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2023.10.02

不登校の子どもが進路をあきらめないための塾・家庭教師の選び方とは?

2021年度に不登校状態だった小・中学生は24万人を超え、9年連続で増加しています。学校に行けない理由はさまざまですが、そのために学ぶ機会が失われてしまうことは残念なことです。しかし最近は「学校」という場所が合わなくても、塾や家庭教師など多様な学びができる選択肢が増えています。
不登校や発達心理に詳しい心理士の車重徳さん、学び直しをサポートするキズキ共育塾の半村進さんに、不登校の子どもの気持ちや多様な学び方について、お話を伺いました。

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※本ページはプロモーションが含まれています

学校の大きな役割は3つある

心理士の車さん自身も中学時代に不登校を経験した一人。当時から学校に行くことの意味について考えていたという車さんは、「学校の大きな役割は3つある」と話します(以下・車さん)

  • 学校の役割1・新しい知識を得るための場所
  • 学校の役割2・集団行動を学ぶ場所
  • 学校の役割3・コミュニケーションを学ぶ場所

これら3つとも生きていく上で大切なことです。学校は安価でこれらについてまんべんなく学べる場所といえます。しかしこれらは学校でしか経験・体験できないわけではありません。

例えば新しい知識を得るなら適応指導教室やフリースクール、塾や習い事で学ぶこともできます。集団行動やコミュニケーションを学ぶには、さまざまな仲間とオンライン上でつながる方法もあります。そこで元気を蓄えて、いずれオフラインへと発展させていけばいいのです。

偏りがある学校での学び。特性によって困難を抱えることも

学習の理解度は、認知特性で大きく変わる

学習でのつまづきは、不登校の原因のひとつです。一般的な日本の「一斉授業」では、教師は生徒全員に同じことを教え、共通の授業をしています。しかし発達に特性がある子どもや、認知特性(五感から入ってきた情報の整理や記憶など)に偏りがある場合、学習に困難を抱えることもあります。

視覚優位タイプ:目で見た情報の処理に優れており、映像での情報を好む
聴覚優位タイプ:耳で聞く「聴覚」の情報処理が得意

「視覚優位」タイプは先生の説明を聞くよりも、教科書や黒板に書かれたことを見るほうが、理解しやすい傾向にあります。そのため映像やオンライン授業を好みます。学校の授業は先生の指示による「聴覚」の情報が多いため、視覚優位で聴覚の情報処理が苦手な場合は、先生の指示が頭に入らず、忘れ物や学習のミスにつながります。

「聴覚優位」タイプは先生の指示は入りやすいのですが、文字での指示や理解が追いつかない場合があります。このほか国語の長文読解が苦手な子は短期記憶の処理能力が低い傾向にありますし、計算問題が苦手な子は、ワーキングメモリが低い可能性があります。

このように同じ授業を受けていても、認知特性によって理解度が異なります。しかし一斉授業ではその点はフォローされることなく授業が進んでいきます。

特性に偏りがあることは悪いことではありません。しかしそれによって学習に困り感が出てくる、そして授業を受けることが苦痛→不登校 というケースが実際に多く見られます。

<関連記事>視覚優位、聴覚優位についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
視覚優位タイプとは?特徴に合った勉強法や生活の工夫を解説
聴覚優位タイプとは?見るより聞くほうが理解しやすい子の勉強方法

ASD傾向があると、人間関係で困難を抱えることも

不登校の子どもは学習でのつまづきのほか、クラスメイトとのコミュニケーションに困難を抱えている場合もあります。特にASD(自閉スペクトラム症)の傾向があるお子さんは自分が好きなことや興味のあることだけを話し続けたり、人の気持ちが推察できなかったりします。そのような特性により、教室内でトラブルが起きたり、友だちの輪に入れないことも少なくありません。そうした場合、私は「学校に限らず、頼れる場所を見つけよう」と勧めています。塾でも習い事でもなんでも構いません。自分の好きなことを居心地のよい場所でできればいいのです。

個性に合わせた学びを提供すれば、子どもはぐんぐん伸びる

我が子に合わせた学びの機会を提供しよう

親御さんは学校での学びには偏りがあることを理解し、また「特性や発達段階によって人間関係で困難を抱えることもある」ということを理解してあげてください。

学校は広くさまざまなことを学べる場所でありますが、「絶対に学校に行かなくてはダメ」ということはありません。自分に合った場所で学ぶことができればいいのです。

そのためには、お子さんが外とつながれるよう動いてあげる「環境調整」がとても大切です。お子さんだけで外の世界につながることはできません。それができるのは、親御さんだけです。(車さん)

お話を伺った人①

車 重徳さん心理士・カウンセラー

発達心理サポートセンター代表、心理士、カウンセラー、教員、 保育士、介護福祉士。長年、発達障害や学習障害、精神疾患の子ど もや大人のサポートや指導に従事。 「WISC-Ⅴ検査」については、公認心理師や臨床心理士に対しての研修や指導も行っている。

「学校以外にも学びの場所がある」と親御さん自身が知ることが大切

お話を伺った人②

キズキ共育塾相談員・半村進さん心理士・カウンセラー

東京大学文学部歴史文化学科卒業。幼少期からコミュニケーションや運動機能の偏りがあり、大学在学中に5年半の引きこもり生活を経験。 30歳で初のアルバイト。2012年からキズキ共育塾で講師として生徒を指導。 その後、教室運営スタッフを経て、現在は専門相談員として不登校や発達障害の方の勉強や進路の相談を担当する。

不登校や引きこもり、中退などからの「学び直し」をサポートする、キズキ共育塾の半村進さん。半村さん自身も東京大学入学後、5年半の引きこもり経験があります(以下・半村さん)

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不登校になった直後のお子さんは、自分を激しく責め、もがいています。「なぜみんなができることが自分にはできないのか」という思いにとらわれて、挫折感でいっぱいです。親御さんも辛いと思いますが、この時期は黙って見守ることしかできません。

ゆっくり休んで少しずつエネルギーが溜まってくると、「何か新しいことをしてみようか」「久しぶりに髪を切りに行ってみようかな」など、現状を少しだけ変えていくことに、興味や考えが向くようになります。

次にお子さんが「暇だな」と言い始めたら、それは大きなサインです。心に余裕がないときはネガティブな考えに頭が支配されているため、なかなか「暇だ」とは思えません。心に余裕ができたからこそ、暇だと思うようになった、そしてそれを安心して親御さんに話せている時点で、お子さんは間違いなく前進しています。

この時期、「学校で学ぶことは上手くいかなかったけれど、他の場所でなら勉強ができるかもしれない」と考え始めるお子さんは少なくありません。とはいえまだお子さん自身が外とつながるのは難しい時期です。

お子さんが見学や体験に行けなくても構いません。まずは親御さんが情報収集をして、「学校以外にも学ぶ選択肢がある」ことを知ってほしいと思います。

不登校の子の学びを支える、塾や家庭教師の選び方

昼夜逆転など生活リズムが乱れていたり、メンタルが不安定になりやすい不登校の子どもたち。学校以外の学びの場となる塾や家庭教師を探す際には、どのような点に注意して選べばいいのでしょうか。5つのポイントをご紹介します。

ポイント1:1対1の完全個別指導

学校に行けなくなるお子さんは周りに気を使い、自信がない気持ちでいることが多いもの。そのため「ここは安心できる」という場所や人とつながることが大切です。多くの人と関わるよりも、まずは安心できる講師と1対1でつながるといいでしょう。

ポイント2:不登校のあらゆる段階に精通した講師がいる

登校できていない期間がどれだけ長くても驚かないこと、またどんな話を聞いても驚かないことなど、不登校の子どもや、特性のある子どもの支援に長けたところを選びましょう。

講師が相談された内容に驚いたり、腫れ物に触るような扱いをすることは、学校に行けない状態の子どもにとっては大変苦痛です

ポイント3:学年に関係なく学び直せる

キズキでは「小学校から登校できていないが、大学を受験したい」というケースもめずらしくありません。その場合は、必要があれば小学校の内容まで戻って学習を始めます。その子の現在の年齢に関わらず、次のステップに進むために必要なところまで戻って学び直しができる塾や家庭教師を選んでください。

ポイント4:「こうなりたい」という目標に向かって伴走してくれる

学校に戻りたい、進学したい、という気持ちが出てきたときに、私はそこに素晴らしい夢やキラキラした物語がなくてもいいと思います。「学生という属性があったほうが楽だから」という理由で受験を決めてもいいですし、「家から通いやすいから」という理由で志望校を決めてもいい。大切なのは、その子の「こうなりたい」に寄り添ってくれるかどうかです。

ポイント5:「今日は無理だ」という日にも柔軟に対応できる

親御さんからすると、せっかく勉強をする気になったのならどんどん学んでほしいと思うかもしれませんが、メンタルが弱っているときは、何かを試すことや、続けることのハードルが高いものです。「調子の悪い日に休んでも振替ができたり、どうしてもダメなときはまとめて休んだりすること」に理解のある塾や家庭教師をおすすめします

キズキは15,000人以上の不登校の子どもに伴走

キズキ共育塾は、「何度でもやり直せる社会をつくる」というビジョンを掲げています。12年間で15,000人以上の不登校の子どもたちに寄り添ってきました。同じ経験を乗り越えてきた経験豊かなスタッフが、不登校の子どもたちと一緒に悩み、考え、指導しています。

生徒の92%が新たな進路を見つけるまで通塾

「キズキ共育塾」は、何らかの理由があって学校に行くのは難しいけれど、「もう一度勉強したい」を応援する、完全個別指導塾です。1対1での指導で、時間をかけてお子さんとの関係を築いていきます。

今日は塾に行くのがつらい……というときは、オンライン授業に変更することもできます。また授業の振替はもちろん、「今は疲れがピークだから来月は休みたい」など、その子の心身の状態に合わせて柔軟に対応します。

校舎は全国に10校+オンライン校があり、現在の生徒数は約800人。いわゆる難関校も含めて志望校への合格率も高く、累計卒業者数は約4,500人。通塾生の92%が、新たな進路を見つけるまで通塾しています。

多様な学びの形を支えるキズキ共育塾

不登校のその先は、いま在籍している学校への登校再開とは限りません。勉強や学び直しには、さまざまな形があっていい。得意な科目を1科目だけ集中して学ぶ方法や、いまの年齢や学年にとらわれず、「分からない」ところまで戻って勉強するのもいいでしょう。

またキズキで自信をつけて学校に再登校されるお子さんも少なくありません。その場合も「週に2回だけ学校に登校する方法もあるよ」「特定の授業だけ出てつらいときはオンライン授業をお願いしてみたら?」など、その子の状態や学びやすさに合ったさまざまな提案やアドバイスを行っています。

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外に出るのが難しい時期には家庭教師という選択も

まだ定期的に通塾するのは難しい場合は、「家庭教師」という方法もあります。キズキはいわゆる普通の家庭教師ではなく、お子さんに寄り添い・伴走することに力を入れています。教えるのは、現役の大学生・大学院生が中心で、お子さんより少し年上のお兄さん・お姉さんといった存在。上のチャートでお子さんがどのような状態なのかを確認して相談していただければ、いまのお子さんの状態にぴったり合った支援を一緒に考えていきます。

キズキにはそのような多様な学びの形をサポートする経験豊かな講師が揃っています。「何年も学校に行けなかったけれど、キズキでなら楽しく学ぶことができる」という安心感が、お子さんの支えになっているという例も少なくありません。

不登校はけっして異常なことではありません。学びの形はどんどん多様化しています。お子さんの不登校を一人で抱えず、まずはお気軽に資料をダウンロードください。紙の資料もご用意しております。

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<不登校の子が通いやすい塾については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。>

不登校の子におすすめの塾10選!復学や学び直し、自信につながる塾の選び方を紹介
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子どもが不登校になると、親として不安になるのはやはり「学習面」です。そして、そんな不安を解消するための選択肢として「塾」があります。 この記事では、不.....

<参考資料>
文部科学省「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」

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