【漫画連載】「ほめないで!」と言うのはなぜ?褒められるのが苦手な子との向き合い方
漫画家・こげのまさきさんの連載企画。第19回のテーマは「褒められるのが苦手な子」。頑張ったことを「すごいね!」「よくできたね!」と褒めるのを嫌がる…。
いいと思って褒めているのに、どうして嫌がるのでしょうか。褒められるのが苦手な子どもの気持ちと、その子に合った関わり方について、専門家に聞きました。



どうして「褒めないで!」と言うの?
頑張ったことや上手にできたことを「すごいね!」「よくできたね!」と褒めたら、なぜか「ほめないで!」と言われてしまった…。そんな経験はありませんか?
親としては喜んでもらえると思って声をかけているだけに、どうして嫌がるのか戸惑ってしまいますよね。「褒められるのを嫌がる理由は、年齢や子どものタイプによってさまざまです」と話すのは、子どもの発達に詳しい公認心理師の宮崎りさ先生。
子どもが「褒められたくない」と思う理由を聞いてみました。
【褒められるのを嫌がる主な理由】
- 注目されたくない
- プレッシャーを感じてしまう
- 自分の評価と合っていない
- 褒め方がその子に合っていない
1.注目されたくない
子どもの年齢やタイプによっては、注目されたくない、恥ずかしいと感じる場合があります。
特に周囲に人がいる場面では、人の目が気になったり、人前で注目されることを嫌がったりすることもあります。また、恥ずかしいというだけでなく、「放っておいてほしい」という気持ちがあるのかもしれません。
学校や友人との間、家庭など、場面や状況によっても子どもの感じ方は異なります。
2.プレッシャーを感じてしまう
褒められるとうれしい気持ちになる一方で、「次もうまくできるかな?」「次も褒めてもらえるかな?」「もし失敗したらどうしよう?」と、周囲からの期待を感じて、その期待に応えられないことへの不安を感じる場合もあります。
3.自分の評価と合っていない
大人からすると「よくできている」「すごい」と思って褒めたつもりでも、子ども自身は「思っていたようにできなかった」「もっとできると思っていた」と感じていることも。
そんなときに褒められると、「このくらいじゃダメ」「全然うまくいっていないのに褒めないで」と、自分の中での納得度と周囲からの評価にズレが生じ、褒められることを嫌がる場合があります。
また、自分へのハードルが高い子は、「これくらいできて当たり前」「なぜこんなことで褒めるの?」と受け取っているのかもしれません。
4.褒め方がその子に合っていない
褒め方が、子どもの年齢やタイプ、ニーズに合っていない可能性もあります。
例えば、3歳の子どもに「さっきの走り方、フォームが良かったね。背筋が伸びていて、腕の振り方と足の上げ方のバランスが絶妙だったよ」と伝えても、褒められていること自体が分からないかもしれません。
逆に、小学校中学年の子どもが「すごいね~!よくできたね~!」と大げさに褒められると、気恥ずかしく感じることも。
子どもがどんなふうに伝えられるとうれしいのか日頃の様子を見ながら考え、大人側も褒め方のバリエーションを増やしておくのがおすすめです。
「ほめないで」と言われたらどうする?
子どもの気持ちや理由を知ったうえで、実際に「褒めないで」と言われたらどう対応してあげるとよいのでしょうか。
褒めること自体をやめたほうがいいのかも悩みますよね。子どもの気持ちを尊重しながらできる関わり方を聞いてみました。
子どもが嫌がる際には子どもの気持ちを受け入れるのが大切です。
「すごいね!」「えらいね!」など抽象的に褒める事が多いですが、子どもにあった褒め方をすると受け入れてくれることもあります。
ある程度やりとりが出来る場合は、「どうして嫌なの?」と子どもに気持ちを聞いて見るのもいいと思いますよ。
その子に合った「褒め方」を見つけよう
褒められるのが苦手な子にも伝わりやすいように、言葉や伝え方を少し工夫してみることが大切なんですね。その子に合った「褒め方」にはどんな方法があるのか、3つのポイントを教えてもらいました。
- 結果ではなく過程に目を向ける
- 見たことを具体的に伝える
- 子どもの好きなものと組み合わせる
1.結果ではなく過程に目を向ける
例えば、「そんな難しいことができるなんてすごいね!」と結果を褒めるのではなく、「諦めずに何度も挑戦していたね」「毎日コツコツ続けているね」など、頑張っていた過程を認めてあげるのもおすすめです。
また、「すごいね!」の代わりに「頑張っている姿を見ていたら、私も頑張ってみようと思ったよ」、「えらい!」の代わりに「お手伝いしてくれたから助かったよ。ありがとう」と伝えるなど、評価するのではなく、子どもの様子を見て感じた気持ちを伝えるのもよいでしょう。
2.見たことを具体的に伝える
子どもの良い行動や様子に対して「すごいね!」と褒めるのではなく、「今日は背筋が伸びてるね」「宿題もうやったんだね」「お友達に貸してあげたんだね」「前より1分早くなったね」など、具体的な事実を伝える方法もあります。
そうすることで、「ちゃんと見ているよ」という気持ちが伝わるだけでなく、何がどう良かったのか、子ども自身が気づくきっかけにもなります。
3.子どもの好きなものと組み合わせる
「すごい!」「かっこいい!」と直接褒めるのではなく、「ヒーローみたいだね」「プリンセスみたい」と、子どもの好きなものに例える方法もあります。
年齢が上がってきたら、好きなスポーツ選手や有名人などに例えたり、共通点を見つけたりするのもおすすめです。
「あの野球選手も毎日練習してるんだって。一緒だね」「そんなこと知ってるの?エジソンもびっくりだね!」など、その子が喜ぶ人物に例えることで、直接褒められるのが苦手な子でも受け取りやすくなるかもしれません。
褒められるのが苦手な子にも、それぞれ理由があるんですね。「すごい!」「えらい!」と褒めるだけではなく、頑張っていた過程や見たままの事実を伝えるのも一つの方法。その子がどんな言葉なら受け取りやすいのか、様子を見ながらいろいろな伝え方を試していきたいですね。
みなさんもぜひ参考にしてみてください。
宮崎りささんに相談してみませんか?
ソクラテスのたまごの姉妹サービス「ソクたま相談室」なら、オンラインで宮崎りささんに子どもの発達や接し方などの悩みを相談できます。
宮崎りささんへの相談ページを見てみる
子育てのお悩みを
専門家にオンライン相談できます!
「記事を読んでも悩みが解決しない」「もっと詳しく知りたい」という方は、子育ての専門家に直接相談してみませんか?『ソクたま相談室』には実績豊富な専門家が約150名在籍。きっとあなたにぴったりの専門家が見つかるはずです。

子育てに役立つ情報をプレゼント♪
ソクたま公式LINEでは、専門家監修記事など役立つ最新情報を配信しています。今なら、友だち登録した方全員に『子どもの才能を伸ばす声掛け変換表』をプレゼント中!






























