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2022.12.23

「先生が怖い」小学生の息子が登校拒否に……親子はどう乗り越えたのか?

昨今、保育士による園児虐待が話題になっています。小中学生のなかにも、「先生が怖い」とひそかに震えている子もいるでしょう。
12月7日、『息子が学校に行けなくなりました。』(KADOKAWA)が刊行されました。登校拒否になった子どもと親の物語が描かれている本書、同じような悩みを持つ方のヒントになるかもしれません。

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登校拒否から抜け出すまでの実話

『息子が学校に行けなくなりました。』は、2022年12月7日(水)に株式会社KADOKAWAから刊行された漫画です。

『息子が学校に行けなくなりました。』(KADOKAWA)

もともとウォーカープラスで連載されていた漫画「息子が学校に行けなくなった理由」が、大きな反響を得たため、『息子が学校に行けなくなりました。』として今回の書籍化に至りました。

作者は、花森はなさん(@hanamori_h)。花森さんのお子さんは、小学生のころに学校に行けなくなったことがあったそうです。その時の体験を赤裸々につづったのが、『息子が学校に行けなくなりました。』。

お子さんが登校拒否になったきっかけをはじめ、クリニックでの治療や学校とのやり取りなど、登校拒否から抜け出すまでの実話を漫画にしています。

この本の大きな特徴は、“母親(父親)のための漫画であること”

インターネットで検索すれば、「うちの子が登校拒否になった」というような情報がたくさん見つかります。花森さんも、お子さんの登校拒否が始まったときに、困ってインターネットを検索したものの「保護者のための漫画がない」ということに気づいたそうです。

「自分の経験が誰かの役に立てば……」。そんな思いで描いたのが、『息子が学校に行けなくなりました。』。同じような悩みを持つ保護者には、子どもへの対応や学校とのやり取りなど、経験者ならではの実話はとても役に立つはず。そして何より、“一人じゃない”と勇気づけられるのではないでしょうか。

子どもが学校に行けなくなった理由は……

『息子が学校に行けなくなりました。』は全編漫画形式。登校拒否という難しい事案も、やさしいタッチの漫画で描かれているため、最後まで一気読みできそうです。

本の内容を少しだけ紹介しますね。

『息子が学校に行けなくなりました。』より

作者の花森さんのお子さんが登校拒否になったのは、小学校3年生の3学期。インフルエンザにかかって休んだり、学級閉鎖になったり……といった“お休み”を繰り返した結果、「学校に行きたくない」と言い出したそうです。

ずっと家にいて登校がおっくうになった?……いえ、実は本当の理由はそうではありませんでした。ある夜、息子さんは花森さんにそっと打ち明けたそうです。

「先生が怖い」

どうやら担任の先生は、大きな声で怒鳴ったり感情がないような接し方をしたりするようで、息子さんはそれを恐怖に感じていたようなのです。

花森さんは「一時的なものかな」と思い、病院に行き薬を処方してもらったものの改善せず、普通学級から支援学級に変更したうえで、通院をしながら登校するスタイルを定着させていきます。

『息子が学校に行けなくなりました。』より

息子さんの心が少し回復してきたかと思えば、突然手がつけられないほどのパニック状態になったり、学校や病院とうまくいかなかったり、夫に助けを求めても無関心だったり。改善どころか悪化するような事態が次々と起こり、花森さんは心身ともに追い詰められていきます。

今、「先生が怖い」「学校が嫌だ」と思っているお子さんも少なくないでしょう。がんばって登校しても、ため込んだストレスはいつか登校拒否として発露するかもしれません。しかしそれは、お子さんなりのSOS……。

逃げ場のない環境の中、ずっとがんばってきたお子さん。
殻に閉じこもってしまった子どもを支える保護者。

『息子が学校に行けなくなりました。』は、登校拒否に悩むご家庭に、手に取ってほしい一冊です。

小学校3年での登校拒否から小学校卒業まで、花森さん親子がどのように過ごして、どのように乗り越えてきたのか。“先輩”の実話は、今まさに登校拒否に悩む親子の役に立つでしょう。

余談ですが、息子さんは中学1年生のときに「自閉スペクトラム症」と診断されたそうです。

性格も、個性も、好きも嫌いも人それぞれ。「学校へ行かなければならない!!」という固定観念に縛られすぎず、その子にとって一番良い方法でサポートしてあげられると良いですね。

<参考資料>
PR TIMES(株式会社KADOKAWA)
ウォーカープラス 【漫画】「息子が学校に行けなくなった理由」は?母親の体験を描いた漫画に共感の声

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