勉強のやる気を今すぐ出す方法14選!モチベーションが上がらない時の対処法や集中を維持する方法
勉強しようと机に向かったにもかかわらず、どうしてもやる気が出ない。勉強する習慣をつけたいのに、テスト前にならないとなかなか手がつけられない。そんな経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
勉強の度にどうにかやる気を出すのはなかなか大変ですし、できればモチベーションを維持して前向きに勉強に取り組みたいですよね。そこでこの記事では、モチベーションを維持するポイントと、モチベーション維持にも繋がる「勉強のやる気を出す方法」を紹介します。
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目次
勉強へのやる気が出ない6つの理由とは?
勉強のやる気が出ないのには主に6つの理由があります。
- 環境が整っていない
- 疲労が溜まっている
- 睡眠が不足している
- 完璧を求めすぎている
- 勉強する目的を見失っている
- そもそも勉強の仕方がわからない
理由を知り、自分がどれに当てはまっているかを理解すれば適切な対応に繋がります。それぞれの理由について解説していきます。
理由①環境が整っていない
勉強のやる気が出ない理由の一つに環境が整っていない点があります。勉強机の上にパソコン、スマートフォン、漫画、ゲーム機などの勉強に必要ないものがあると、気を取られてしまい勉強に集中できません。
また、学習している教科以外の教科書や参考書も置かない方がよいとされています。例えば、国語の勉強をしている時に、社会や英語の教科書を机に置かないことです。
勉強に関係のないものや、勉強している科目以外のものは机の上に置かないようにしましょう。
理由②疲労が溜まっている
疲労が溜まっている状態では、机に向かっても勉強に対してやる気が出ません。
学生は勉強以外にも、部活や学校でのイベントなどやらないといけないことが多くあります。疲労が溜まった状態ではやる気が出づらく、たとえやる気を振り絞っても長続きしません。
しっかりと休息をとってから勉強するようにしましょう。
理由③睡眠が不足している
睡眠量が足りていない場合、集中力だけではなく思考力も低下するため、勉強へのやる気が出ない要因になります。
脳に疲れが残ることで、記憶の定着力も低下して勉強の効率が落ちる可能性が高いです。特に、受験に関係するテスト・入試の場合、睡眠時間を削って勉強をする人もいますが、睡眠不足はケアレスミスが増えるなどデメリットがあります。
理由④完璧を求めすぎている
勉強に対してやる気が出ない人の中には、「完璧」を求めすぎる傾向の人がいます。よいと言われる問題集をすべて揃えたり、多数の問題集・参考書を全ページ解こうとしたりするなどです。
また、問題集や教科書の内容をすべて覚えることで基礎問題や応用問題に対応しようとするものの、手が回りきらず学習計画のズレが生じると一気にやる気を失くしてしまうこともあるでしょう。
完璧を求める傾向がある人ほど、勉強を始める前の計画をチェックしておいたほうがよいでしょう。
理由⑤勉強する目的を見失っている
やる気が出ない要因の一つとして、自分が勉強をする目的を見失ってしまうことが挙げられます。
「本当に志望校にいけるのか」「努力が無駄になるのではないか」などの不安から、目的を見失ってしまう可能性があるでしょう。
また、勉強すること自体が目的となった場合、モチベーションを長期維持するのも難しくなります。勉強の目的を自分自身が理解していなければ、途中でやる気を消失してしまうかもしれません。
理由⑥そもそも勉強の仕方がわからない
意欲を持って勉強をスタートしても、勉強の仕方がわからないことでやる気が出ない場合があります。
一人で勉強を始めた場合、自分に合った勉強方法を見つけることが難しかったり、つまづいてしまったりした際に解決方法がわからない可能性もあるでしょう。
ミスをした理由・何を間違えているのか・問題の解き方などがわからないため、勉強に対するやる気が一気に低下してしまうこともあります。
今すぐできる!勉強へのやる気を出す方法14選
何かをやろうと思う理由や動機のことをモチベーションと言いますが、継続的に勉強をするためにはモチベーションの維持が必要です。では、どうすればモチベーションを維持できるのでしょうか。
維持する方法を探るヒントになるのが、学習心理学を研究している埼玉大学の横山悟教授が「自ら進んで学習を続けるためのモチベーション管理の方法」についてまとめた「学習に対するモチベーション理論・モチベーション理論に基づいた学習方略理論」です。
この論文では、勉強のモチベーションを高め維持させるには以下の4つがポイントになると結論付けています。
- 勉強が楽しいと感じられるか
- 「自分ならできる」と思えるか
- 勉強内容が「自分に必要・関係がある」と思えるか
- 自分で学習計画を立てて実行できるか
上記の4つのポイントに着目し、勉強へのモチベーションを高めたり保ったりするために取り組める具体的な方法を14個紹介します。
<勉強へのモチベーションを高める・保つ方法14個>
- 新しい文房具を買ってくる
- 環境を自分好みに調整する
- 得意な科目から始める
- とにかく手を動かし始める
- SNSで勉強スタート宣言
- 人のいるところ・人の目のあるところで勉強する
- 勉強することの本質的な理由を考えてみる
- その日のTodoリストを作る
- 締切を決める
- 休憩は区切りの悪いところで取る
- 瞑想をする
- 短時間の運動をする
- 指回し体操をする
- 深呼吸で酸素を取り込む
たくさんの方法があるので、それぞれ詳しくみていきましょう。
方法①新しい文房具を買ってくる
とても手軽な方法ですが、勉強をはじめるきっかけとして理にかなっています。
お気に入りの文房具を購入すると、すぐ使いたくなってしまいますよね。まずは机に向かうためのモチベーションを文房具に引き出してもらいましょう。
最近では100円ショップにも素敵な文房具があふれているので、予算があまりなくてもお気に入りのステーショナリーと出会いやすいのではないでしょうか。
方法②環境を自分好みに調整する
環境を自分好みに調整して、やる気を出す方法もあります。五感をベースにして、自分に合った環境をつくってみましょう。
①聴覚|音楽/BGMの活用
自然音やクラシックの音楽を学習時のBGMとして流します。
無音を含めて、どのような音が学習に向いているかは人によって異なるため、自分が集中できる音を探しましょう。
②視覚|パーテーションや自分が好きなものの活用
基本的には学習時には気が散るものは視界に入れないのが望ましいといわれています。
視界をパーテーションなどの仕切りなどで遮ると集中力が増す人もいるでしょう。逆に、眼の前に好きなものを並べた方がテンションが上がってやる気が出る人もいます。
③嗅覚|アロマや室内芳香剤の活用
自分好みの香りがある人は、アロマや室内用芳香剤、お香などを利用して勉強部屋の香りを調整してみましょう。
もちろん無臭がよいなら、無理に香り付けする必要はありません。
④触覚|ボールや毛布の活用
触覚への刺激は、雑念をはらい、集中力を高めるのに役立ちます。
ボールのようなものを握ったり、お気に入りのタオルや毛布を膝にかけたり、やり方は一通りではありません。
方法③得意な科目から始める
苦手な科目は解けない問題が多く、勉強していても自信を持ちづらいです。
一方得意な科目は理解が進みやすく、問題集を解いていても正解率が高いものです。「思ったよりできる」といった気持ちがもてれば、自信につながっていきます。
得意な科目で自信を付けたら、もう一度苦手科目に戻ってみるのもよいでしょう。以前よりも自信をもって挑めるのではないでしょうか。
方法④とにかく手を動かし始める
やる気は脳の側坐核(そくざかく)から生まれるといわれています。側坐核は行動することで刺激されるため、「まず作業を始めること」がやる気の源です。
そうは言っても手が動かない人は言い訳を考える時間を作ってしまっているからかもしれません。そんな時に使えるのが「5秒ルール」の考え方です。
言い訳を考える時間を自分に与えないよう5秒以内に行動を開始するルールのことで、やり方は簡単。5からカウントダウンを始めて0になる前に勉強を始めてみましょう。漢字や単語の書き取りのような作業系の勉強なら、すぐに手を動かし始められるはずです。
とりあえず手を動かせば、前に進んでいる感覚が生まれます。とりあえず一歩踏み出せた気持ちは、自信につながるはずです。
方法⑤SNSで勉強スタート宣言
「他人から直接励まされる」「他人からうまくできているところを見てもらう」といった行動は自信をつけるための要素になります。
SNSを利用している人は、フォロワーに向かって「今から勉強始めます!」とスタート宣言をしてみましょう。もしかすると、フォロワーから「頑張ってね!」「偉いね!」と応援メッセージが返ってくるかもしれません。「いいね」をもらえるだけでも、励みになるはずです。
また勉強時間を簡単にシェアできるアプリを使って、友達同士で勉強時間を共有してみるのもいいでしょう。たくさん勉強している身近な友達の存在は、「自分もできそう」な気持ちを高めてくれるのではないでしょうか。
方法⑥人のいるところ・人の目のあるところで勉強する
人目のある所で勉強して、刺激を受けるのもよい方法です。
例えば、みんなが勉強している自習室には勉強に励む仲間がいます。参考書を横に積んで集中している仲間の姿を見ると、「自分もこうやって勉強できそう」な気持ちになってくるかもしれません。
自宅であれば家族の目があるリビングで勉強する方法も考えられます。家族からの「頑張っているね」などの励ましとなる言葉は、自信をつける助けになってくれるはずです。親しい相手とのちょっとした会話は眠気防止や気分転換にもなりますよ。
方法⑦勉強することの本質的な理由を考えてみる
苦手な科目を勉強する気にならなかったり、そもそも勉強全体に対してやる気が無かったりする場合は、「どうして勉強しなきゃいけないのか」などの本質的な理由を考えてみましょう。
「どうして勉強しなきゃいけないの?」といった疑問に対しては、たくさんの偉人や有名人が回答しています。
テレビやネットでよく見る身近な人では、歌手・タレントのあのちゃんと、実業家のひろゆきさんが以下のように話しています。
やらないといけないってことはないと思いますけどねぇ。でも勉強ができないと大人になって、圧倒的バカにされる数は増えます。そして世の中の事が何も分からないので生きづらいです。それがイヤなら今のうち勉強しとくと楽だと思います。(あのちゃん)
引用元:【恐怖体験!?】アート&子ども悩み相談【あのちゃんねる#14】より
〜〜〜勉強とは「物事を調べてわかるようになり、自分で判断できるようにすること」だからです。それは、つまり「生きるスキル」です。(中略)調べて、やってみて、学ぶ。その繰り返しです。株を始めるのも、家を購入するのも、恋愛でも、すべて同じ構造です。その成功体験を早めに積むために学校の勉強は便利なんですが、「勉強=受験」のイメージがあまりにつきすぎていますよね。(中略)勉強は生きる上で最強のスキルなので、社会人になってからも、ずっと磨いていくようにしたほうがいいと思いますよ。(ひろゆきさん)
引用元:Diamondonline「ひろゆきが断言「勉強こそ最強のスキルである」その訳とは」
また、『いろんな人に聞いてみた 「なんで勉強しなきゃいけないの?」』といった本も発売されています。10人のさまざまな分野においてプロフェッショナルが勉強する理由に対して回答している本です。
この中で数学者の秋山仁さんは「勉強して身に着けた知識は自由に生きるために役に立つ」と回答しています。一方で音楽クリエイターのヒャダインさんは「人生というゲームを戦うための戦略カードを増やすため」と答えています。
上記の言葉を参考にして、「勉強すること」の本質的な意味を考えてみてください。一見将来やりたいことと関係のないように見えていた勉強にも、意味を見出せるかもしれませんよ。
方法⑧その日のTodoリストを作る
勉強へのやる気が出ないのは、明確なゴールが見えていないからとも考えられます。そんなときに使えるのが「その日限定のToDoリスト」です。今日の勉強でやるべきことをToDoリストに書き出すことでゴールが見える化し、やる気アップにつながります。
長期目標に比べて進捗状況が分かりやすく、達成もしやすいです。小さな成功体験を積み重ねられるなどのメリットもあり、自信もつけられますよ。
「その日限定のToDoリスト」作成のポイントは2つあります。
①数値を入れたリストを作る
例えば「英語を勉強する」項目だと、どのくらい勉強したら完了になるのかが分かりません。一方で「英単語を5個覚える」「文法問題集を2ページ解く」のようにすると、完了ポイントが分かりやすくなります。
②取り組みやすい内容にする
いくら数値が入っていても「問題集を100ページ解く」ことは現実的ではありません。無理な目標設定はやる気低下のもとになります。一日でやり切れる量を意識しましょう。
方法⑨締切を決める
勉強の締め切りを自分で作ってみましょう。「自分で決めたことはしっかり守らなくては」「締め切りに間に合わせるためにすぐに勉強に取りかからなくては」といった気持ちになり、やる気が出やすくなります。
締め切りを作ると自ずと学習スケジュールも考える必要が出てくるので、自分で学習をコントロールしている自覚も生まれやすくなるでしょう。
締め切りを作る時のポイントは以下の2つです。
①締切を短めに設定する
締め切りが近ければすぐに勉強を始めないといけない状況になるため、即効性があります。
②いきなりたくさんの課題を設定しない
たくさんの宿題を前にするとやる気がなくなりますよね。自分で作る締め切りだからこそ、取り組みやすい量の課題を設定しましょう。
③ポモドーロ・テクニックを活用する
勉強へのモチベーションアップにつなげる方法には、「ポモドーロ・テクニック」があります。
ポモドーロ・テクニックは、25分間の勉強をして、5分間の休憩を挟みながら集中する時間管理テクニックです。一定時間の集中と休憩を繰り返すことで、効率よくやる気を維持でき、自分で時間管理を行えるメリットがあります。
ポモドーロ・テクニックは、計画的に勉強が進められるため、「時間が足りない」と焦る気持ちも軽減するでしょう。
方法⑩休憩は区切りの悪いところで取る
区切りの悪いところで休憩するのは「ちょうどよいところまでやり切りたい」気持ちを利用してやる気を維持させようとする方法です。休憩をだらだらと伸ばしてしまうことも防げるので、学習をコントロールしやすくなりますよ。
例えば「問題を解いた後答え合わせをする前に休憩を取る」「テキストの章の半ばで勉強を中断する」方法があります。「答えは合っているのかな」「テキストの続きはどうなるんだろう」という気になる気持ちを利用して、勉強をスムーズに再開させることができます。
方法⑪瞑想をする
勉強する前に、「瞑想」する時間を取り入れる方法です。
瞑想には、集中力アップ・ポジティブ思考のアップ・ストレス減少など、さまざまなメリットがあります。脳が活性化されるため、勉強に対するモチベーションアップにもつながるでしょう。
瞑想のやり方は、あぐらを組んで鼻からゆっくりと吸って口から吐く腹式呼吸を意識します。
勉強の成果が出て、笑う自分に未来を想像したり、テスト対策の山が当たったりした喜びに感じるプラス思考を持つことが大切です。
方法⑫短時間の運動をする
勉強の前に短時間の運動をすると、勉強に対する集中力と効率が上がります。人間の脳は、身体を動かすとアドレナリンを分泌させて、心身を活性化させるからです。
特に、日光は多くのアドレナリンを分泌させるため、外での運動を取り入れてみましょう。5〜10分程度の短距離ランニングやウォーキングなど、自分が行いやすい運動をおすすめします。
長時間の運動を行ってしまうと、疲労が溜まって勉強への体力や集中力が低下しかねないので、短時間で切り上げるのがポイントです。
方法⑬指回し体操をする
勉強中にできる指回し体操をする方法です。指先の動きは、脳の働きと綿密な関係があるため、指先に意識を集めて集中力アップができます。
指回し体操は、両手の指先を付け合わせて手で球体を作り、10~20回ずつ手を回しましょう。ただし、同じ指同士が当たらないこと・球体を崩さない意識を持つことがポイントです。
指の動きが脳を刺激してくれるため、勉強の前後や合間などを利用して行ってみてください。
方法⑭深呼吸で酸素を取り込む
勉強に集中できなくなってきた場合は、深呼吸で酸素を取り込んでみましょう。人間の脳は、多くの酸素を栄養にして消費しているため、深呼吸によって取り込む量が多いほど活性化されます。
浅い呼吸では、脳を活性化させるために必要な量を取り込めないため、ゆっくりと深い呼吸を意識しましょう。
勉強に対するモチベーションを高めて長期間維持させる6つのポイントとは
勉強のやる気が出ない時の対処法を紹介しました。ここからは、高めたモチベーションを長期間継続するためのポイントを紹介します。
- 勉強が楽しいと思えるようにする
- 「自分ならできる」と自信を持つ
- 勉強内容を自分の未来に結びつける
- 自分で学習計画を立てて実行する
- ライバルや仲間を見つける
- 応援してくれる人の存在を意識する
6つのポイントについて、それぞれ詳しく解説します。
ポイント①勉強が楽しいと思えるようにする
勉強に対するモチベーションアップは、「勉強が楽しいと思えるようにする」ことがポイントです。自分の好きな科目から始めたり、動画などの勉強法を実践してみたりするなど、自分が楽しいと感じる方法を探してみましょう。
勉強系の動画は、同じような悩みを抱える人が多く視聴しており、実践例やモチベーションアップになるグッズの紹介をしているものもあります。
また、参考書を使用した勉強法も説明している動画も多いため、動画を参考にすることで自分に合った勉強法を見つけられる可能性が高まるでしょう。
ポイント②「自分ならできる」と自信を持つ
勉強に対するモチベーションアップは、「自信を持つ」ことがポイントです。自分に自信を持つと、勉強へのモチベーションだけではなく、勉強が楽しいと感じやすくなります。
例えば、基礎学力をしっかり付けて、応用問題が解けたときはうれしさと達成感を感じられるでしょう。
問題を解消できる力を身につけられた事実は、自分の努力を認めることにつながり、次の問題へ挑戦する力になります。勉強への自信を持って、モチベーションアップにつなげてみてください。
ポイント③勉強内容を自分の未来に結びつける
勉強内容を未来に結び付けるポイントは、ポジティブ思考へ変換しやすいメリットがあります。特に、志望校へ合格したイメージを持ったり、校内やキャンパス内を自由に歩いたりする姿など、具体的に思い描くことが大切です。
自分が「なりたい姿や欲しい未来」をえるための勉強だと、再認識できるでしょう。オープンキャンパスで写真を撮ったり、志望校のホームページを見たりしてみることもおすすめです。
未来のイメージは、勉強のモチベーションアップ・維持できる効果もあります。
ポイント④自分で学習計画を立てて実行する
勉強のモチベーションに関わるものは、「学習計画」です。テストや受験などに向けたスケジュール管理と合わせて、自分の学習計画を立てて実行すると、無理なく勉強を進められます。
しかし、やる気があるからといって、毎日を勉強漬けにすると長期的なモチベーションに関わるため注意しましょう。
また、予定通りに進まない場合、やり残した科目に手を回す余裕がなくなる可能性があります。一週間の内、一日は「予備日」を設けて、学習計画の立て直しやリフレッシュに使うなどして、無理なく進めることが大切です。
ポイント⑤ライバルや仲間を見つける
勉強のモチベーションを刺激するのは「ライバルや仲間」です。同じ志望校を目指す人や共通の苦手科目がある人と関わることで、対抗心が芽生えます。
相手の努力する姿が刺激となり、「自分も負けられない」と勉強へのモチベーションアップになるでしょう。
また、異なる志望校でも進学する目標を持つ仲間と話をしたり、勉強法を相談したりするなど絆も深められます。
仲間がいることは、勉強や受験に対するメンタル面の大きな支柱になりやすいです。
ポイント⑥応援してくれる人の存在を意識する
勉強のモチベーションアップには、「応援してくれる人」を意識しましょう。勉強する環境を整えてくれたり、悩みを聞いてくれたりする人は、自分を支えてくれる存在だからです。
自分が努力した経験を持つ人は、さまざまな結果に対して気持ちを理解して共感してくれます。
家族・先生・講師・友達など、勉強で深く関わる相手の顔を想像して、勉強のモチベーションアップにつなげましょう。
どうしても勉強したくないときの対処法とは
長期間の勉強は、どうしてもやる気が出ない日があったり、「やりたくない」と思ったりする瞬間があります。
どうしても勉強したくないときは、以下の対処法で乗り切りましょう。
- 勉強から離れる
- 志望校の校舎に訪れる
- 勉強のやる気が出る映画や画像を見る
- 見知らぬ風景を眺める
- 勉強のやる気が出る言葉・名言を読む
各対処法を解説していきます。
対処法①勉強から離れる
どうしても勉強したくないときは、一旦勉強から離れてみましょう。勉強のことばかり考えてしまうと、ストレスを感じたり集中が切れてしまったりするなど、デメリットが多くなります。
おすすめは、好きなことや趣味に没頭して、リフレッシュする日を作ることです。
心身の疲れを取り、気持ちをリセットして新たな勉強のスタートに、前向きな気持ちになれるでしょう。
対処法②志望校の校舎に訪れる
勉強をしたくないときは、志望校の校舎を訪れて、気持ちを切り替えられる場所を探してみてください。多くの学校は、一般人でも訪問できるため、実際に行って校舎を見てみることをおすすめします。
あらためて志望校のよい部分を探すことで、モチベーションアップにつなげられるだけではなく、新しく気付いた部分を志望動機に加えられるでしょう。
校舎を訪れる時間がない人は、志望校のホームページやSNSで公開されている写真や動画を見てみるのもおすすめです。
合格への気持ちを再認識して、勉強のやる気を高めてみてください。
対処法③勉強のやる気が出る映画や画像を見る
勉強をやりたくないときは、やる気が出るような映画や画像を見て、モチベーションアップにつなげましょう。自分の好きなもの・泣けるほど感動するもの・スポーツ観戦の内容がおすすめです。
涙には心身への浄化作用があるといわれていて、泣けるほど感動するものを見て涙を流すことで気持ちがすっきりします。
スポーツ観戦は、スポーツ選手の頑張る姿などに刺激を受けて興奮や気持ちの高まりが感じられるため、勉強へのやる気アップになるでしょう。
映画に限らず画像や小説でもよいため、ぜひ実践してみてください。
対処法④普段と異なる風景を眺める
勉強にやる気をなくした際は、いつもと違う景色を眺めてみましょう。人は同じ環境・場面を見続けると飽きてしまう傾向があるため、普段とは異なる風景を眺めることで、凝り固まった頭をほぐせます。
また、景色を見てボーっとすることは、やる気を出す瞑想に似た行動でもあるため、おすすめです。電車やバスに乗って、窓から流れる景色を眺めるのもよいでしょう。
対処法⑤勉強のやる気が出る言葉・名言を読む
勉強へのやる気が出ない場合は、やる気が出るような言葉・明言を読んでみてください。心打たれるような言葉や体験談などは、自分の未来をイメージしやすく、やる気を刺激してくれます。
志望校に合格した人の体験談や在学中の話を読むと、「合格したい」気持ちが高まるでしょう。他人からの言葉は大きな力を持っているため、人生を左右する可能性を秘めています。
感銘やいいと思った言葉を紡ぐ人の書籍を購入してみることもおすすめです。
対処法⑥プロにサポートしてもらう
勉強を頑張りたいのに、いつも途中であきらめてしまう……と意志の弱さに悩んでいる人は、お尻を叩いてくれる人や環境を探すのもひとつの方法です。
自分の意志とは全く関係なく誰かから勉強を強制されるのと、自分の「頑張りたい」をサポートしてくれる人を自発的に探すのでは全く意味が違ってきます。
外から自分の勉強をサポートしてくれる人を探すなら、適任は誰でしょうか?友人や親、先生の他に、勉強を教えることや学習のサポートに長けたプロも候補に挙げておきましょう。
特にモチベーションの維持・向上については、初期のコントロールが上手くいくかどうかが成功のキーポイントとなります。最初に外部の力を借りることで、自分のモチベーションを上手にコントロールできるようになるでしょう。
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自分に合ったやり方で「やる気が出ない」を乗り越えよう!
いくら「勉強しなきゃ」と焦っても、やる気は条件がそろわなければ出づらいものです。
やる気を出すための方法は、学術的に研究されています。学習モチベーション理論に関する研究結果を見ると、やる気が出る方法のヒントがたくさん見つかりますよ。
この記事では、学習モチベーション理論をベースにした、さまざまなやる気アップ方法を紹介しました。いろいろ試して、自分に合ったやる気の出し方を見つけてみてください。
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<参考>
「学習に対するモチベーション理論及びモチベーション理論に基づいた学習方略理論」横山悟
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