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2022.05.22

プログラミングを学んで、食べる。江崎グリコが生み出した「ポッキー」の新しい活用法

小学校から必修化されたプログラミング教育。これからの時代とは、切っても切り離せないものであることは分かっていても、「プログラミングって、イマイチよくわからない……」と思っているお父さん・お母さんもいるのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、手軽にプログラミングに触れられる江崎グリコの「グリコードⓇ」。親子でおやつを食べながら、「プログラミングとは何か」を体験できるこのアプリ、使わない手はありません!

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小学校のプログラミング教育、何を学ぶの?

文部科学省は、プログラミング教育を通して、「言語能力と同じように情報活用能力を活用できるようになること」を目指しています。

また、児童生徒の発達の段階に応じて、教科横断的な視点から教育課程に編制を図るもの。つまり、「プログラミング」という教科を設けるのではなく、さまざまな教科学習のなかで情報活用能力を習得していってほしいとしています。

初期段階である小学校では、「プログラミング的思考を身につけること」がゴール。算数や理科、総合的な学習の時間のなかで、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な「論理的思考力」が学べるような学習活動を行なっているようです。

具体的には、小学校では次のようなことに気づくことが求められています。(「小学校プログラミング教育の手引き」より)

  • コンピュータはプログラムで動いていること
  • プログラムは人が作成していること
  • コンピュータには得意なこととなかなかできないこととがあること
  • コンピュータが日常生活の様々な場面で使われており、生活を便利にしていること
  • コンピュータに意図した処理を行わせるためには必要な手順があること

「プログラミング」と聞くと、ちょっぴり難しそうで構えてしまいますが、小学校レベルであれば、親子で学習することができると思いませんか?

「グリコードⓇ」とは

家庭でプログラミングに触れられるツールとしておすすめなのが、「グリコードⓇ」です。

「グリコードⓇ」は、大手お菓子メーカーである江崎グリコがリリースしているプログラミング教育用のアプリ。お菓子メーカーとプログラミング教育がなかなか結びつきませんが、なんとこのアプリ、江崎グリコのおかしを使いながらプログラミングの体験ができるという優れもの!

対象のおかしはポッキーシリーズ。アプリとポッキー、そしてポッキーを置く白い紙を用意するだけ。プログラミングを体験したらおやつとして食べることができます。

家庭でも気軽に遊べるアプリですが、実は総務省が推進する平成28年度「若年層に対するプログラミング教育の普及推進事業」にも選定されているれっきとした学習ツール。実際の小学校の授業でも活用されている例があり、その様子は公式ホームページでも見ることができます。

「プログラミングはよくわからない」「子どもに教えてあげられるような知識はない」という方でも、お子さんと一緒におやつ前のちょっとした時間に楽しく体験することができますよ。

「グリコードⓇ」の遊び方

「グリコードⓇ」にはいくつものステージが用意されており、ポッキーを使ってコードを入力していくことでクリアしていきます。

実際の遊び方をみていきましょう。

用意するのは

  • 「グリコードⓇ」をダウンロードしたスマホまたはタブレット端末
  • ポッキー(このアプリで使えるのは、「ポッキーチョコレート」「ポッキー<極細>」「いちごポッキー」「アーモンドクラッシュポッキー」の4種類。これ以外のものは使えない可能性があるそうです)
  • ポッキーを置く白い紙(後で食べれるように、清潔なものを用意しましょう)

アプリは、「ハグハグ」というキャラクターを動かして、泣いている子どものところまで連れて行き、子どもを元気にするというストーリーです。子どもがいる場所まで動かす指示を、ポッキーを使ってプログラミングしていくことで学習ができます。

「グリコードⓇ」のプログラミングで使う基本の指示は、この3つ。

「グリコードⓇ」公式サイトより

チョコレートがかかっている方を「ハグハグが進む方向」と考え、右に行きたい場合はチョコレート部分を右にして、画面上に移動させたい場合はチョコレート部分を上にして置き、撮影をします。

  • 順番に動いて欲しい場合は「シーケンス」
  • 同じ動きを繰り返すなら「ループ」
  • 場面によって違う動きをさせるなら「イフ」

という基本の動きを覚えてスタートします。

ステージは、最初に「シーケンス」「ループ」「イフ」の基本編が24ステージ、その後さらに「かんたん」「ふつう」「むずかしい」のステージが5つずつ用意されています。

まず、ポッキーをスマホで撮ります。初期のステージは単純なものが多く、上下左右のシーケンスを駆使して進むことができます。

このようにポッキーを並べて、写真を撮り……

ハグハグをうまく動かすことができるとステージクリア!

この後、どんどん複雑になっていきますが、いろいろな組み方を覚えることで同じルートでもより短縮したプログラムを組むことなどを学んでいきます。

くわしい操作方法や楽しみ方をもっと知りたい!という方は、ぜひこちらのYouTubeもご覧ください。

<基本編>

<アドバンス編>

「グリコードⓇ」の対象年齢は?

「グリコードⓇ」のアプリに記載されている対象年齢は4歳以上となっており、就学前のお子さんから楽しむことができるレベルです。

「グリコードⓇ」の公式ホームページには、小学4年生での授業実践例が紹介されているほか、文部科学省のプログラミング教育のためのポータルサイトには、小学1年生での実施事例も紹介されています。

個々の子どもの習熟状況や理解度にもよりますが、年少〜小学校中学年までの子どもが十分に楽しめると言えそうです。親子で楽しむのはもちろん、きょうだいで教え合いながら学ぶこともできそうですね!

少し前は、興味がある人がしっかりと専門の学校に行って学ぶものというイメージが強かったプログラミングですが、現在は、タブレットとおかしがあればその基本を学ぶことができるようになったと思うと、学びの形が変わっていることを感じます。

この「グリコードⓇ」は、本格的なプログラミングを学ぶというよりも、あくまで「プログラミングの仕組み」を知ることができ、世の中のコンピュータがなぜ動いているのかということを学ぶことができるという学習ツールです。

これをプログラミングとの出会いの一歩にして、親子でプログラミングの知識をつけていくのもいいかもしれませんね!

<参考資料>
江崎グリコ「グリコードⓇ」公式サイト
小学校プログラミング教育に関する資料(文部科学省)
小学校プログラミング教育の手引き(文部科学省)
小学校を中心としたプログラミング教育ポータル(文部科学省)

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