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2023.11.15

「小1の壁を感じたことはある」約3割。学童はパートだと入れない……保護者が直面した高い壁

ピカピカのランドセルで小学校に入学! 子どもの成長は喜ばしいですが、同時に「小1の壁」に直面する保護者は少なくありません。「ソクラテスのたまご」がアンケート調査したところ、保護者の前に立ちふさがる高い壁が浮き彫りになりました。

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「小1の壁」とは

「小1の壁」とは、子どもが小学校に上がると、仕事と子育ての両立が各段に難しくなることを指します。

幼稚園や保育園では「延長保育」の制度がありました。延長保育はわりと融通が利きやすいので、「仕事で迎えが遅れそう!」「明日の朝はどうしても早く出勤しなきゃ」など、突発の事態に助けてもらった保護者は少なくないでしょう。

小学校では「学童」がありますが、「延長保育」に比べてルールはかなり厳しめ。終了時間が早かったり、パート勤務だと預けられなかったり、定員が設けられていたりするので、仕方なく働き方を変える方も多いようです。

「小1の壁」は昔から多くの保護者を悩ませてきました。令和の今でも変わらず問題になっているなんて、ため息が出てきますね。

「小1の壁」保護者が直面するリアル

「ソクラテスのたまご」が小中学生の保護者160人に【「小1の壁」を感じたことはありますか?】とアンケート調査したところ、結果は「はい」27%(43名)、「いいえ」59%(95名)、「どちらでもない」14%(22名)となりました。

およそ3割が「小1の壁」に直面しているようです。

保護者たちからは悲痛な声がたくさん寄せられました。その中から多かった回答を3つ紹介します。

1.学童問題

入学後、パートを始めようかと考えましたが、学童問題に直面しました。

1人でお留守番をさせるのは心配ですが、学童もあいていないため働くことができない状況です。また、子どもが13時に帰ってくることも多いので用事を済ませることが難しい日もあります。

(沖縄県・30代前半女性・子ども小学1年生)

公設の学童は基本的にパートだと入れないか、入れたとしても1年生までしか預けられず、2年生からの居場所探しが大変になると聞いたため、多少月額が高いけれど最初から民間の学童に入所させました。結果、2年間は在籍できましたが3年生になり、定員オーバーのため出されてしまいました。

(宮崎県・30代後半女性・子ども小学3年生)

学童が空いていないという声が多く見受けられました。“待機児童ゼロ”がさけばれて数年経ちますが、定員オーバーや審査のキツさなどまだまだ問題は山積のようです。

2.保育園との違い

保育園と違い、長時間預けることができないので、どうしても子どもの登下校の時間に合わせての働き方になってしまうのが大変でした。また、夏休み、春休み、冬休みなどの長期休みは昼ごはんの用意をしたり、考えたりが大変でした。

(京都府・30代後半女性・子ども小学3年生)

保育園と違い、小学校は特段、働くママに対しての気遣いはないので、学校行事が必ず平日午後に行われたり、学童も預かり時間が短かったり、意外にフルタイムで勤務を続けるには厳しい環境に思うことはよくあります。ちょうどコロナ禍も重なったので、在宅勤務を多めに設定してもらっています

(東京都・40代後半女性・子ども小学4年生)

学童がもう少し融通が利くシステムだったら、保護者も存分に働けるかもしれません。“仕事の時間に合わせてくれる”が基本の延長保育とは異なり、学童は“開所時間に合わせて仕事の時間を調整しなければならない”ので大変ですよね。

3.学校の負担が大きい

宿題の丸付けや、行事の参加、地域の子供会の活動やPTA活動など、明らかに親の負担が増えたことです。田舎なので、子供会に加入しないと登校班に入れないなどのしがらみがあり、地区の活動はなるべく積極的に関わるように努力しないといけませんでした。

夫婦で話し合い、なるべく夫にも出てもらうようにお願いしました。

(宮崎県・30代後半女性・子ども小学3年生)

小学校の行事や勉強など親が見ていなければならないところが増えてきて時間が取られるようになった。また子どもが早く帰ってくるので幼稚園のときのようには働けない。学童に入れたいと思っていても審査がきつくて入れない。

(静岡県・30代後半女性・子ども小学3年生)

小学校に上がると宿題が出ますが、丸付けは親の役目。イベント類も多いうえ、半強制的なPTA活動など、保護者が仕事に集中できる環境はお世辞にも“整っている”とは言えないでしょう。

「小1の壁を感じたことはある」という保護者は約3割。学童はルールが厳しいうえ、宿題丸付けやPTA活動など親の負担も倍増するため、仕方なく働き方を変えたり仕事を辞めたりという声もみられました。

昔から多くの保護者を悩ませる「小1の壁」。子育てと仕事が両立できる制度が整うことを願わずにいられません。

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