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2024.04.09

【知ってる?令和の小学校】賛否両論ある「教科担任制」のメリット・デメリット

小学校で進んでいる授業の教科担任制について、あなたはどう思いますか? Polimill株式会社が「低学年の教科担任制はアリかナシか?」というアンケート調査をおこなったところ、賛否両論さまざまな意見が寄せられたようです。今年も新年度がやってきました。メリット・デメリットなど、教科担任制についておさらいしておきましょう。

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およそ5割が教科担任制を支持

Polimill株式会社は、インターネット上で「低学年の教科担任制はアリかナシか?」というアンケート調査をおこないました。

集計結果はこちら。

「教科担任制がよい」がおよそ半数でしたが、「学級担任制がよい」の声も決して少ないとはいえません。

アンケートに寄せられた声を抜粋して紹介します。

学級担任制がよい

小学校の低学年であれば勉強に集中というよりは、社会生活を身につけたりの方が主だと思うので学級担任生でしっかりと見てくれる体制のほうがいいと思う。

教科担任制がよい

先生方も各々得意な科目も違いますし、自分の担当の教科を持った方がいいと思います。生徒もそちらの方が色んな先生から教えてもらうことができ楽しいと思います。

確かに、小学校低学年ということを考えれば、一人の先生ができるだけ側について見てくれるほうが安心かもしれません。

しかし先生も人間なので、得意・不得意があるはず。教え方によって子どもの学力が左右されることもあるので、「餅は餅屋」ではないですが、得意な人が得意なことを教えるのが指導方法としては向いている気もします。

教科担任制の実施状況

教科担任制は、国の事業として主に高学年ですすめられています。

2021年に中央教育審議会により提案されたのがきっかけで、「子どもの学びを深める」「高学年は授業の難易度が上がるので専門性の高い指導が求められる」「授業の準備の負担が大きい」などの理由から採択されました。

文部科学省の発表によると、2022年12月~2023年1月時点での教科担任制の実施率は、

  • 理科:小5は62.1%、小6は65.4%
  • 外国語(英語):小5は47.8%、小6は48.9%
  • 国語:小5と小6ともに8%程度
  • 算数:小5は15.6%、小6は15.9%
  • 体育:小5は22.4%、小6は21.7%

というように、実施率にかなりばらつきがあるようです。

国の事業として推進している高学年でさえこの実施状況なので、“政策対象外”の低学年だとまだまだ普及してはなさそうです。

教科担任制のメリット・デメリット

賛否両論の教科担任制。客観的な視点から、メリットとデメリットを見ていきましょう。

教科担任制のメリット

授業の質の向上

専門の教員が特定の分野を教えることで、指導法の充実や深い教材研究が期待できます。実際、先行実施校の生徒からは「勉強がわかるようになった」という声が多数あがったそうです

「中1ギャップ」の軽減

小学校までは学級担任制→中学校からは教科担任制というように、授業環境がガラリと変わると子どもはストレスに感じることがあります。小学校のうちに教科担任制に慣れておくと、中学校の学びもスムーズでしょう

教員の負担軽減

1人の先生が5教科それぞれ準備するよりも、1教科に特化して準備したほうが負担は少なくなります。特定の教科に専念できると、充実した指導も期待できます

生徒が複数の教員と関われる

さまざまな先生がさまざまな視点で生徒を見ることで、新しい“気づき”を得られることがあります。生徒にとっても「〇〇先生が好き」など新しい発見があるかもしれません

教科担任制のデメリット

授業の調整が難しい

何か突発的なトラブルが起こったとき、教科担任制だと授業の振り替えに苦労することがあります

教員同士が情報を常に共有しなければならない

生徒の様子は学級担任が把握するのが望ましいですが、教科担任制だとクラスを離れる時間が多くなるので、学級担任の知らないことが増えていきます。「理科の時間に友達とケンカした」「今は保健室で休んでいる」など、“その時”の先生と情報を常に共有する必要があるでしょう。

教科担任制は今後ますます普及すると考えられます。低学年でも高学年でも深い学びを得るのは大切ですが、目の行き届かないトラブルにも注意しながら見守りたいですね。

<参考資料>
PR TIMES(ポリミル)
文部科学省調査結果

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