お小遣いはメリットだらけ? 小学生がお小遣いを通して身につけた3つの力

お小遣いの金額や渡し方って、悩みますよね。「うちの子は無駄使いしてばかり! お小遣いのルールを変更しようかしら」など頭を抱える家庭も少なくないでしょう。でもどうやら、お小遣いにはさまざまなメリットがあるようです。小学生のうちにお金のやり繰りを覚えれば、大人になったときにきっと役に立つはず。
小学生のお小遣いはおよそ1000円
株式会社KG情報は2023年9月、789名の保護者(お子さんが小学生~高校生)を対象に、小学生の「お小遣い」に関するアンケート調査をおこないました。
まず、お小遣いの平均金額について。学年別の平均金額はこのようになりました。

低学年からすでに1000円近く渡している家庭が多いようですね。
では具体的にどのようなことに使うかというと、「お菓子やジュース、飲食」が第1位、第2位は「おもちゃやゲーム機、ゲームソフト」、第3位は「本、マンガ、雑誌」でした。

昔から変わらない、子どもらしい使い道ですね。特におもちゃやゲーム類は、ひとつ数千円することも珍しくありません。「目標を達成するために今はあえて使わない」というように、やり繰りを覚える良い機会でしょう。
小学生のお小遣い、渡し方やルールは?
お小遣いの渡し方も悩みどころ。お金の価値や意味をしっかり理解してもらうために、家庭ごとに工夫を凝らしているようです。
「小学生のお小遣いの渡し方は?」と質問すると、約4割が「月謝制」と回答しました。約3割は「必要な際」、「報酬制」が約2割と続きます。

ちなみに「月謝制」は、学年が上がるほど導入する家庭が多くなるようです。
「お小遣いのルール」については、「無駄使いをしないこと」が第1位、「友達とお金の貸し借りはしないこと」が第2位、「お金を使う時・何に使ったか親に報告すること」が第3位でした。

「無駄遣いしない」は、子どもにも大人にも共通するお金の基本です。でも、親の思う無駄と子どもの思う無駄が必ずしも一致するとは限りません。
「どうしてこんなの買ったの?」と言いたくなるモノでも、子どもにとっては大発見の一点モノということも。時には失敗しても、その失敗を経てやり繰りを学んでいくと考えれば、子どもの無駄遣いに対するイライラもちょっと減る気がしませんか?
小学生がお小遣いを通して身につけた3つの力
もし大人になってから初めてお金を触ったとしたら、なかなかうまくやり繰りできないでしょう。むしろ、無鉄砲な買い物をして取り返しのつかない失敗をしかねません。
成長とともにしっかりお金を管理するためには、小さいころからの積み重ねが大事。時に失敗をしても、その失敗から教訓を得て、お金を正しく使える大人へと成長していくのです。
「お小遣いを渡すことで子どもにどのような影響があった?」と質問すると、このような結果になりました。

お小遣いには主に次の3つのメリットがあることがわかりました。
- お金を大切にするようになった
- お金を計画的に使うようになった
- 計算力がついた
時に無駄使いをするかもしれません。子ども自身が「無駄な買い物だった」と気づくこともあるでしょう。でも、「あれを買ったせいでこれが買えなくなった」など、自分でやり繰りすることは将来的にも大切です。
子どものお金の使い方にイライラ・ヒヤヒヤするときは、「今のうちに失敗しておけば大人になって大きな失敗をしないだろう」と寛容に構えるとストレスが減ると思います。もちろん、時には注意したりアドバイスしたりするのも良いでしょう。

失敗もすべて将来への糧。きっとお子さんは自分なりに教訓を得て、正しくお金が使える大人へと成長していきますよ。
お小遣いを通して、お子さんの成長をそっと見守ってあげられると良いですね。
<参考資料>
・ママソレ|【2023年最新】お小遣いの平均はいくら?小学生・中学生・高校生別のパパママにアンケート
※本記事は上記アンケートの結果をもとに一部編集しております

教育に関する有識者の皆さまと一緒に、子を持つお父さん・お母さんでもある「ソクラテスのたまご」編集部のメンバーが、子どものために大人が知っておきたいさまざまな情報を発信していきます。