小学1年生が「将来就きたい職業」は20年前からどう変わったのか？　2003年のデータと比較してみた

株式会社クラレは、ランドセルを購入した2023年4月入学の子ども4,000名（男女各2,000名）とその保護者4,000名に対し、「将来就きたい職業」「就かせたい職業」についてのアンケートを行い、過去の回答と比較しました。

【男女総合】「将来就きたい職業」

まずは男女総合の結果から見ていきましょう。

2023年のTOP10と、20年前（2003年）のTOP10の比較ランキングはこちら！

20年前は「サッカー選手になりたい！」「プロ野球選手になりたい！」という子が多かったものの、今年度において「スポーツ選手」は3位。回答者の割合も16.2%→8.7％と半減しています。1位は「ケーキ屋・パン屋」となりました。

しかし回答率を見ると、「ケーキ屋・パン屋」と答えた割合は20年前のほうが多いです。20年前も人気の職業だったのに、当時は「スポーツ選手」がそれをさらに上回る回答率だったために2位だったのでしょう。いずれも、時代を経ても「ケーキ屋・パン屋」は相当な人気職ということがわかります。

20年前に3位だった「花屋」は、今年は10位。来年には圏外になるかもしれません。

特筆すべきは今年9位の「ユーチューバー」でしょう。20年前には見たことも聞いたこともない職業ですね！

【男の子編】「将来就きたい職業」

では、男の子に限定したランキングを見ていきましょう。今年（2023年）、昨年（2022年）、10年前（2013年）、20年前（2003年）の4パターンで比較していきます。

今年度において、男の子人気No.1は「警察官」でした。20年前と比較すると4倍以上の回答率を記録しています。実は「警察官」は、3年連続No.1だとか！　テレビドラマや映画などの影響も大きそうですね。

年月が経過するごとにじわじわ人気が出ているのが「宇宙関係」。民間企業が宇宙事業に参入したり、民間人が宇宙旅行を実現したりなど、今後ますます発展が注目される分野でしょう。

【女の子編】「将来就きたい職業」

続いて女の子のランキングを紹介します。

いつの時代も「ケーキ屋・パン屋」はNo.1！　しかも2位とはかなりの差をつけているので、その人気はもはや殿堂入りといえそうです。

10～20年前とは異なり、警察官になりたい女の子が多いことにも驚きました。婦人警官、かっこいいですね！

親が「就かせたい職業」

子どもの将来は子どものものですが、ぼんやりと親が「こんな職業に就いてくれたらいいのにな」と思い描くこともあるでしょう。

男の子と女の子について、親が思う「就かせたい職業」も年代別に一挙紹介します。

「公務員」が男の子No.1、女の子No.2を獲得しました。社会情勢に左右されず安定して働けるというのは、やはり大きな安心ですよね。

男の子に「スポーツ選手」になってほしいと考える保護者も多いことがわかります。部活やクラブなどで毎日がんばっている姿を見ていると、「夢が叶いますように！」と応援したくなるものです。

女の子は「看護師」の人気も高いですね。20年前と変わらず不動の人気なのですが、子ども目線の意見ではNo.1を獲得したことがないのがちょっともどかしいところです……。

今年度の「将来就きたい職業」のアンケートでは、男の子No.1は「警察官」、女の子No.1は「ケーキ屋・パン屋」でした。

ランキング上位の職業は20年前とそれほど大きくは変わりませんが、「ユーチューバー」「宇宙関係」など、令和ならではの新しい職業が続々と参入しているようです。

来年のランキングでは、また新しい職種がランクインするかもしれませんね！

＜参考資料＞
・株式会社クラレ