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2021.04.30

中学生用の勉強法に変えるだけで定期テストの成績はアップする【科目別アドバイス付き】

中学生になり、毎日勉強しているのに成績は上がらない…。それは勉強法が小学生の頃と変わっていないからかもしれません。学ぶことが変われば勉強法も変えなければなりません。そこで、数々の小中学生の成績アップを実現してきたベテラン塾講師の石井知哉さんが、毎日の勉強法や数学など苦手な科目の効率の良い勉強法など、中学生の成績を変える賢い勉強法を伝授します。

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小学生と中学生で勉強法を変えたほうがよい理由

小学生と中学生では、勉強法を変えたほうが成果が出やすいといわれています。それは、中学校での生活は小学校から大きく変わってくるからです。小学校と中学校から大きな違いとして次の3つがあります。

【小学校との違い①】部活動で勉強時間が作りにくい

中学校に入ると、部活動が始まります。

活動日数や時間は部によって異なりますが、1週間のうち3〜5日というのが一般的です。週末に練習試合や大会、コンクールに参加することもあります。特に運動部は体力を使うので、入部したばかりの頃はヘトヘト、帰宅後は勉強どころではない、という子もいます。

定期テストの1週間前になると部活動は休みになります。逆にいえば、テスト1週間前以外の時期は毎週部活動があるということです。夏休みや冬休み、春休みの期間も変則的な日程になりますが、活動はあります。

このように、中学生は部活動の時間が多くなります。そのため、勉強時間をどう確保するかはとても重要です。「部活動が休みになる定期テスト1週間前に集中して勉強すればいい」という中学生もいます。しかし、これでは勉強時間が不足し高得点は難しいでしょう。

部活動と勉強の両立は中学生にとって重要なミッションです。これを達成するためには、毎日少しずつコツコツと勉強する習慣を早くに身につけたほうがよいでしょう。

【小学校との違い②】高校受験を控えている

現在、高校への進学率は97%を超えており、中学卒業後は高校に進むのが圧倒的多数派です。将来どのような職に就くにしても、高校には進んでほしいと考えている親御さんも多いことでしょう。したがって、高校受験は見すえておく必要があります。

高校受験のカギをにぎるのが内申点です。内申点は評定によって算定されます。評定とは、かんたんにいえば、通知表の成績のことです。

公立高校の場合、高校の入学試験と内申点の合計で合格・不合格を判定します。ですから、入試当日の試験の点数が高くても、内申点が低ければ落ちることもあります

私立高校を志望する場合でも、推薦を受けられるかどうかは内申点を基準にしています。ですから、内申点が上がると高校選びの幅も広がりますし、合格のチャンスが広がるのです。

内申点と学力テストの比重や、いつの時点での内申点を算定するかは、地域によって異なります。

東京都は3年時の評定をもとにしますが、神奈川県では2年時の評定も加えます。埼玉県や千葉県は1〜3年時の評定を用います。同じ首都圏でも、これだけ差があるわけです。ですから、住んでいる都道府県の公立高校の入試制度は調べておくことをおすすめします。

中学1年生の時点で説明会に参加できる高校もあるので、早い段階から高校探しをするとよいでしょう。「この高校に入りたい」という学校との出会いは勉強へのモチベーションアップにつながります

【小学校との違い3】成績の評価方法が細かく厳しくなる

高校受験では中学校の評定が重要なわけですが、中学校での成績の評価方法は小学校よりずっとシビアです。中学校の成績を左右するのは、主に次の3つです。

①授業態度

おしゃべりやイスに座る姿勢など、小学校では大目に見てもらえた行動が、中学校ではマイナス評価になります。特に、授業の進行を妨げたり他の生徒に迷惑をかけたりする行動は、大きな減点となります。

②提出課題

小学校でも宿題はありますが、中学校では日々の宿題だけでなく、定期テスト前の提出課題もあります。これは、定期テスト2週間くらいに試験範囲と合わせて指示されるものです。主な内容は、授業ノートや副教材の問題集やプリントなどです。定期テストの点数が上がったのに、提出課題をきちんと出していなかったために評定が下がった子もいます

③定期テスト

小学校でもテストはありますが、中学校の定期テストは重みが違います。中間テストは5教科、期末テストは9教科となりますし、50分間まるまる試験を行う日が2・3日続くのです。出題範囲も広いので、小学生の頃に良い点を取れていた子でも、きちんとテスト勉強をしないと平均点以下ということもありえます。高得点を狙うには、定期テストに向けた勉強が欠かせません。

定期テストの点数と内申点の関係ですが、目安としてはだいたい次のように考えておくとよいでしょう。

定期テストと内申点の目安

  • 90点以上 → 5
  • 75〜89点 → 4
  • 40〜75点 → 3
  • 39点以下→ 2(授業態度がいちじるしく悪かったり提出課題を出していないと1)

ただし、定期テストだけなく、授業態度や提出課題も含めて、総合的に評価されます。

かりに定期テストで100点を取っても、授業態度や提出課題でマイナス評価がされて、内申点が4となることがあります。

逆に、授業態度や提出課題での評価が高ければ、定期テストが30点台でも内申点が3になることもあります。

定期テストの点数ばかりに目が向きがちですが、中学校では、授業態度と提出課題という日頃からの努力が重視されているのです。

「周りのクラスメイトがきちんとやっていないから、自分もちゃんとやらなくても平気だ」という態度はとらないよう、気をつけたほうがよいでしょう。また、内申点は9教科合計で判断されるので、「捨て教科」をつくらず、バランスよく勉強することが重要です。

賢い中学生はやっている2つの勉強法

では、中学生はどのような勉強すればよいのでしょうか? 限られた時間で、部活動と成績アップを両立できている子が実践している2つのコツを紹介します。

【賢い中学生の勉強法①】毎日の授業を理解し、家庭学習で復習する

まず、基本的なスタンスとして、日々の授業の復習を徹底することが大切です。

定期テストの目的は、各期間の授業で学習した内容の理解度・定着度をはかることです。そのため、ほとんどの問題は教科書や授業で使用したプリントの内容から出されます。ですから、授業で習ったことをきちんと身につければ高得点につながるのです。

たしかに、定期テスト前に集中的に勉強することも大切です。しかし、1、2ヵ月かけて勉強した内容が出題されるわけです。しかも、中間試験は5教科、期末試験は9教科もあります。テスト直前でのつめこみで良い点を取るのは、かなり難しいでしょう。

したがって、効率よく成績を上げるためのコツは、次の3つです。

効率よく成績を挙げる3つのコツ

  1. 学校の授業を集中して受け、授業時間内に理解する
  2. 毎日、家庭学習で復習をすることで定着させる。
  3. 定期テスト直前期に試験範囲を総復習して仕上げる。

キーワードは”毎日”と”復習”です。まずは家庭学習で毎日復習する習慣をつくりましょう。続けていくと、時間に余裕が出てくることもあるでしょう。また、夏休みや冬休みは学校の授業がありません。こういうときに予習をできれば、さらに効果的です。

賢い中学生は、学校の授業中に内容を理解するよう心がけています

わからないことはすぐに質問して解消し、家に帰ってから反復学習し定着させます。理解・定着をきちんと積み重ねているので、次の日の授業の内容がすんなりと頭に入る、という好循環がうまれるわけですね。

加えて、定期テスト前に集中的に対策を行うことで、高得点が可能なのです。また、集中して授業に臨むことで授業態度の評価も上がりやすくなります

【賢い中学生の勉強法②】提出課題で復習と定期テストの準備を進める

多くの中学校では、教科書内容に沿った問題集やプリントを副教材を配布します。授業中に使うこともありますが、宿題に出されることもあります。

最も多いのが、定期テスト前に提出課題となるケースです。定期テスト1~2週間前になると、試験範囲が発表されますが、このときに提出課題も具体的に伝えられます

この提出課題が、復習や定期テストの優れた素材なのです。配布されて手元にあるなら、いつでも始められるわけですよね。ならば、範囲を指示される前から少しずつ取り組んでもかまわないわけです。

多くの中学生はテスト直前になってから慌てて提出課題を進めます。終わらせることに手いっぱいになり、試験範囲の内容がじゅうぶんに頭に入っていないのです。これでは、定期テストの得点は伸びません。ですから、提出課題は早い段階から進めたほうが有利です。

実際、定期テストで全教科90点以上取れるような子は、毎日の家庭学習で提出課題を進めながら、授業内容を復習します。定期テスト2週間前に範囲表が配られた時点では、すでに提出課題がほとんど終わっているのです。このため、テスト直前の時期は余裕をもって範囲内容を総復習し、穴のない状態でテスト当日を迎えることができます。

このように、提出課題をうまく使うことで、日々の復習と定期テストの準備を進めるのが効果的な勉強法です。

中学生の成績を上げる毎日の勉強法

ここからは、成績アップに向けた効率の良い勉強法を教科別に紹介します。取り組むべきことを具体的に決めておくことで、「何を勉強しようか?」「どう勉強すべきか?」と悩む時間を減らしましょう。シンプルなルールをつくり、それを実行することで日々続けやすくなります。

数学、英語は毎日勉強時間をつくる

毎日時間をつくりたいのが、数学と英語です。ほかの教科を軽視してもいいわけではありませんが、数学と英語は1週間の中でも授業数が多い教科です。また、数学と英語は理解の積み重ねが先の内容につながります。1度つまずくとわからないままになりやすいのです。

実際、数学と英語がわからないことが原因で塾通いを始める中学生が多いのです。ですから、数学と英語は毎日少しでも勉強するようにしましょう。具体的には、次の3つの手順をおすすめします。

数学と英語の効率の良い勉強法

  1. その日に授業で進んだ範囲を、教科書とノートを読み返して、授業内容を思い出す。
  2. 授業で習った内容について、数学は同じ問題をもう1度解く。英語は本文を3回音読し、単語を書いて覚える。
  3. 提出課題の問題集やプリントで、授業と同じ単元の問題を解く。すぐに答え合わせをして、わからない問題・間違えた問題は解説を読んで解き直す。

各教科1時間ずつもあれば、終えることができます。もちろん、宿題が出ていれば真っ先に終わらせましょう

週末にもう1度解き直したり、市販の問題集に挑戦したりすると、さらに実力がアップすることでしょう。

中学校の学習を順調に進めるためには、まずは数学と英語を毎日勉強する習慣を身につけましょう。

国語、理科、社会は週末にまとめて勉強する

数学や英語に次いで優先したいのが、国語、理科、社会です。

授業時間は数学・英語ほどではありませんが、覚えるべきこともたくさんあります。中間テストでも必要ですし、高校入試でも必要な教科です。

土曜日・日曜日は学校が休みになるので、まとまった時間を取れますよね。そこで、国語、理科、社会の1週間分の授業内容の復習をするとよいでしょう。

具体的な勉強法は、数学や英語と同じように、教科書とノート、そして提出課題の問題集やプリントが中心です。

国語、理科、社会の効率の良い勉強法

  1. その日に授業で進んだ範囲を、教科書とノートを読み返して、授業内容を思い出す。
  2. 提出課題の問題集やプリントで、授業と同じ単元の問題を解く。すぐに答え合わせをして、わからない問題・間違えた問題は解説を読んで解き直す。

このように、国語、理科、社会は週末にまとめて勉強するのが基本的な流れですが、得意・不得意には個人差がありますよね。そこで、苦手な教科は毎日30分勉強するなど、微調整を加えながら、自分なりの勉強法をつくるとよいでしょう。

定期テスト2週間前からはテスト範囲の総復習


テスト2週間前になると、各教科の出題範囲と提出課題が発表されます。ここからは定期テストモードです。

まずは提出課題で残っている箇所があれば、それを終わらせます。日頃から取り組んでいれば多くは残っていないはずです。まずは、提出課題を期限通りにもれなく出せるように仕上げましょう。これで準備が完了します。

ここからが本格的なテスト勉強です。まず、提出課題の問題集のうち、1回目に正解できなかった問題を解き直します。疑問点は解説を読み、それでもわからなければ先生に質問して解決します。このとき大切なのは「理解できた」で終わらせないことです。自分ひとりの力だけで正解でるまでくり返すことで、テスト本番での得点力がアップします。

ここまで勉強して、まだ余裕があるなら、市販の教科書準拠問題集での総仕上げをおすすめします。自信をもってテストに臨めることでしょう。

実技4教科は期末テスト1週間前に集中的に

期末テストは、音楽、美術、保健体育、技術・家庭の実技4教科も加わります。合計9教科になるので、悩ましいところですよね。

実技4教科は、テスト1週間前には本格的に対策を始めたいところです。出題内容は担当の教員ごとの特徴が大きいので、まずは授業で習った内容をおさらいしましょう。

特に問われやすいのが、ノートやプリント、教科書や資料集などの太字の重要語句です。こうした語句と意味を説明できるくらいまで正確に覚えておくと、テストの問題を解きやすくなります。実技4教科の問題集も市販されているので、そちらも参考にするのもおすすめです。

実技4教科をおろそかにしないためにも、数学、英語、国語、理科、社会は早くから取り組んでおく必要があります。テスト1週間前までに主要5教科を固めておけると、精神的にも余裕がうまれますよね。その意味では、定期テストの得点アップのカギをにぎるのは、テスト直前期の勉強ではなく、ふだんの勉強習慣ともいえます。

切りかえ上手で行動力のある中学生は強い

中学生はかなり忙しい日々を過ごします。学校から帰宅後に使える時間はそれほど多くはありません。だからこそ、毎日の少しずつの積み重ねが大きな差を分けるのです。

中学生になったからといって、特別な勉強の仕方をするわけではありません。その気になればそう難しいことではないことでしょう。

しかし、テレビやゲーム、ネット動画など、さまざまな誘惑がありますよね。「それらをいっさい封印して勉強しろ」とまでいいませんが、「勉強するときは勉強する。遊びときは遊ぶ」というメリハリをつけることは大切です。

これまでに大勢の中学生を見てきましたが、成績が良い子には2つの特徴があります。

【成績がいい子の特徴①】切りかえ上手

ダラダラする時間や中途半端な過ごし方をする時間が少ない子です。

【成績がいい子特徴②】行動力がある

「まず言われたとおりにやってみる」「決めたことは実行する」ということが徹底できている子です。

“切りかえ上手”と”行動力”は成長につながるキーワードです。これらは社会に出て活躍するためにも大切なことですよね。成績を上げるためだけではなく、中学生の勉強を通じて、社会で生き抜く力も育めるよう応援しています。

石井知哉

石井知哉

教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー。高校受験Webサイト「School Post」(https://school-post.com)主宰。塾指導歴20年以上。小学生から大学浪人生まで、教科を問わず個々の成長を引き出す指導を得意とする。現在は、個別指導塾2校舎を統括する傍で、千代田区麹町に超少人数制個人指導道場「合格ゼミ」を開設。長年の経験と知見を記事にして発信中。アイデアと文面の大半は、こよなく愛するビーグル犬との散歩中に生まれる。

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