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2022.07.13

学資保険ってお得なの? 娘が“保険会社勤務の母”に聞いてみた!【営業トーク一切なし】

学資保険って、入った方がいいのかな? ママ友が「保険会社のセールスに加入を勧められたけど、営業さんの話を信じて良いものか…」と悩んでいたので、保険会社に勤務する筆者の実母にズバリ聞いてみました! 
保険会社の“中の人”が語る、営業トーク一切なしの「学資保険のホントのところ」。加入した方が良いのは、どんな人?

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学資保険ってなに?〜2種類あることを知っておこう〜

―――そもそも学資保険ってなに?

生命保険会社が販売している、子どもの教育資金を貯めるための保険のことだよ。毎月決まった保険料を払うことで、子どもが成長し、お金が必要になるタイミングで、進学祝金や満期保険金などを受け取れるの。

学資保険を検討する際には、「貯蓄型」「保障型」の2つのパターンがあることを知っておくといいよ。

貯蓄型

その名の通り、お金を「貯めたい人」向けの保険。貯蓄型でも、返戻率(将来的に返ってくるお金)が100%を下回る学資保険だと、受け取る金額が少なくなってしまうから注意して。

「貯蓄型」=「増える」と思っていたのに、気づいたら返礼率が100%を下回っているものを勧められて加入していた……ということもあるみたいだから、返礼率はきちんと確認を。

返礼率が高ければ高いほど、「お金が増えるお得な保険」ということ。複数の学資保険を比較検討して加入するといいよ。

保障型

保障型は、子どもの医療・死亡保障や、親の医療保険などの保障がついている保険のこと。

保障がある分、掛け金が高くなる場合が多く、満期時に実際に支払った保険料よりも少なくなってしまうのがデメリットだけど、学資保険一つで万が一の場合に備えたい方にはおすすめ。

学資保険のメリットは?

―――「子どもが生まれたら学資保険に入りましょう」というようなセールストークって、あるあるだと思うけど、実際のところ学資保険のメリットって何?

学資保険のメリットは、主に3つあるよ。

万が一のときも教育資金に困らない

突然、契約者(親)が亡くなったり、高度障害状態になったりするなどして、保険料を支払えなくなってしまたときに、それ以降の保険料は免除になるの。

でももちろん契約した保障はそのまま継続され、祝金や満期保険金が受け取ることができる。

保護者に万が一のことがあっても、子どもに教育資金を用意してあげられるのは最大のメリットと言えるんじゃないかな。

受け取るタイミングが比較的自由

学資保険は、受け取るタイミングや金額を選択できる自由度の高い保険であることも魅力の一つ。

私立に進学させたいのか公立でも良いのか、進学させるのか就職させるのかなど、家庭によって考え方やお金が必要なタイミングはそれぞれだよね。各家庭のマネープランによって設定できるのは利点だと言えるんじゃないかな。

保険とは別に教育費を貯められた場合、学資保険としてかけておいた保険を老後の資金や生命保険に変更できる保険もあるよ。

節税上のメリットがある

学資保険で支払った保険料は生命保険控除の対象になるのも大きなメリットだよ。

会社員であれば年末調整で、自営業者であれば確定申告で申請すると、所得から一定の金額が控除されるから、所得税や住民税の金額を減らすことができるよ。

学資保険のデメリットは?

―――学資保険にメリットがあることは分かったけれど、気になるのはデメリット。損しないためにも、知っておきたい……。

途中で引き出しができない

学資保険のもっとも注意すべき点は、貯金と違って支払った保険料を途中で引き出すことができないこと。

急にお金が必要になった場合は解約するしかなく、それまで支払った総額よりも戻ってくる金額が少なくなってしまうの……。

学資保険に加入する際は、加入期間中無理なくかけられる金額で設定しないと、損をする可能性があることは絶対覚えておいて。

インフレに弱い

また、お金の価値は一定じゃないから、満期時にインフレ(物の価値が上がりお金の価値が下がる)だったときに「意外に少ない」と感じることはあるかもしれないね。

―――受けとる金額は変わらなくても、お金の価値は変わっている可能性もあるということだね。

学資保険に入った方がいい人って、どんな人?

―――学資保険じゃなく、他の保険や投資で教育資金を貯めている家庭もあるようだけど、学資保険ってどんな人がおすすめなの?

各保険商品はそれぞれ特長が違うから、家庭のマネープランにもよるけれど、次のような方には学資保険に加入すると安心だよ。

子どもが生まれてすぐの人

学資保険は子どもが生まれたらできるだけ早めに加入するのがおすすめ。年齢が若ければ若いほど、ケガや病気のリスクが低いということから保障の保険料が安くなるの。

保障内容は同じだけど、支払期間が長ければ長いほど、月々の支払金額も安くなるし、その期間中の安心も手に入るじゃない?

また出産後、生まれてきた子どもに先天性の病気が発見された場合に、加入できる保険が限られてしまうこともあるの。そのリスクを考えると、出産後すぐに、子どもの保障付き学資保険に加入するのはいいんじゃないかな。

母子家庭・父子家庭の人

母子家庭や父子家庭など、自分一人で子どもを育てている保護者は特に、学資保険に加入するといいと思う。

収入の唯一の柱である自分に万が一のことがあったときに保険の払い込みが免除され、保険料も満額受け取ることができるから。

「育英年金(別名・養育年金)」といって、契約者(親)に万が一のことがあった場合に、学資保険の満期を迎えるまで子どもの養育費用を受け取れるという特約もあるよ。

年の差婚や高齢出産の人

家計を支えている保護者の年齢が高い場合、万が一のときに子どもがまだ小さいなんてこともあり得るよね。いつ働けなくなるかわからない、夫婦で年の差があり、自分やパートナーが先立ってしまう可能性があるという場合には、備えておくと安心だよ。

ただ、契約者が若ければ保険料は安く、契約者の年齢が上がるとその分保険料も高くなるから、ちょっと割高に感じちゃうかも……。

貯金が出来ない人

学資保険は保険料が自動的に口座から引き落としされるから、貯金が苦手という人にもおすすめ。半ば強制的にお金を貯めることができるのも魅力だよ。

孫に教育資金を残したい人

実は、学資保険の契約者は必ず親でなければならないというルールはないの。年齢や健康状態により加入できない場合もあるけれど、条件に合っていればおじいちゃん、おばあちゃんでも加入することができるんだ。

保険料が高くなるというデメリットや、受け取り方によっては贈与税がかかるケースもあるから、気になる方は保険会社に確認してみるといいよ。

保険会社に勤めている母のホンネを聞いてみましたが、総じて学資保険は優良な保険と言えそうです。

投資に回した方が増える、貯金の方が確実に貯まるという意見もありますが、学資保険には投資や貯金にはないメリットもあります。

なかにはセールス目的で、お得ではない保険を進められるケースもあるようなので、ここで紹介したメリット・デメリットを踏まえて加入を検討してくださいね。

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