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2023.06.06

「PTAは必要」の回答、「不必要」とほぼ同数。廃止や休止・外注が話題になる中、“残したい”と答えた人の理由は?

子どもが学校に通うようになると、必ずと言っていいほど耳にするのが「PTA」。
PTAの廃止や休止、外注を行う学校も増えてきていますが、全国の子育て世代は、PTAの活動についてどう思っているのでしょうか?
「ソクラテスのたまご」が全国の小中学生の子どもを持つ子育て世代にアンケートを実施。その回答から、「不必要」「必要」と答えた人それぞれの、リアルな声を紹介します。

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そもそも、PTAとは?

PTAとは、子どもたちのすこやかな成長をサポートするために、保護者や学校・教員、地域が互いに協力し合ってさまざまな活動を行う集まりのことです。

PTAの活動は学校によってさまざまですが、下記のような活動があります。

  • 運動会などの学校行事の運営サポート
  • バザーなどの学校や地域イベントの運営やサポート
  • 子どもの安全や防犯のための地域パトロール
  • PTA主催の講演会や特別授業の企画開催
  • PTA広報誌の作成

PTAを通して学校での子どもの様子を知ることができたり、保護者同士のつながりが持てるなどといったメリットがある一方、共働き家庭が増える中、仕事の合間を縫って活動することをストレスに感じたり、そこでの人間関係を煩わしく感じる保護者も多いようです。

実際、全国の小中学生の子どもを持つ子育て世代は、PTAについてどう思っているのでしょうか?

「PTAは必要か?」アンケート調査

PTAの活動が必要かどうか、全国の小中学生の子どもを持つパパママ101人にアンケートを行ったところ、「必要ない」は37%、「必要」は35%、「どちらでもない」は28%となりました。

「必要ない」と答えた人と「必要」と答えた人の回答が、あまり大差のない結果となった今回のアンケート。それぞれの、具体的な意見を紹介します。

PTAは「必要ない」、その理由

今回のアンケートで「必要ない」と答えた人の大半は、「PTAの活動は時間的にも精神的にも負担」だと感じている人が多く、できることならやりたくないと思っているようです。

また、コロナ禍でPTAが活動できなくても特に困るようなことが起きなかったことから、その活動の在り方を疑問視する意見もあがっていました。

昔と違って共働きの家庭が圧倒的に多くなっていてPTAの、活動のために時間を割けない人が大半でだと思います。さらにPTAを決める時とても困るし大半の人がやりたくないのは明白でこの時代に不要なものだと思います。

(30代前半 女性 愛媛県)

子供が小学生の時にPTA役員をして、とても負担を感じました。その後、コロナ禍でPTA活動が休止となり、現在に至りますが、PTA活動をしなくても全く困らなかったことが明らかになったため、不要と感じたからです。

(50代前半 女性 新潟県)

PTAが必要ないと感じる理由は、保護者が共働き世帯も増えてきていることでの作業負担があり、PTAに参加しなければならないというプレッシャーがあるからです。また、PTAの活動内容も疑問です。校内イベントや行事の補助や、学校関連のことが中心なので、わざわざ保護者が行う必要があるのか疑問です。

(30代後半 女性 島根県)

活動内容を見てみると、本当に必要と思われる活動はほとんどありません。保護者の時間が活動に奪われ、また煩わしい人間関係に悩まされることも多々あります。地域によって活動内容は違うと思いますが、PTAがなくても成り立っているところがあるなら、他の学校でもなくても成り立つと思います。

(30代後半 女性 東京都)

PTAは「必要」、その理由

一方で、「必要ない」とほぼ同数いた「必要」と回答した人は、大変だと分かっていても「家庭と学校が関りを持つことが重要」と思っているようです。

「学校とつながることで子どもや学校の様子を知ることができたり、職員の負担を軽減できるのではないか」といった意見が多く寄せられました。

行事の手伝いなど、全部先生にお任せしたら先生の負担が大きすぎると思うような業務は、保護者が負担した方がいいかなと思うので。先生の負担を軽くしたり、登下校の見守りなど、子どもにとって明らかに利があるようなこともあるので、PTAは必要かなと思う。

(40代後半 女性 兵庫県)

何かしら学校との関りがあった方が、学校、子供の様子などを見聞きすることができる。そうすることで、間接的にでも家では、分からない子供の様子が伺えるため、子供を見守ることができると思います。もし、PTAがなかったら、そういう機会がなくなると思います。

(40代後半 男性 神奈川県)

PTAの存在意義は、子どもの健全育成のため保護者と教職員が協働するということです。 学校と家庭が同じ方向を向いて、それぞれができることをする。 それは子どもの育ちに大きく貢献すると思います。 協力して教育活動を活発にすることが重要だと考えています。

(20代後半 女性 岐阜県)

子どもを学校に丸投げする事は大変不安に思うので。保護者が学校に意見を言える場所がある事は大切と思います。授業参観と懇談会くらいしか学校に行く機会がないことも不安ですし、閉鎖的な学校組織に対して、第三者が入ることは必要と思います。

(40代後半 女性 神奈川県)

両者の回答を見ると、どちらの意見も納得できますね。

「どちらでもない」と回答した人からも、「PTAの活動にメリットを感じるが、家庭の負担は大きい」という声が多く聞かれました。保護者にも教員にも負担の少ない、アフターコロナの新しいPTAの在り方が見つかるといいですね。

※アンケートのコメントは原文のままです

<参考資料>
日本財団ジャーナル 強制加入、平日活動……。保護者にのしかかるPTA活動の負担。見直すべき運営のあり方

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「ソクラテスのたまご」編集部

大人のための子育て・教育情報サイト「ソクラテスのたまご」で、子育て・教育の専門家150名以上の取材協力や監修のもと子育てに関する確かな情報を発信中。子育て・教育の悩みに特化した日本最大のオンライン相談サービス「ソクたま相談室」を運営。編集部員は、全員が子育て中の母親、父親です。|公式インスタグラム公式LINE

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