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2023.06.30

【ソクたま専門家紹介】家庭問題のスペシャリスト!新井寛規さんってどんな人?

毒親、虐待、夫婦の問題……。あらゆる家庭の問題を解決へと導く「家庭問題のスペシャリスト」こと新井寛規さん。これまでの経歴やお仕事についてお聞きしました。

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今回紹介する専門家は…

新井寛規さん

小規模フリースクール「ろぐはうす」センター長。小学校教員、児童養護施設児童指導員、学童保育士、市家庭相談員を経て、2018年大阪府に学習生活支援センターろぐはうすを設立。現在、大学教育学部非常勤教員、保育士・教員養成専門学校の教員、保育士国家試験予備校非常勤講師、市府県放課後支援員研修講師、市府県子育て支援員研修講師、保育教育児童福祉コンサルティング、啓発活動を行っているほか、「境界に生きるー。」(UTSUWA出版)などの著書も手掛けている。

保育の現場から現在の仕事へ

―これまでの経歴や、今どんなお仕事をされているのか簡単に教えてください

新井先生:私は大学で幼児教育を専攻していて、保育士の免許を持っていました。そこで、児童養護施設や、家庭のなかで子育てができない状況のお子さんの生活を見る保育士として働いていました。

そこから、市町村の家庭相談室や、児童相談所のようなところで、お子さんたちを保護したり、守ったり、相談を聞いたりという仕事をして……。

現在は、保育士や学校の先生の養成校で教鞭をとっています。あと、自分自身で会社を立ち上げて、家庭の問題の相談を聞いたり、研修もやっています。

―カウンセリングのお仕事を始めたきっかけは何ですか?

新井先生:私自身が相談員として、施設を見ていましたのですが……。学校の教員をしていたときもそうですが、やっぱり『限界があるな』と感じました。就労時間の問題です。夕方の5時、6時までしか対応できず、それ以降は難しいですよね。

自分ができることを考えたときに、家庭に入り込むことには限界があると思いました。そこで、現場を通じて辛い経験をされている人や、子育てに困っている人の力になりたいと思い、カウンセリングを始めました。

これまでも、自分で会社を持つ前は、現場で相談業務をしていました。自分でカウンセリングや教育相談の手法を学び、かなりの件数の相談を受けましたね。

―カウンセリングの際に気をつけていることは何ですか?

新井先生:たくさんありますが、あえて言うのであれば、こちら側…カウンセラー側が決めつけないことですかね。年間200件くらい相談に乗っていますが、家族の問題は多岐に渡るので、状況整理が大切だと思っています。

私は心理カウンセラーではないので、心のケアというよりは、環境を考えるところから始めます。環境のなかに、解決の糸口があることが多いと思うので、環境からしっかりヒアリングして整えていきます。

家族問題や、夫婦問題って、その方自身がガラッと変わることってあまりないんです。こうしたいと思っても、すぐに変えることは難しいので、環境を整えるほうがかなり実践的に変わると思います。こうすれば毒親が治るとか、こうすれば毒親を対処できるという話もありますが、僕はそうは思いません。

どちらかというと、まずは周囲の現状を把握して、何をするのがベターなのか、しっかりヒアリングをしたうえで相談を聞くことが大事だと考えています。

―これまで印象的だった相談にはどのようなものがありますか?

新井先生:守秘義務があるので、少し変えながらお話しますね。印象に残っているのは、子どもの問題で、依存症です。「クレプトマニア」という障害なんですが、最近増えていると思います。たとえば、お母さんのお財布から数十万円を盗んでしまうとか……。

ゲーム依存もありますね。何時間もゲームばかりやっていて……。ゲーム自体は否定しませんが、ゲームをやりすぎて日常生活に支障が出て困っているというケースも多く見られます。そういう問題は、子ども本人だけの問題ではなくて、家庭の問題だったということも非常に印象に残っています。

子どもがゲームをせざるを得ない環境や状況がある。ゲームをしているときだけけは、心理的安全が担保されているとか。試し行動ではないですが、親が自分のほうを向いてくれるのではないかと期待してやっているケースもあります。

―子どもを怒りすぎてしまうことを悩む保護者も多いとか

新井先生:かなり多いと思います。ご自身が毒親に育てられたことで、毒親のような行動をしてしまうこともありますね。環境からくる要因もたくさんあります。そういったご相談を、こういうところでされるのは、すごく勇気のある第一歩です。

僕自身も間違えることがありますが、怒るというのはネガティブな要素だけではありません。怒るというのは、大切な表現方法です。怒ってしまう自分を、どうやって変えていこうか悩みながら考えることが、すでにすばらしい第一歩だと思います。

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