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2023.07.15

塾弁にするのはNG! 夏のお弁当に向かない「食中毒が発生しやすい」6つのメニュー

いよいよ本格的な夏の始まりです。お子さんを塾に通わせている方は、塾弁の準備をすることもあるでしょう。しかし、夏場のお弁当には食中毒の危険も……。今回は夏場のお弁当に向かないメニューを6つご紹介します。

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お弁当の天敵、セレウス菌とは?

食中毒の原因のひとつに、セレウス菌があげられます。一般的に食中毒を防ぐための方法として加熱処理が知られていますが、セレウス菌はどれほど加熱しても死にません。「90℃で60分間加熱しても死滅しなかった」、「セレウス菌が出す毒素は126℃で90分間加熱しても分解しなかった」という研究結果もあるほど!

そんなセレウス菌による食中毒は、7〜10月に多く発生しています。セレウス菌は28~35℃で増殖しやすいため、梅雨から夏休み期間にかけて、特に注意が必要です。内閣府の食品安全委員会も6月に、公式ツイッターで注意を呼びかけました。

セレウス菌だけではなく、ウェルシュ菌、サルモネラ菌など食中毒の原因になる菌はさまざまですが、以下のメニューは食中毒のリスクが高くなると言われているので、夏場のお弁当には入れない方が安全です。入れるのであれば、細心の注意を払うようにしましょう。

夏の塾弁に不向きなメニュー

  • チャーハン
  • ピラフ
  • 焼きそば
  • スパゲッティ
  • カレー
  • シチュー

どれもコンビニのお弁当コーナーによく並んでいるメニューですよね。作るのも簡単なので、つい持たせたくなってしまいますが、チャーハンやピラフなどの焼飯類、焼きそばやスパゲッティなどの麺類は、セレウス菌食中毒の発生の多いメニューとされています。

またカレーやシチューなどは、食中毒のリスクになるウェルシュ菌が発生しやすいと言われています。特にカレーは、作り置きもしやすいのでお弁当に入れたくなりますが、夏場はやめておいた方が賢明です。

夏の塾弁を安全につくるポイント

実は、セレウス菌は自然界に広く分布しています。空気、土、川などあらゆる場所に生息しているので、食品への付着をゼロにするのはなかなか難しいようです。

実際に小麦や米などの穀類が、生育段階でセレウス菌に汚染されていることもあるそうですが、一般的な量で付着する程度では健康被害はありません。調理後に料理をどのように扱うかによって、爆発的に菌が増殖するのです。

特に梅雨から夏場にかけては、常温放置は絶対にNG! 増殖抑制のために大切なのは、「調理後すぐに食べる」「粗熱が取れたら早めに冷蔵庫へ入れる」「作り置きを避ける」の3点。お弁当に持たせるのなら、粗熱が取れたらすみやかに冷蔵庫で保管し、出かける直前に保冷剤を入れた保冷バッグに入れるようにしましょう。また作ってから時間が経ったおかずは入れない方が安全です。

自然界に存在する菌をゼロにするのは、ほぼ不可能。だからこそ、塾弁づくりは菌との戦いです。菌が繁殖しやすいメニューは避けて、保冷剤を活用しながら、お子さんが安心して食べられる塾弁を作ってくださいね。

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梅雨から夏にかけては、食中毒のリスクが上がる時期。特に外へ持ち運ぶお弁当に関しては、一層念入りな対策が求められます。 今回は、夏のお弁当作りで「やってはいけない.....

<参考資料>
whithnews「梅雨時にチャーハン・焼きそばに注意する理由 セレウス菌食中毒対策」
町田予防衛生研究所「セレウス菌食中毒の症状や特徴、予防方法について」
内閣府 食品安全委員会 「セレウス菌食中毒」資料

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