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2022.08.30

自分の偏差値を知る方法とは|算出方法と効果的な使い方を解説

志望校を選ぶときや自分の学力レベルを測るとき、目安にする偏差値。模擬試験のたびに一喜一憂した人も多いと思いますが、をきちんと知って使っていましたか? わが子の中学、高校、大学のいずれの場合でも受験では、振り回されることになってしまいそうな偏差値の見方や使い方などを改めて紹介します。

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偏差値の仕組みとは

学習の成果や自分の学力を評価するもので最も分かりやすいのがテストの点数です。

ですが、例えば2度の模試があったとします。国語の点数が、1度目は60点、2度目は80点だったら、あなたはどう思いますか? 

もしかすると「前回より成績が良くなった」「学力が上がった」と考えるかもしれません。しかし、1度目と2度目では、当たり前ですが問題の内容は違います。もし、2度目のテストが簡単なだけだったとしたら、「点数が上がった=学力が上がった」とは考えられません。

つまり、点数や平均点、順位では、今回のテストに対しての自分の学力しか知ることができず真の学力を正しく測ることはできないのです。

そこで活躍するのが偏差値です。偏差値は“周囲と比較して自分がどの程度できたのか(周囲と比較した自分の立ち位置)”を客観的に知ることができます

偏差値を上げるための勉強

自分の偏差値を知る算出方法

それでは、偏差値はどのような仕組みでできているのでしょうか。自分の偏差値の算出方法を紹介します。

偏差値=(自分の点数ー平均点)÷標準偏差×10+50

偏差値は、上記の式で算出できます。ちなみに標準偏差とは、得点の散らばり具合を表す数値のことで模試や科目によって毎回値が異なります。

(例)Aさんの偏差値を出してみよう

では、上記の式を使ってAさんの偏差値を求めてみましょう。

  • Aさんの点数:80点 
  • 生徒全員の点数:65点、70点、80点、85点、75点
  • 平均点:75点
  • 標準偏差:7.90569

上記のような条件の場合、算出式は下記になります。

偏差値=(80-75)÷7.90569×10+50=56

すなわちAさんの偏差値は56となります。

ただし、多くの模試では自分で偏差値を算出しなくても結果として明示されている場合が多いはずです。それでも、偏差値の仕組みを知ることで、結果としての数字だけではなく、数字の意味を客観的に判断しやすくなります。

自分の偏差値を算出する数字のイメージ

偏差値のメリットや活用方法

偏差値を算出しているのは、文部科学省ではなく擬試験などを主催する民間業者です。

主催した模試の結果で算出するため同じ学力の人間が同じタイミングで受けたとしても業者によって偏差値の差異が出てきてしまうことは否めません。

しかし、同じタイミングで合否を争う人たちの中での“自分の力量を客観的に見る”ことができる偏差値は、進路を決めていくうえで有効な目安になります。

そして、模試の規模=受験者の人数、レベルによって正確性は違いますより大規模な模試の偏差値の方がリアルな力量を知ることができることも覚えておきましょう。

また、偏差値は一喜一憂して終わらせては意味がありません。志望校に合格するためには、次の模試に向けて、何の教科を重点的に学習することが必要なのかなど課題を見つけ対策を立てやすくなります。

ほかにも、偏差値を使うと自分の中での教科ごとの比較もしやすくなります。例えば、「自分は数学や国語より英語の方が得意。なぜなら受験生全体の中で英語の方が上位にいる」といったことが分かるので、これからの勉強で何の科目に力を注ぐかなど、勉強法やプランの見直しにも役立つのです。

偏差値のちょっといい話
「偏差値」はひとりの教師の情熱から生まれた


現在は、当たり前に使われている偏差値ですが、意外にもその歴史は浅く、1960年代に中学教師の桑田昭三さんの教え子が受験に失敗したことから始まります。



偏差値がない時代の進路指導は、テストの点数や過去の合格状況、教師の長年の勘といった難易度や主観をもとに行われており、客観的に生徒の学力を比較することができませんでした。



そこで、生徒の受験が失敗したことに対する自身の不甲斐なさ、悔しさ、生徒へのつぐないの気持ち、適切な指導で合格へ導きたいという想いから、誰から見ても論理的で納得感のある学力の評価基準を生み出すことを決意。桑田さんは、受験生の学力データを10万ケース以上集めて、データの分布が正規分布(※)に近づくことを実証していき、偏差値が誕生したのです。



現在は、偏差値主義の教育に疑問を投げかける声もありますが、もともと偏差値は、子どもたちの将来を左右する1点の重みを知り、論理的なアドバイスで多くの生徒たちを導きたいという熱い想いから生まれているのです。



※正規分布とは、平均値である真ん中周辺部分が高くなり、左右対称の釣鐘型をしている分布のこと。模試の点数分布を見ると平均点付近が最も受験者数が多く、平均点から離れるほど少なくなっていくケースが多い。受験者数が多ければ多いほど、ばらつきが減って正規分布に近づく。

偏差値だけが学校選びの基準ではない

偏差値は学力を知る便利なものさしのひとつです。高校受験や大学受験の際は、偏差値に合った学校を選ぶという考えはいまだに残っています。

ですが、忘れてはならないのは、そもそも偏差値は、子どもの希望する進路をあきらめさせるためのものではなく適切に指導するために生まれたものです。

偏差値が志望校の合格ラインより下だったといって不合格と結論付けてまうのではなく、どうすればその合格ラインを越えられるのかを考える材料にするのです。

また、偏差値が高いからいい学校というわけでもありません。

偏差値はあくまでも現在の学力を知るためのものです。それだけで合否を判断することはできません。偏差値をこれからどうしていくのかを話し合うきっかっけにすれば、偏差値が、こどもの希望(志望校合格)を叶えるために、親子の立ち位置と目線を合わせるきっかけになるかもしれません。

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真帆

真帆

2005年茨城大学教育学部卒業。小中学校、高校の教員免許取得。自分の子どもが発達障害であることをきっかけに、子どもの脳の発達の仕方や個性・強みを伸ばすための声かけ方、教育の関わり方を改めて学び中。朝起きとマインドフルネスを日課にする二児の母。

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