川島教授の調査によると、時間を区切って電子機器を操作すれば、むしろ学力が向上するのだとか。具体的には、「利用時間が1時間未満の子どもは、一切触らずに生活している子に比べて学力が高くなる」のだそうです。
実際、第一志望校への合格をつかむような生徒は、スマホやゲームを楽しむ子も多いのだそう。ただ、自制心を持ちながら時間を区切って操作しているため、学力にネガティブな影響が出ることはなく、むしろ問題なく合格を勝ち取っているのだとか(個別指導塾フォルテの報告による)。
これってとても不思議ですね。どうやら電子機器は、使い方次第で敵にも味方にもなるようです。「頭が悪くなるからやめなさい」と取り上げるのではなく、家庭内でルールを設けて適切に扱うのが望ましいでしょう。
スマホ、タブレット、パソコンなど、子どもたちの身の回りには電子機器があふれています。それらは子どもにとって魅力的で、おもちゃ同様にいつまでも遊び続けるもの……。
「スマホを使うと学力が低下するよ!」なんて取り上げたくなりますが、最新脳科学によると1日1時間未満ならむしろ学力向上効果があるというから驚きです。
ITの波は、今後ますます加速するでしょう。だからこそ、取り上げるのではなく、家庭でルールを設けながら適切に付き合ってはいかがでしょうか。
<参考資料>
・PR TIMES(株式会社ACフォルテ)
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