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2022.04.30

初めてのスポーツ系習い事、子どもの運動能力を伸ばす教室9選【スポーツ指導のプロが厳選】

幼少期や小学校低学年でスポーツ系習い事を始めるなら、何の種目から始めたらいいのでしょう。運動能力を伸ばすおすすめの種目や子どもに合った教室の選び方をNPO法人ふみの里スポーツクラブのゼネラルマネージャーで、幼児体育・チャイルドスポーツ専門の藤木祐一郎さんが解説します。

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子どもの運動能力に必要な3つの要素

スポーツ庁が公表した全国の小中学生を対象とする2021年度の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」によると、反復横跳びや持久走などの体力合計点は男女ともに大きく下がっており、子どもの体力・運動能力の低下は、依然として深刻な問題となっています。

では、子どもの運動能力を伸ばすためにはどうすればよいのでしょう。まずは、運動能力を伸ばすために必要な3つの力について解説します。

【要素①】バランス(平衡)能力

バランス能力は、「動作の中で身体のバランスを保つ能力」と考えられ、以下の2つの要素があります。

①ぐらつかいないように身体(姿勢)を安定させる
②転びそうになった時に身体(姿勢)を元に戻す

人は立っているだけでもバランスを取ろうとするため、さまざまな動作の中で平衡感覚が働きます。

たくさんの運動遊びを通して平衡感覚を養い、運動・スポーツをする際の基礎となるバランス能力を鍛えることが必要です。

【要素②】リズム能力(俊敏性)

リズム能力とは、リズムに合わせて身体を動かす能力のことで、以下の2つの要素があります。

①自分でタイミングをとって身体を動かす
②相手のリズムにタイミングを合わせて身体を動かす

縄跳びを例に挙げてみると、①は1人で跳ぶ単縄で、②が相手が回す縄に入る長縄跳びということになります。

また、リズムの強弱は動作の速さにも関係するため、俊敏性(素早い動き)も幼少期に養っておきたい能力です。

【要素③】身体操作能力(身のこなし)

身体操作能力とは、自分の身体を思いどおりに操る能力のことです。

「運動センスがある」「運動神経がいい」とよくいいますが、運動センスや運動神経は、持って生まれた才能ではありません。

神経系の発達の盛んな幼少期にさまざまな運動(多様な動き)を行うことで、いわゆる運動センスや運動神経(身体操作能力)は養うことができます。積極的に運動遊びやスポーツを行っておきましょう。

【番外編】強いメンタリティ

運動能力とは直接の関係はありませんが、どのスポーツをする上においても「強いメンタリティ(精神力:折れない心)」は必要です。

また、わが子に「たくましく強い子になってほしい」と、スポーツ系の習い事に強いメンタリティの獲得を期待する親も多いかと思います。

子どものうちから精神力を鍛えておくことは、学校生活や社会生活、大人になった時の仕事や家庭・地域で生活する時など、長い人生を生きていく上でも必要な要素でもあります。

スポーツに取り組むことで、自己記録(自身の限界)にチャレンジするあきらめない心や自信をつけることができます。

さらに、仲間や対戦相手を尊重する気持ちやチームワークに徹するフェアプレー精神を養うことができます。

バランス(平衡)能力が鍛えられる習い事

次にバランス(平衡)能力を鍛えることができるスポーツ系の習い事を紹介します。

水泳(スイミング)

水泳(スイミング)は、体力がつき、心肺機能が鍛えられるため健康面でのメリットだけでなく、水面下で平衡感覚を養うことで、姿勢を保持したり、身体をコントロールしたりするバランス能力が鍛えることができます。

トランポリン

オリンピックの正式種目であるトランポリンは、宙を舞う感覚を楽しみながら全身運動ができます。

不安定な空中で身体のバランスをとるため、平衡感覚を養い、体幹を鍛えることができます。また、上下運動の繰り返しにより脳に刺激を与え、発達を促す効果もあるといわれています。

リズム能力(俊敏性)が鍛えられる習い事

リズム能力(俊敏性)が鍛えられるスポーツ系の習い事は次のようなものがあります。

陸上競技(かけっこ)

走る、跳ぶ、投げるという運動・スポーツの基本動作を習得できるのが陸上です。

走ったり、跳んだりするときには動きの強弱などリズム感が必要になり、リズム能力が鍛えられます。

また、スタートダッシュで行う素早い動きを繰り返したり、速く走るために必要なピッチ(脚の回転数)の獲得したりすることで俊敏性を鍛えることができます。

卓球

東京2020オリンピックで日本初の金メダルを獲得するなど、ますます注目を浴びている卓球。スピード感のある競技なので、とっさの判断から素早いプレーに移す動作が多く、リズム感が増し、動体視力や俊敏性が鍛えられます。

また、戦術的な要素も多く頭を使うため、集中力や判断力も養われます。

ダンス

ダンスは、曲に合わせて身体を動かすことでリズム能力を養い、全身運動に必要となる基礎的な体力も鍛えることができます。

また、発表会の機会も多く人前で踊ることで度胸(自信)がつく強いメンタリティの獲得も期待できます。

身体操作能力(身のこなし)が鍛えられる習い事

身体操作能力(身のこなし)が鍛えられるスポーツ系の習い事は次のとおりです。

体操

体操は、その名の通り”体を操る”種目のため、身体操作能力を鍛えることができます。メジャーリーガーをはじめ、各競技のトップアスリートの中にも幼少期に体操を経験していた人は多いようです。

また、体育の授業にも役立つため、教室で通っておくことで学校生活に自信をもてるようにもなります。

ボルダリング(スポーツクライミング)

東京2020オリンピックの正式種目になったボルダリング(スポーツクライミング)。身体を上手にコントロールする身体操作能力を鍛えるのはもちろん、課題をクリアしようと頭を使うため、発想力や集中力も養うことができます。

メンタルが鍛えられる習い事

生きていく上に必要な強いメンタルもスポーツ系習い事で養いましょう。

空手(武道)

剣道、柔道、合気道などとともに礼儀作法や相手への敬意、強い忍耐力など精神面への効果が期待されています。自分の身を守る術も習得することができるだけでなく、身体操作能力(身のこなし)を鍛えることができます。

チームスポーツ

チームスポーツ(野球、サッカー、バスケットボールなど)には、コミュニケーション能力が求められるだけでなく、ルールを守ることやチームワークに徹するフェアプレーの精神も養うことができます。

スポーツ系習い事を選ぶ3つのポイント

さまざまなスポーツ系の習い事がある中で、わが子にあった教室を見つけ、通うためには次の3つのポイントを意識してみてください。

ネットよりも口コミで情報収集をする

子どもが習い事に興味を示したら、まずは情報収集を行います。ホームページやSNSなどインターネットが主流かと思います。ですが、ネット上の情報だけで判断するのは避けたいところです。

やはり、一番安心できる情報は、子どもが友達から情報を得る”口コミ”です。口コミを頼りに親同士で情報交換や共有を行ってみてください。「子どもをしっかり見て指導してくれる」や「保護者への対応が良い」などネットだけでは分からない詳しい生の声を聞くことができ、大きな判断材料になるはずです。

体験教室に参加し、子どもの様子や感想を重視する

親子で興味や関心を示したら、体験教室に参加しましょう。実際の教室の様子や雰囲気を知ることができます。体験教室は、好印象を持ってもらうために、教室側もいつも以上に楽しく指導する傾向する傾向があります。できれば、教室前後の雰囲気やほかの子との接し方など指導者の行動を見ておくのも判断材料になるかと思います。

とはいえ、一番大事なのは子どもの気持ちです。体験中の子どもの様子をしっかりと見て、感想がどうだったかなどを詳しく聞くようにしてください。

親子で負担にならない習い事に決める

最終的には子どもだけでなく親にも負担にならない教室を選ぶことが大事です。子どもの習い事には、どうしても親の金銭的・行動的・精神的なサポートが必要不可欠です。親子で長続きする習い事を決めてもらえたらと思います。

その際に参考になるのが、「総合型地域スポーツクラブ(※)」のを活用です。住民目線の種目やレベルに応じたプログラムが用意されていて、スポーツを始めるきっかけづくりになり、民間のスポーツクラブより比較的安価で参加することができるのでおすすめです。

※…国が生涯スポーツ社会の実現を目指して、さまざまなスポーツに触れる機会を提供する地域密着型のスポーツクラブのこと。ただし、すべての市区町村に設置されているわけではないので確認が必要。

運動・スポーツを行うことで、身体的・精神的に良い影響があることは科学的に証明されています。子どもの考えを尊重し、わが子に合った習い事を見つけてください。

藤木祐一郎

藤木祐一郎

福岡県宇美町の総合型地域スポーツクラブ「NPO法人ふみの里スポーツクラブ」ゼネラルマネージャー。1976年生まれ。鹿屋体育大学卒業、東亜大学通信制大学院修了(修士:人間科学)。専門は幼児体育、チャイルドスポーツ、陸上競技。現在、スポーツ子育てについて研究中。日本スポーツ協会公認陸上競技コーチ3。宇美町スポーツ推進委員。

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