子どもの不機嫌な反応にカチン。怒りを抑えられない「怒鳴り親」はどうすれば卒業できる?
「言うことを聞かなくて、つい…」「あんなに大きな声を出すつもりじゃなかったのに…」。よくないとわかっていても、ついつい怒ってしまう。些細なことでも、カチンときてしまう。
そんな方は、アンガーマネジメントして、怒りを収める方法を学んでみませんか?
増加する虐待件数。怒鳴り親がエスカレートすると…
日本の虐待件数は、年々増加しています。2020年には年間20万件超。しかし、これは氷山の一角に過ぎません。明るみに出ていない虐待数はもっと多いはずです。
「しつけのつもりだった」「ついつい感情的になりすぎて…」怒鳴り親がエスカレートすると、虐待につながるケースも。
「ついつい怒鳴ってしまう自分を変えたい」そんな方におすすめしたいのが、『怒鳴り親 止まらない怒りの原因としずめ方』。2022年9月29日に小学館から発売されました。
著者は、里親ホームを運営する土井高徳氏。国内で唯一の「治療的里親」として、家庭や施設で養育困難と判断された子どもたちと暮らしながら、子どもや親のケアに取り組んでいます。
本書では、数多くの子どもや親、両者を取り巻くトラブルと向き合う中で分析した、怒鳴り親の傾向と怒りの原因について解説しています。まずは、冒頭の怒鳴り親セルフチェックに取り組んでみましょう。
- 子どもの不機嫌な顔や声だけで気分が悪くなる
- 子どもの言動にカチンとくる
- 子どもの反発につい大人げない反論をしてしまう
- 親を傷つける子どもが許せない
- 言うことをきかない子どもに、高ぶった感情を抑えられない
1つでも該当する項目があった方は、この本で怒りを収める方法や対策を学んでみませんか?
子どもと過ごせる時間は、長いようで短い
「今が1番かわいい時ね」「いっしょにいてくれるうちが華よ」こんな言葉を年配の方々にかけられることがあります。
子育て中は、日々精一杯で、なかなかそんなことに頭が回りませんが、子どもが親といっしょにいてくれる時間は、そう長くはありません。
子どもと過ごすかけがえのない時間。どうせならお互いに楽しく笑顔で過ごしたいもの。
ところが、そうもいかないのが現状ですよね。うまくいかない子育て。たまるストレス。言うことをきかない子ども。なかには、「うちの子、育てづらい」と感じてしまうようなお子様がいるのも事実です。
まずは、この本で、自分は「なぜ怒鳴ってしまうのか」を分析してみましょう。怒鳴ってしまう原因が、子どもの発達の時期や特性によるものの場合や、子ども自身にある場合、親にある場合など、様々なケースがあります。怒鳴ってしまう原因を理解することで、その対処法を練ることができるようになります。
アンガーマネジメントで、怒りを収める方法を
「親は子の鏡」と言います。親の子どもへの接し方は、子どもたちが人間関係を築く際に大きく影響を及ぼします。親が怒鳴って子どもに言うことを聞かせようとすると、子どももまた、周囲の人や友だちに対して、同様の関わり方をするようになってしまうのです。
この本では、怒鳴らずに済むよう、怒りを収める方法を複数紹介しています。日頃からできる子育ての習慣や、カチンときそうになった時の対処法など、すぐにできる実践ばかりです。
まずは、簡単に取り入れられそうな方法から試してみましょう。その中で、自分のアンガーマネジメントに適した方法が見つかるはずです。
また「それでも怒鳴りそうになったら」の章では、著者がより困難な子、問題を抱える子に接してきた経験から得た知恵を紹介しています。我が子に育てづらさを感じている場合は、こちらの章も参考になることでしょう。
子どもと過ごすかけがえのない大切な時間。本当は怒ってばかりではなく、楽しく笑顔で過ごしたいはず…。
つい怒ってしまう、そんな自分を変えてみませんか? 親が変われば子どもも変わる。この本を読んで、子どもとの関わり方を見直してみてはいかがでしょうか。
<参考資料>
・株式会社小学館 日本で唯一の「治療的里親」が伝授! 小学館新書 『怒鳴り親 止まらない怒りの原因としずめ方』9月29日(木)発売。(PR TIMES)
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