小学校高学年の子の夏休みの家庭学習、どうする? 最も多かった回答は……

小学校高学年は、なにかと忙しい時期。親が「夏休みは集中的に学習してほしい」と思っていても、お子さん本人は友達と遊ぶ約束をしたり習い事に行ったりなど、勉強を後回しにしがちです。
しかし今後のことを考えると、家庭学習はしっかりやってほしい! 高学年の保護者たちは、家庭ごとにいろいろ工夫しているようです。
多くの家庭は「学校の夏休みの宿題のみ」
ARINA株式会社は、中学生以下のお子さんがいる保護者200名に対して「【小学校高学年の保護者限定】夏休み、お子さんの家庭学習の予定を教えてください」というアンケート調査を行いました。
その結果がこちら!

「学校の夏休みの宿題のみの予定」が約37%で、ダントツ1位を獲得しました。
確かに夏休みの宿題って多いですよね。できれば2学期以降の予習も済ませておきたいところですが……。
アンケートには、さまざまな保護者の声が寄せられています。ランキング1~3位について詳しく見ていきましょう。
3位:塾の夏期講習、短期講習に申し込む予定
今現在も塾に通っており、夏期講習は必須であるため参加予定です。また家にいてもなかなかやる気にならないこともあるため、塾での勉強、宿題、遊びのメリハリをつけてほしいと思っています。
中学受験を控えているから。
共働きであり、在宅ワークではありますが子供の1人時間が長くなってしまうため。
自宅ではやはり集中して学習出来ないから。
「家でゲームばかりしている」「勉強はしているがダラダラとやっている」など悩む家庭は少なくないでしょう。家は子どもにとってリラックスできる場所。先生や友達の目がない分、やる気が出ないこともありますよね。
塾の夏期講習や短期講習に申し込むことで、メリハリのある生活が期待できます。「やるときはやる、遊ぶときは遊ぶ」の毎日はお子さんのモチベーションにもつながるでしょう。
2位:本屋でドリルなどを買って取り組む予定
宿題以外にも勉強する習慣をつけてほしいから。
自宅で一緒にいる時間を増やすためにドリルを買って一緒に家で勉強する予定です。
自分で選んだ物を取り組ませたいから。
学校の宿題だけでは足りないので、ドリルで理解できなかったところを復習する為。
確かに、勉強する習慣をつけるのは大切ですよね。夏休みは登校がなくなる分、普段と生活サイクルがガラッと変わります。自主勉強の習慣があるお子さんも、夏休みに入りリセット……となってはもったいない。
継続は力なり。毎日コツコツ続けていけば、必ず自分の力になるでしょう。またドリルで学力を鍛えることで、新学期のスタートダッシュも期待できそうです。
1位:学校の夏休みの宿題のみの予定
子どもには勉強だけでなく遊んで欲しいと思っているから。
遊べるのは小学生のうちなので、思う存分遊んでほしい。
学校である程度の量の課題が出るのでそれで十分だと思う あとは夏休みを好きなように充実させて欲しいから。
小学生最後の年なので自由にさせたいからです。・勉強は日頃から行なっているのでそれよりも多くの体験や経験をしっかり増やせるようにしてあげたい。
なるほど、「勉強も大切だけど、それよりも、夏の思い出をたくさん作ってほしい」という親心なのですね。
確かに、中学生にあがるとアクティブな遊びはほとんどしなくなります。家族で出かけるのを嫌がるようになることも……。だからこそ、今は子どもらしく夏をたっぷり楽しんでほしいと考えるようです。

小学校高学年の子の夏休みの家庭学習は、「学校の夏休みの宿題のみの予定」とする家庭が最多でした。
「夏休みは勉強もいいけれど楽しい思い出をたくさん作ってほしい」と思うのも、あるいは「夏休みだからこそドリルや塾で学力向上!」と思うのも、ぜんぶ正解で、ぜんぶ親心。お子さんの性格を踏まえつつ、ご家庭なりの方法で家庭学習と向き合えたら良いですね。
<参考資料>
・PR TIMES(ARINA株式会社)

教育に関する有識者の皆さまと一緒に、子を持つお父さん・お母さんでもある「ソクラテスのたまご」編集部のメンバーが、子どものために大人が知っておきたいさまざまな情報を発信していきます。