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2021.03.30

子どもに一生役立つ「お金の教育」をしよう!教え方やタイミングをFPが指南します

子どもにはお金の苦労をさせたくない、賢くお金を使えるようになって欲しいというのはすべての親の願いですよね。でもいざ子どもにお金の教育をしようと思っても「むだづかいはダメ」「おこづかい帳をつけなさい」くらいしか言えない…という親御さんも多いのでは? お金の教育って、どうしたらいいのでしょう。

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お金の教育が必要な4つの理由

実際にお金の教育をどうしたらいいか考える前に、なぜお金の教育が必要なのか、その理由を知っておきましょう。

お金の大切さを知るため

“お金は大切”いうことをと大人はわかっていますが、子どもはどうでしょう。

「銀行に行けばいくらでも無限に出せる」「おばあちゃんにいえば欲しいだけもらえる」と思っている子は案外少なくありません。

働くことでお金が入ってくるという事実や、使えばなくなってしまうことなど、小学生のうちに教えておくほうがいいのではないでしょうか。

将来だまされないため

2022年より成人年齢が18歳になります。今の小学生の多くは数年後にはローン、投資などの契約を保護者の許可がなくともできるようになります。お金の教育を受けていないままだと、悪質商法など“うまい話”にコロッと騙されて大変な目に遭ってしまう可能性が高くなります。

セルフコントロールの練習

限られたおこづかいで、子どもの欲しいものはすべてを買うことはできません。たとえば100円しか手持ちがないのに、200円のオモチャが欲しいときはどうしたらいいのか、子どもに考えさせてみましょう。

「本当に欲しいものなのかな」と自問したり、来月のおこづかいが入るまで買うのを先延ばしにしたり、少しずつお金を貯めて買ったり…正解はひとつではありませんが、いずれにしても少々のガマンは必要です。

このように自分のおこづかいでやりくりすることは、自分の欲求をコントロールする訓練になります。子どもが葛藤しているときこそ、この能力の伸ばしどころです。

お金を通して世の中を知るため

投資、税金、物価、為替、金利…など、お金にまつわる難しそうな言葉は、すべて私たちの生活に大きな関わりがあります。お金が世の中をどう動いているのか、お金の動きを知ることは世の中について知ることでもあるのです。

お金の教育ってどう教えたらいいの?

では子どもにお金についてどう教えたらいいのでしょうか。具体的な方法はこの後お伝えしますが、注意してほしいのは、“あまり背伸びをさせない”ということ。

子どもにお金のことを教えるとき、多くの保護者が子どもの理解力よりも少しレベルの高いことを教えようとしがちです。ですが数や数字の概念、社会と自分との関わり方など、発達段階によってはまだ理解できなくて当然といったこともあります。子どもの理解力を見極めながらのアプローチが必要です。

未就学児へのお金の教育

小学校に入る前の子どもは「お金は物と交換できる」「お金にはいろんな種類がある」の2つを把握していれば充分です。

お札を出しておつりが返ってくると「増えたね♪」なんて無邪気に喜ぶのをみると「本当は(金額的には)減っているのに…」と不安になってしまうという声もありますが、小学生になればわかっていくので大丈夫ですよ。

小学1、2年生へのお金の教育

小学校の低学年では下記のような認識を経験を踏まえて身に付けさせてあげましょう。

  • お金は使ったらなくなってしまう
  • 欲しいものがあるときは貯金という手段がある
  • お金は広く世の中で使われている

そのためには小学校低学年のうちからおこづかい制を導入するのがおすすめです。ただ、まだ自分で管理しきれる年齢ではありません。少ない金額を週1回渡すペースで、お金をしまう場所も親子で決めておきましょう。

もらったおこづかいがいくらあるか自分で数えさせ、自分の手でおこづかい帳をつけさせることで、自分で自分のお金を管理する習慣の第一歩が踏み出せます。

まだ3桁の足し算引き算は難しい子が多いでしょう。おこづかい帳をつけるときには、親が一緒に計算してあげるといいですね。

こんな体験がお金の教育になる

  • 定額(週給)のおこづかい制を取り入れる
  • おこづかい帳をつけさせる
  • 混んでいない時間帯におつりの出る買い物をさせてみる

小学3、4年生へのお金の教育

小学校中学年では引き続き

  • お金は使ったらなくなってしまう
  • 欲しいものがあるときは貯金という手段がある
  • お金は広く世の中で使われている

といった事柄を身につけさせると同時に、もう少し金額、期間ともに子どもの裁量を増やす工夫をします

例えば、「おこづかいの金額が毎週渡す場合は週100円、月に1回渡す場合は600円にしようと思うけど、どうする?」などと相談してみて、子どもが悩んだらお金の教育は順調に進んでいます。

こんな体験がお金の教育になる

  • 定額のおこづかいを週単位か月単位か自分で考えさせる
  • 予算内で家族みんなのおやつを買い出しに行かせる
  • おこづかい帳の計算を自力でやってみる

小学5、6年生へのお金の教育

小学校高学年になったら“予算”の概念を取り入れることで、計画的なやりくりの力を育てましょう。

また、オンライン決済や電子マネー、クレジットカードなどについても基礎的な知識を学ばせておきたいところです。予算を組ませたり、電子マネーに興味をもたせてみましょう。

こんな体験がお金の教育になる

  • おこづかい帳を元に何にどれくらい使っているかを本人に把握させておこづかいの適正額を考えさせる
  • 自分で予算を立てて材料の買い出しをしてカレーなど本格的な料理を作る
  • 電子マネーの種類やしくみを調べる
  • 中学進学にどれくらいお金がかかるかを親子で考える

小学生への投資教育は親の知識次第

「子どもに投資教育は必要でしょうか?」と質問されることがあります。

いろいろな意見があると思いますが、私は「親自身に(投資教育が必要かどうかを判断するだけの)投資の知識や経験がないならば、あまりおすすめできない」と回答しています。

投資はリスク(マイナスも含めた利益の振れ幅)とリターンを理解し、納得して行うものです。十分に理解できていないのにお金を投じるのは、偶然に期待する“ギャンブル”と同じようなものです。

英語や運動ならば、親のできないことを子どもがスイスイこなすというのは悪くありませんが、お金のことに関しては、親が理解していないことを子にやらせるのはよくないと思います。

ちなみに私自身は子どもが小中学生のうちは意識して「投資教育」はしていませんでした。ただし、自分の持っている株や外貨預金について、仕組みやなぜお金が増えるか、優待がもらえるかなどについては隠さずに話すようにしていました。

「世の中にはそういうものがある」と知っているだけで選択肢が広がります。大人になった際に自分で判断して選べばいい、親は選択のベースとなる価値観を背中で見せればいいと考えています。

親子で一緒にお金の知識を増やしていこう

金銭感覚やお金を管理する力の育て方については、先ほど紹介しましたが、もっと手軽に子どもにお金の知識を増やしていく方法があります。それは、親子でお金について学ぶことです。

子どもの前でお金の話をしていこう

日本ではまだ「お金の話は恥ずかしいこと」「子どもの前でお金の話をするのは良くない」という考え方も残っています。ですが、お金は汚いものでも恥ずかしいものでもありません。

私は子育ての際、逆に「子どもの前でお金の話をする」と決めていました。

親自身が、お金をどう考え、どのように使い、貯め、増やしているか、それを見せることが一番の金銭教育になるのではないかと考えています。

親も知らないことは基礎から学べばいい

とはいえ、「お金との付き合い方に自信がある」という保護者はごく少数派でしょう。

私もFPの資格は取りましたが、お金については知らないことがたくさんあり、勉強不足を痛感することもたびたびです。

そこで、おすすめなのは「親も子どもと一緒に学ぶ」という方法です。お金のことについて、何となくわかったふりをしてきたこと、その場ではわかっていたけれどしくみまでは理解していなかったことは、誰にでもあるのではないでしょうか。

たとえば「円高ってどういうことなの」「税金にはどんな種類があるの」などなど…けっこうありますよね。

子どもの金銭教育はそういった「知っていたほうがいいけれど、改めて教えもらえることがないお金の知識」を、大人も0から学べるチャンスです。改めて学んでみると、大人のほうが「なるほど!」と思うことばかりですよ。

【FPが厳選】お金の教育に役立つ本を紹介

子どもと一緒にお金の知識を学べる本を選んでみました。ぜひ親子で読んでみましょう。

おかねをつかう! 生きるのにかかせないお金のはなし (子どもにしっかり教えたいお金のこと はじめてのお金教育えほん)

「おかねをつかう! 生きるのにかかせないお金のはなし (子どもにしっかり教えたいお金のこと はじめてのお金教育えほん)」は、金銭教育をはじめる最初の一冊にぴったりの絵本です。「お金を使うって、こういうことなんだ」ということが幼児にも分かります。

お金の使い方と計算がわかる おかねのれんしゅうちょう (学研の頭脳開発)

コインやお札の種類・金額を知り「生活の中で使いこなす」を目指すドリル。カード、シールなどを使用しながら楽しく金銭感覚を身に付けていくことができます。たし算、ひき算の練習にもなるので小学校低学年におすすめです。

学校では教えてくれない大切なこと3-お金のこと

世の中のさまざまなことをマンガで分かりやすく解説してくれる小学生に人気の「学校では教えてくれない大切なこと」シリーズ。お金のこと編では、お金の貸し借りや銀行の役割、貯金の大切さなど、最後まで読めばお金の大切さが理解できる内容になっています。

10歳から知っておきたいお金の心得 大切なのは、稼ぎ方・使い方・考え方

お金の使い方や社会保障、物価、お金の稼ぎ方など幅広い内容を小学生向けに書いた一冊。お金が関係する社会・人との関わり方などについてわかりやすくまとめられています。

500円玉の旅-お金の動きがわかる本- (ちしきのもり)

小学5年生のモモコと500円玉を擬人化した妖精のゲンがお金の役割、ものの値段の秘密、企業や銀行の仕事、税金、家計などについて学んでいくストーリー。小学校高学年向けで世の中をお金がどう流れているかを知ることができます。

10歳までに身につけたい子どもが一生困らないお金のルール

生きるために必要なお金の教養や世界のお金など、10歳くらいまでにどんなことを教えておいたらいいのか、お金リテラシーについて網羅した本。親子で読めるよう工夫されています。

最新版 子どもにおこづかいをあげよう!

幼児、小学生の保護者に向けたお金教育のロングセラー本の最新版です。おこづかいを管理し金銭感覚を育てる「おこづかいプログラム」など、実践的な内容が充実しています。

【FPが厳選】お金の教育に役立つサイトを紹介

金融庁、日銀、消費者センターなど多くの公的機関が、子どもに対する金銭教育のサイトを作っています。ゲームやクイズ、動画で楽しく学べるものばかりです。

うんこお金ドリル、KIN☆YOUランド/金融庁

今年3月、金融庁は子どもたちに大人気の「うんこドリル」(文響社)と連携した「うんこお金ドリル」を公開しました。「うんこドリル」ならではの親しみやすい内容でクイズに答えるうちにお金の知識が身に付いていきます。

また、金融庁は、「KIN☆YOUランド」という読み物やクイズ、ゲームなどでお金について学べるサイトも運営しています。

しっかり考え 楽しくチャレンジ〜 さあ始めよう!自分でお買い物/東京都消費生活総合センター

買い物の計画を立てたり、材料を買っていきながら消費について学べるサイトです。クイズもあり、大人も感心する内容です。

おかねのね/金融広報中央委員会

小学生向けのサイト「おかねのね」。学年別に分かれており、年齢に応じた内容をユニークなイラストとともに学ぶことができます。

“お金のこと”を子どもに対して、いつ、どのように教えるか、教え方やタイミングについて考えてきました。生まれてから死ぬまで、私たちが社会生活をおくるために、お金はなくてはならないものです。よりよい人生のために、親子で一緒にお金について考えてみていかがでしょうか。

曽田照子

曽田照子

ライター・エディター、ファイナンシャルプランナー。3人の娘の母。著書「子どもを伸ばすママの言葉がけ 言ってはいけないNGワード55」(メイツ出版)「『お母さんの愛情不足が原因』と言われたとき読む本」(中経の文庫)『「決定版 ママ、言わないで!子どもが自信を失う言葉66』(学研プラス)ほか。子育てのコトバについて雑誌やWEBで執筆中。自身のライフプランに役立てるためFP資格を取得。子どもの金銭教育、教育資金、奨学金などについても詳しい。https://ameblo.jp/soda-teruko/

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