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2021.08.31

学校に行きたくない…中学生の親の対処法は?理由を知る方法や休ませるときのポイント

中学生のわが子に「学校へ行きたくない」と言われたら、「なんで?」「原因は何?」と不安になることでしょう。学校へ行きたくない理由が分からない場合や、1日だけ休ませたほうがいいのか、など親の対処方法を不登校支援に携わる関野亜沙美さんに聞きました。

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今回の相談

中学生の娘が「学校に行きたくない」と言っています。いじめなど、目に見えるトラブルや「行きたくない理由」があるわけではなさそうで思い詰めた様子はありません。不登校について書かれた記事を見ると「まずは休ませてあげて」「回復するのを待って」とありますが、1日休むことで、そのまま不登校になるかもしれないと思うと怖いです。できれば、適度に休みながら、娘のペースで中学生活を送れたらいいなと思うのはワガママでしょうか。(中学生女子の母)

話を伺ったのは…

関野亜沙美さん

約10年にわたり学校教育に携わり、不登校・発達に悩む生徒、保護者の方の相談を1,000件以上担当。受け持った子どもの約8割が大学進学したなどの実績がある。これまでの知識と経験を活かし、生徒・保護者だけでなく、教育関係者向けのアドバイザーとして活躍中。

「めんどくさい」の裏に言葉にできない理由がある

子どもが「学校に行きたくない」と言うとき、明確な理由がわからないことは多くあります。日本財団が実施した調査を見ても、学校へ行きたくない理由を「自分でもよく分からない」と答えている中学生は少なくありません。

「私が出会ってきた生徒さんの中にも特に大きな理由は思い当たらないという子はいます」と話すのは、不登校支援のカウンセラーとして多くの親子を支援してきた関野亜沙美さんです。

「学校に行きたくない」理由を聞いても子どもが答えられないとき、親はつい「甘えてるから言っているの?」「休ませることは甘やかすこと?」とモヤっとしてしまいますが、関野さんは次のように話します。

「ただ、子ども自身が理由は分からなかったとしても、原因が全くないのに『学校に行きたくない』と思う生徒さんはいません。自分で原因を探そうとしても言葉で表現するのが難しいだけなのです」

そこで、関野さんは、ストレートに学校に行きたくない理由を聞くのではなく、学校生活に対する子どもの気持ちを聞くことで、『なぜ学校に行きたくないのか』を知る糸口が見つけられるのではないかと話します。

学校に行きたくない理由を探る方法①
何でもいいから不安を話してもらう

「『なんで学校に行きたくないの?』と聞かれても、はっきり答えられる子ばかりではありません。そこで、私は『学校でつらいな、嫌だな、不安だなと思うことを、自分のワガママだなんて思わなくてもいいから何でも言ってごらん』というような聞き方をします。

すると『周りの子たちに比べて自分だけ勉強が遅れてる気がする』というぼんやりとした不安や、『私が直接言われてるわけじゃないけど、クラスの中の強い言葉、圧力のある言葉が少し怖い』など当事者じゃないから言いにくいけど、エネルギーが消耗されている学校での出来事について話し始める子もいます」

学校に行きたくない理由を探る方法②
例を挙げながら話を引き出していく

「それでも思っていることを話せない子の場合、『あなたが嫌なことを言われているわけではなくても、クラスの誰かと誰かの会話が気になることや、嫌だなと思ったりすることない?』など、例を挙げて話してみると『あ、それかもしれない』と、ひっかかることがあります

本人から話せなくても「こんなことない?」と例を挙げながら質問をして、「あ、あるかも」「いや、それは別にないかな」という「イエス」「ノー」のようなで答えられる質問をすることで話の糸口が見つかることがあるそう。

「ただし、『あれは?これは?』といくつも質問をぶつけてしまうと、相手が疲れてしまうので、焦らず、子どもに無理をさせない範囲で話をするようにしましょう」

学校へ行きたくない理由を探る方法③
学校に行きたくない日を記録しておく

例えば、1日欠席して、翌日は行けたけど、また次の日は「学校に行きたくない」というような休み方をしたがる場合、休みたがる曜日などを保護者が記録してみましょう。

「断続的に休んでいる場合は、休む記録をつけていると本人の休みやすい曜日がわかってきたり、休みたがる原因が分かったりすることがあります。解決策のヒントが見つかることもありますよ」

うまく言葉にできないとき、子どもは「めんどくさい」などと言ってしまいがちですが、それが本心だとは限りません。子どもの中でこんがらかった感情をほどく手伝いをしてあげられたら「学校に行きたくない」理由の糸口が見えてくるのかもしれません。

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学校に行きたくない日の休ませ方

上記のように子どもと話をすることで徐々に子どもの気持ちが理解でき、何となく「学校に行きたくない」と言う理由をつかめたとして、やはり休ませた方がいいのでしょうか。

「『学校に行きたくない』と言うことはとても勇気がいることだったと思います。”何も言わずに布団から出ない”など、ほかにも表現方法はある中で、言葉で自己表現ができたことをまずは認めて『ちゃんと言葉で伝えてくれてありがとう』と伝えてあげてください。そして、その気持ちに応えて『今日はお休みをしよう』とするのがいいのではないかなと思います」

ただし、休むことで”家は好きなことができて、ダラダラできて居心地がいい””家にいるほうが学校に行くよりも楽”と思ってしまうのはよくありません

「休むとしても『じゃあ今日は家でどうやって過ごす?』と1日の行動計画を親子で作りましょう。ただし、『学校に行きたくない』理由を探っていくうちに友人関係の大きなトラブル、大きなストレスを抱えて消耗しきっているようであれば、行動計画を立てるところまで考えないで休ませてもいいと思います。

何となく学校に行きたくない生徒さんの場合、ズルズルとゲームに走ってしまったり、YouTubeを観てしまったりという可能性も無きにしもあらずです。今回の相談のように、特に目に見えるトラブルがなかったり思い詰める様子がなかったりする場合は、生活リズムを不規則にさせないように1日の計画を立てることをおすすめします」

行動計画の立て方と大事なポイント

計画を立てる場合、下記のようなことを決めるのがいいそうです。

行動計画に入れる項目

  • (休むことを決めたのが前日の場合)起床時間
  • 食事をする時間
  • その日にどんな勉強をするのか
  • 家事の手伝いの内容

起床時間は学校へ行く場合と同じ時間にしましょう。勉強の内容は、何時から何時まで何の勉強をするのかまで細かく決める必要はありませんが、何をするのかぐらいかは決めておくと、学校ほどは大変じゃないけれど、好きなことだけの1日にならないというところに着地できます。

「また、『学校を休んでしまった』と思い、自己肯定感が下がってしまう子は少なくありません。計画通りに行動できたときは、『お手伝い、ちゃんとやってくれたんだね』とか『ちゃんと勉強したんだね』と認めてあげることにもつなげられるので、自己肯定感をサポートできます」

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NGな親の対処法①「明日は行こう」と言う

今回の相談にもあるように、「1日ぐらいなら休ませてもいいかな」と思えても、「気軽に休ませた結果、このまま不登校になってしまったらどうしよう」と親の心には不安が残ります。欠席させる条件として「明日は行こうね」と言ってしまう親は少なくない気がしますが…。

「子どもによっては『明日は行こうね』という言葉がプレッシャーになり、『明日は行かなきゃいけないんだ』という不安や恐怖のせいでうまく眠ることができず、自律神経が乱れてしまいメンタルが不安定になってしまうことがあるので注意しましょう。

厳しいお話かもしれませんが、親御さんは『1日だけ休ませる』つもりが、そのまま長期の欠席になってしまう可能性は十分あります。ですが、その場合は、最初の1日がきっかけになって長く休むことになったというよりは、『学校に行きたくない』という気持ちが高まっての欠席なので、最初の1日目の親の対応が悪かったという話ではありません。どのタイミングで『学校に行きたくない』という意思表示をするのかは、その子の性格にもよります」

むしろ、『学校に行きたくない』という気持ちを限界まで溜めてしまわないように、『学校に行きたくない』という意思表示をしてくれたときは、受け流したり、否定したりせず、子どもの気持ちに向き合いたいものです。

NGな親の対処法②「せっかくなら」と欲張ってしまう

“学校に行く”となると、”学校に定められた登校時間に行き、最後まで授業を受けるもの”と考えてしまいがちかもしれませんが、その先入観が子どもを「学校に行きたくない」と強く思わせてしまう可能性があります。

「子どもが学校に戻り始めたとき、『せっかく登校するんだったら最後までいればいいのに』『なんで途中で帰ってきちゃうの』ともどかしい思いをされる親御さんは多いです。しかし、『登校したらつらい時間も必ずいなければならない』というプレッシャーのせいで、子どもがまったく行けない状況になってしまうこともあります

最終的には、朝から最後の授業まで登校できるようにすることを目指すとしても、最初から”理想の登校”をさせるのではなく、段階的に行けるようにしていくほうが堅実なのだそう。

「とはいえ、なかなか理想通りの通い方ができずと親御さんはもどかしいですよね。そこで、私が支援に入っている場合は、本人が成長できている部分をなるべく伝えています。

例えば、『この間はパジャマで玄関まで来るのが精いっぱいでしたが、今日は制服で校門まで行けましたよ。すごいですね!』と伝えると、親御さんも『本人なりにがんばっているんだな』と思うことができます」

子どもの成長に対してもどかしく感じるとき、つい、「もうちょっとがんばってみれば」と声をかけがちですが、本人のがんばりを理解して受け入れることで子どもは安心できて、より成長しやすい環境になるのかもしれません

「私は、授業中に子どもが『今日はもう帰ります』と言っても引き留めません。子どもにとって、自分の思いを聞いてくれる“都合のいい大人”になることで築ける信頼関係があります

親御さんがいつも小言のようなことを普段から口すっぱく言っていると、いざ大切なことを話そうとしても「またか…」と聞いてくれません。

ですが、普段から“親は私の思いを汲んでくれる存在”ということが分かっていれば、親御さんにとって譲れない部分などを子どもに伝えるとき、子どもに理解してもらいやすくなります」

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「学校に行きたくない」を「行けない」にしない6つのポイント

学校生活に疲れきっていて長期欠席になるのは仕方がないことですが、やはり休みが長期になるほど、どんどん学校へ行きづらくなりそうで心配です。「学校に行きたくない」が「学校に行けない」という状況にならないように、できることはあるのでしょうか。

家庭ごとの休むルールをつくる

「1日も休んではいけない」というのは息苦しいですが、行きたいときだけ登校するというペースになってしまうのもモヤモヤします。関野さんは、断続的に欠席する子に対して次のような提案をすることがあるそう。

「文科省による不登校の定義は、連続的または断続的に30日の欠席とされています。なので、休む日数を30日以内に収める、ということを目標に掲げることがあります」

ほかにも、SNSなどを見てみると、大人の有給制度のように年間5日は本人の意志で休んでいい、などのルールを設けている家庭もあるよう。

休むリスクも子どもに伝える

ただし、家庭内で休んでいいということを決めたとしても、欠席するこということにはリスクも伴います。

「子どもは目の前の『休みたい』ということに頭がいっぱいになってしまいます。休んでいる状態が長くなるほど復帰しにくくなることすら想像できない子も少なくありません。さらに、休み過ぎると学校推薦がもらえなくなったり、授業が抜けている分成績が落ちたり、進路に影響があるかもしれません。休むという選択肢を子どもに与えるのであれば、休むことに伴うリスクも先に話してあげると良いと思います。

ただし、このリスクの説明が、本人を追い込んでしまうような状況であれば、必ず伝える必要はありません。けれど、後になって後悔しても戻ることができない以上、大人の広い視野で、優しく語りかけながら、本人にしっかりと選択する機会を与え、その選択を尊重してもらえたらと思います」

現実問題として、学校を休む期間が長引くことで高校進学や大学受験などに影響が出る可能性もゼロとは言えません。一方で、近年は通信制高校の進学者数が増加するなど進路の幅も広がっています。親は子どもの様子を見極めながら、本人が選択できる環境を整えられると良いですね。

式典とテストはその日に受ける

授業のない式典(始業式、終業式など)などは休ませてもいいかもと思ってしまう人もいるのではないでしょうか?

「毎日登校することはできなくても『式典やテストはその日に受けよう』ということをしつこく言い聞かせています。始業式は多分1時間ぐらいですよね。その後、教室に戻ってからの時間がつらいようであれば式だけでもいいんです。式典やテストに参加することは節目になりますし、その日に合わせて体調を調整しようとしますよね。参加できれば自信にもつながります」

また、卒業後の人生を見据えてのアドバイスでもあります。

「今後、受験にしろ、就職活動にしろ、自分の調子に合わせて試験日をずらしてくれることってないですよね。自分がやりたいことを実現するためには、大切な日に合わせて体調を整えることは大事です。式典やテストを通じて練習をして欲しいと思っています」

生活習慣や学習進度を崩さない

1日の行動計画を立てる際にもありましたが、生活習慣を乱れさせないのは大切なこと。

「学校に行かなくなると、お風呂すらも面倒くさがって入らなくなってしまう子もいます。ですが、昼夜が逆転してしまうと、学校へ行く上での課題になってしまいます。歯を磨く、お風呂に入る、睡眠時間を確保するということが大事です。

また、学校の勉強についていける学力をキープすることも大切です。そのために、サポートを入れたり、学習時間を確保したりすることも、学校に通いづらい状況に陥らないための一つの方法です」

学校の状況が分かるようにしておく

学校に行かずに家にいると、「休んでしまった」という自信喪失とあいまって、学校の状況をネガティブな方向へ想像して学校に行きづらくなりそうです。

「学校がどんな状況か分からないと余計に不安になると思います。親御さんが積極的に動いて時間割や月の予定表を受け取りに行くなどして学校と連絡を取ってみてください。学習の進捗状況や学校行事の流れや予定についてを細かく連携を取っておくことも必要です。先生もお渡しする配布物の準備の時間が必要だと思うので、アポイントメントを取って行くようにしましょう」

学校は無理でも人と関わる場は作ってあげる

「学校を休む状態が続いたとしても、もし学校以外の人と関わることができるのであれば、学校以外のコミュニティに参加したり、家の外に出たりするようにしてください」

学校を休んでいると、外に出ることに罪悪感を感じてしまいそうですが…。

「”学校に行けない=人と関わるのが苦手”というレッテルを貼ってしまいがちですが、学校以外の人と関われる環境があれば、本人が『学校には行けていないけれど、人と話をすることはできる』と思うことができて、他人や社会と関わっていく自信を失わずにすみます。最初は買い物でもいいので、家にひきこもらず外に出ることが大事ですよ」

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理解不足の学校に執着する必要はない

これまで、不登校支援の専門家としてさまざまな教師を見てきた関野さん。中には、子どもの状態や段階的に学校へ戻っていくことに理解を示してくれない現場もあるようです。

「例えば、生徒が学校の駐車場まで来ていても無理をさせずに簡単に帰しちゃうことがあるのですが、『どうして帰しちゃうの!』と理解を得られないこともあります。もちろん、帰した理由と目的を説明すれば多くの先生方は分かってくれるのですが、もし、学校全体が分かってくれないようであれば、配慮不足の言動が子どもをさらに傷つけてしまう可能性があります

そして、それは子どもの二次障害に繋がる可能性もあるので、その学校へ通うことに執着する必要はないかもしれません。学区外への転校が可能であれば、環境を変えたり、それが難しければ、海外のようにホームスクーリングをして、高校進学などを機に再スタートできる準備をしておくと良いと思います」

「学校に行きたくない」「学校へ行けない」生徒の気持ちを理解しようとせず、拒絶するような環境の場合、無理やり行かせてもやっぱり行けなくなって自信を喪失したり、二次障害的な形でうつ症状が出たりする可能性もあるからです。

「ただし、同じ学校の先生といっても、ひとりずつ考え方は違います。担任の先生に話して理解してもらえなくても、学年主任の先生は理解して協力してくれることもあるので、一度の交渉で諦めないでください。

子どもが学校に復帰する上で、先生の理解や協力は大きな力になります。例えば、起立性調節障害などがあり、部活だけでも子どもが参加したいと思ったとき、その子がひとりで部活に合流しようとすると『普通に見えるのに、部活だけでずるい』と思われがちなところが、先生がついてきてくれると『普通に見えるけど、きっと何かがあって、先生のサポートが必要な状況なんだな』と察知して『ずるい』という声が出てこないこともあります」

学びの場は学校以外にもある
「子どもが不登校になると、学習面で遅れをとるのではないか」と心配になる保護者の方もいることでしょう。学習塾や家庭教師など、学校以外にも勉強に取り組める場があることを認識しておくと、少し気持ちが軽くなるかもしれません。
不登校の子の塾や家庭教師について、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

不登校の子どもが進路をあきらめないための塾・家庭教師の選び方とは?
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2021年度に不登校状態だった小・中学生は24万人を超え、9年連続で増加しています。学校に行けない理由はさまざまですが、そのために学ぶ機会が失われてしまうことは.....

不登校=不幸ではない、幸せになれる

今回の相談では、「1日休ませることが不登校につながるのではないか」と心配していましたが、関野さんは「”不登校=普通じゃない”と思わないでほしい」と話します。

「不登校=普通じゃない。と思っている方は、『不登校になると自分の子が普通の過程を踏めずに苦労をして幸せになれないかもしれない』というふうに心配をされているのではないでしょうか。『子どもに苦労させたくない』『子どもには幸せになってほしい』という願いからこその親心ですよね」

確かに不登校になることに不安を感じている保護者でも、「子どもが卒業すること」「普通に学校に行くこと」が一番の願いではなく、幸せになってほしいからこそ、不登校に対して不安になってしまっているのではないでしょうか。

「元気に学校に通う子どもの姿は親御さんを安心させてくれることでしょう。ですが、これまで、何とか学校を卒業できても進学先でやっぱり通えなくなり中退をしてしまった子ども達も見てきました。『学校に行けていないから不幸になる』のではなく、『学校に行けなくても幸せに生きていける』ように考え方を変えられたらいいですね。

また、今回の相談をみると、お子さんが『学校に行きたくない』と気持ちを素直に伝えられていますし、親子関係は悪くなく家庭も居心地がよさそうだと感じます。今回の記事も参考にして頂きながら、子どもの幸せにつながる学校との付き合い方を考えてみてください。子どもにとって最善の方法を模索することはワガママではありません。応援しています!」

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浜田彩

エディター、ライター、環境アレルギーアドバイザー。新聞社勤務を経て、女性のライフスタイルや医療、金融、教育、福祉関連の書籍・雑誌・Webサイト記事の編集・執筆を手掛ける。プライベートでは2児の母。

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