長生きは成功のもと? 歴史のトリビア満載の『くそじじいとくそばばあの日本史』新刊

『くそじじいとくそばばあの日本史 長生きは成功のもと』。思わずタイトルを二度見してしまうような、インパクト抜群の本が発売されました! 歴史に名を残した、数々のじじいとばばあ(偉人たち)。彼らの生きざまが、痛快なエッセイで紹介されています。
「人生100年時代」といわれる昨今、この本がポジティブな生き方のヒントになるかもしれません。もちろん、歴史の勉強にもぜひ!
長生きは成功のもと?
『くそじじいとくそばばあの日本史 長生きは成功のもと』は、実はシリーズの第2弾。
第1弾となる『くそじじいとくそばばあの日本史』は、4万部を超える大ヒットを記録しました。そこで待望の続編として刊行されたのが本作です。
誰もが一度は聞いたことがあるような歴史の偉人たち。『くそじじいとくそばばあの日本史 長生きは成功のもと』では、70歳、80歳を過ぎてから天下を取ったり、大業を成し遂げたりした偉人それぞれのエピソードがおもしろおかしく紹介されています。
長生きと、それに伴う老いや病がかえってモチベーションを上げた老人もいるようですよ。
15人のくそじじいとくそばばあの生き様
『くそじじいとくそばばあの日本史 長生きは成功のもと』で紹介されている偉人は、全部で15人。
1.「長生き」は最高の政治戦略だ…… 家康があと一年早く死んでいたら徳川政権はなかった
2.卑弥呼はばばあだった?…… 七十代後半で政権トップに君臨していた推古天皇と蘇我馬子の爺婆コンビも
3.鎌倉初期、一族を繁栄・安泰に導いた女地頭がいた……九十一歳まで生きた、源頼朝の乳母・寒河尼(寒川尼)
4.本格始動は六十代後半以後、安倍晴明……日本最強の陰陽師の老獪さ
5.不安じじい藤原定家と『百人一首』の謎……病苦が大業を成す後押しをした
6.結局、最後に勝つのは長生き……「天皇の父」となったダークホースじじい後崇光院の逆転人生
7.憎悪を吐き出し、老い支度……七十に及んで『三河物語』を書いた大久保彦左衛門の恨み節
8.恋もファッションも年甲斐なくて幸せなばばあ……六十近くで二十歳そこそこの若者たちとセックス
9.世界でもまれな爺婆の色事を描いた江戸の春画……長生きすればカップルも楽しい
10.伊能忠敬の遅咲き人生……隠居後、諸国巡りで地図作りの大仕事
11.シーボルトの見たスーパーじじいたち…… かくしゃく老侯・島津重豪、アイヌに同情した最上徳内、神医・土生玄碩
12.江戸の同性愛じじい、男色をしてみたかった老士、長寿の秘訣など
13.老いて人を笑わせる「力わざ」発揮……清少納言の父と、戦国生まれの落語の元祖
14.八十過ぎて歌合参加の平安女流文学者たち……すべてを手に入れた赤染衛門、リア充ばばあ大弐三位
15.こじらせの天才馬琴、八十過ぎて大活躍の京山、執念の出版と遺書執筆の牧之……「こじらせじじい」たちの三つ巴
それぞれ個性的すぎるキャッチコピーに、思わずページをめくりたくなりますね!
ただ「歴史」を紹介するだけではなく、当時の恋愛模様や性のことなど、秘め事の類も赤裸々につづられているのも楽しい。学校ではなかなか教えてくれないことなので、雑学王になれること間違いありません。
偉人それぞれの人間性や当時の背景を知ることで、授業内容や暗記項目がグンと理解しやすくなるでしょう。

概要はこちら
- 書名:『くそじじいとくそばばあの日本史 長生きは成功のもと』
- 著者:大塚ひかり
- 定価:979円(税込)
- 公式HP
<参考資料>
・株式会社ポプラ社「徳川家康、卑弥呼、安倍晴明…長生きこそが歴史を動かす⁉痛快日本史エッセイ『くそじじいとくそばばあの日本史 長生きは成功のもと』発売」(PR TIMES)
image:PR TIMES

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