教育は未知にあふれている

ソクラテスのたまご

2019.05.29

セルフ診断で自分や周囲の怒りのタイプを知って怒りとうまく付き合おう

アンガーマネジメントのトレーニングを続けていらっしゃいますか? 前回の記事【アンガーマネジメント7】では、ムダに怒りに振り回されずに済む“許せる範囲を意識する”という方法をお伝えしました。今回の記事では、怒りのクセやタイプが分かる“アンガーマネジメント診断”について紹介します。

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怒りのタイプを知るための12個の質問

人によって価値観は違いますし、大事にしていることや度合いも異なります。怒りには理由や原因があるはず。それが見えてくると怒りの取り扱い方が楽になります。簡易版の“アンガーマネジメント診断”を使って早速セルフチェックをしてみましょう。

 

【12の質問】次の12の質問について1~6点までの点数をつけてみます。                         

Q1. 世の中には守るべきルールがあり、人はそれに従うべきだ。
Q 2. ものごとは納得いくまで突き詰めたいと思う。
Q 3. 自分に自信があるほうだ。
Q 4. 人の気持ちを間違って理解していたということがよくある。
Q 5. 簡単には解決できないコンプレックスがある。
Q 6. リーダー的な役割が自分の性に合っていると思う。
Q 7. たとえ小さな不正でも見逃すべきではないと思う。
Q 8. 好き嫌いがハッキリしている。
Q 9. 自分はもっと評価されてもいいと思う。
Q 10. 自分で決めたルールを大事にしている。
Q 11. 人の言うことをそのまま素直に聞くのが苦手だ。
Q 12. 言いたいことはハッキリ主張するべきだ。

 

【点数のつけかた】
全くそう思わない:1点

そう思わない:2点

どちらかというとそう思わない:3点

どちらかというとそう思う:4点

そう思う:5点

すごくそう思う:6点

出典元)日本アンガーマネジメント協会

 

 

 

【診断結果】タイプ別の特徴と改善点とは

次に以下の設問の組み合わせで点数を合計してみましょう。最も点数が高かったところが、あなたの怒りのタイプになります。イメージしやすいように動物で例えています。


①熱血柴犬タイプ:【Q1】+【Q7】
②白黒パンダタイプ:【Q2】+【Q8】
③俺様ライオンタイプ:【Q3】+【Q9】
④頑固ヒツジタイプ:【Q4】+【Q10】
⑤慎重ウサギタイプ:【Q5】+【Q11】
⑥自由ネコタイプ:【Q6】+【Q12】

それぞれのタイプの特徴と怒りを和らげる改善点は次の通りです。

 

①熱血柴犬タイプ

正義感や道徳心が高いタイプ。あいさつをしない、お礼を言わないなどのマナー違反が気になります。使命感に燃え、信じることに脇目もふらず突き進む傾向があります。一方で理由がないと動けないことも。怒りを和らげるコツは正しさだけにこだわらないことです。

<子どもがこのタイプなら…>

何のためにするのか目的や理由を話してあげるといいですよ。

 

②白黒パンダタイプ

利己心や向上心が高いタイプ。どっちつかずの優柔不断が気になり、白黒つけたがり、好き嫌い、敵味方など極端にこだわりがち。合理的に物事を考え、完璧主義になりやすい傾向も。ムダにイライラしないコツはおおらかになる、価値観の違いを受け入れることです。

<子どもがこのタイプなら…>

ハッキリと明確に結論から伝えるといいですよ。

 

③俺様ライオンタイプ

自尊心が高いタイプ。前向きに進んでいく頼れるリーダー。自信がある一方で人からの評価を気にしやすく、大切にされないと傷つきやすい面があります。怒りを感じる場面を減らすためには、謙虚になる、意見と批判を区別していくことを意識されるとよいですよ。
<子どもがこのタイプなら…>

考えが違うときにはプライドを傷つけず、否定しているわけではないことをひと言添えるといいですよ。

 

④頑固ヒツジタイプ

執着心が高いタイプ。一見穏やかそうに見えるのですが、決めたことは譲らないガンコな面があります。やりたくないことが溜まるとストレスになります。怒りを減らすためには、自分だけのルールにこだわりすぎず、楽しいことを考えるとよいですよ。
<子どもがこのタイプなら…>

その子のやり方を尊重し、頭で考え過ぎないように関わるといいですよ。

 

⑤慎重ウサギタイプ

警戒心が高いタイプ。心配性で何事もじっくりと取り組む傾向があります。心を開きにくく、人を信用できずに一人で抱えてしまうことも。レッテルを貼らない、小さなことから頼んでみる、人と比べないことでイライラを減らせます。
<子どもがこのタイプなら…>

話し始めると時間がかかることも。急な予定変更に弱いところもあり、前もって余裕をもたせてあげると安心しますよ。

 

⑥自由ネコタイプ

自立心が高いタイプ。フットワークが軽い自由人です。思ったことをそのまま発言してしまうため、時には空気を読む、黙ることも大事。周りに目を向けるなどして、他者との関わり合い方を気をつけるとイライラにならずに済みますよ。

<子どもがこのタイプなら…>

いつ何をするか自分で決めさせるとうまくいくことがあります。途中で口を挟むとやる気をなくすこともあり、見守ることも大切です。

 

 

 

タイプを知って怒りを上手に取り扱って

この6つのタイプは、良い悪いはなく“個性”です。

 

点数が高いということは、こだわりが強いということなので、怒りに繋がりやすくなります。自分や相手の大切にしている価値観やこだわりの強さを知っていると、怒りを感じる原因やシチュエーションが想像しやすくなります。

 

「あり得ない!」「何で?」ではなく「だからなのか!」と納得ができ、無駄にイライラに振り回されずに済みます。相互理解が図れて多様な価値観も認められるようになるのです。

 

診断の結果は“今”の状態を示すものですので、環境の変化などで変わることもあります。3ヶ月ごとに見直してみるのもいいですよ。“アンガーマネジメント診断”を使って自分や家族のこだわりやタイプを知り、上手に怒りの取り扱いができるといいですね。

 

今日からできることを少しずつトレーニング。アンガーマネジメントにレッツトライ!

 

 

長縄史子

長縄 史子

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会(東京)アンガーマネジメントシニアファシリテーター。子育てや教育・福祉・司法関係において、心に触れる実践的なアンガーマネジメントを伝え、一人一人が大切にされる教育社会を目指して怒りの連鎖を断ち切るために活動を続けている。著書に「マンガでわかる怒らない子育て」(永岡書店)「イラスト版子どものアンガーマネジメント~怒りをコントロールする43のスキル」(合同出版)などがある。 https://www.angermanagement.co.jp/

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