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2017.12.31
2020.08.22

親から言われて嫌な言葉No.1「早く勉強しなさい」を言ってはいけない理由

親の立場から見れば、子どものことを心配してついつい言ってしまう「早く勉強しなさい」。自分たちが子どもの頃も言われてすごく嫌だったと思いますが、それにはちゃんと理由がありました。

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親から言われて嫌な言葉

株式会社Z会が運営するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)「パルティオゼット」において、中高生を対象に、親から言われてイヤな言葉についてのアンケートを実施したところ、以下のようになったそうです。

1位 早く○○しなさい(24%)
2位 勉強しなさい(23%)
3位 友達との比較(11%)
4位 あなたには向いていないかも(10%)
5位 兄弟姉妹との比較(8%)
6位 テレビ(ゲーム)を消しなさい(3%)
7位 お手伝いをしなさい・部屋を掃除しなさい(いずれも3%)
※数字上同じパーセンテージで順位が違うものは小数点以下の差
※回答者数245名(中学生121名、高校生124名)
※回答募集2009年1年19日-1月25日

なるほど、と思う方も多いのではないかと思います。
確かに「早く○○しなさい」「勉強しなさい」という言葉をかけられて嫌だと思った経験のある方は多いのではないでしょうか。
そして、それを合わせた「早く勉強しなさい」となればもう最悪、ですよね。

「~しなさい」と言うのは親心

親の立場で見れば、子どもが勉強をやっていない時点で「なんで勉強をやっていないのか」という現状に対する疑問が先に目につきます。ですから、正論として「勉強しなさい」(そうじゃないと宿題が終わらないんじゃないの??)という感覚で声をかけてしまうのではないでしょうか。
決して遊んでいることに腹が立つ、というだけではなく、純粋に後のスケジュールを心配して「今、勉強しないと間に合わないのではないか」という親心であったり、心配だという気持ちからつい言ってしまうというケースがほとんどだと思います。

そんな親切心で言っているのに、子どもはそんな心を踏み躙るように「うるさいな」「いまやろうと思ったのに」「そんなことを言うから余計にやる気がなくなった」などと逆ギレをされて、がっかりする・・・だけならまだしも、こちらもキレてしまう、という現象が起こってはいないでしょうか。

そもそも、なぜ「~しなさい」が嫌なのか

子どもの自我の発達はだいたい15歳くらいまでに発達していくと言われています。その過程において、子どもはあるギャップを抱えるようになります。それは、精神的には自立をしようとするけれど、現実的には保護者や大人の庇護がなければ生きられないというギャップです。
その中で自立心をどのように確立しようとするのか、というと物理的な自立は困難なため、精神的な意味での親殺し、すなわち大人に対する反発によって相対的に自分の立場を確立しようとしていきます。これがいわゆる反抗期と呼ばれる現象です。

ですから、親から「~しなさい」と言われれば、理屈ではそれがなぜ言われたかという原因を自覚をしていたとしても、そもそもそれに従うこと自体が「自立」を阻害する行為であるため、「いまやろうと思ったのに」「そんなことを言うから余計にやる気がなくなった」という反応になっていくのです。
そうなると、「勉強しなさい」という言葉は子どもの自立心と真っ向から対立することになり、余計な反発意識を生み出してしまい、逆効果になってしまうことがあるのです。

では、どんな言葉が良いのか

大きく分けてポイントは2つあります。
1つは感情的にならないこと。大人が感情的に言葉をぶつけていくと、相手も感情的になる可能性が高くなります。感情のぶつかり合いになってしまうと、理性的なやり取りは難しくなり、「理屈は分かるが言い方が嫌」という心理状態に陥りやすくなってしまうので、どのような内容を伝えたとしても、残念ながら建設的に受け止められる可能性が低くなってしまいます。
ですから、何かを伝える前に一度、心を落ち着かせてから話すようにするのが良いでしょう。

そして2つ目のポイントは、命令ではなく子どもの計画に協力する、というスタンスで話を進めることです。
例えば宿題をやるようにさせたいのであれば、「早く勉強しなさい」ではなく、「夕食の時間を決めようと思うけれど、宿題をやる時間もあるだろうから、何時にするのが良い?」とスケジュールの相談をし、家族が協力する姿勢を示しながら子どもに具体的な計画を自然に立てさせるのです。
食事の時間を少し遅らせるから宿題を片付けられる時間を確保してあげる、という協力姿勢を示すことで勉強するように仕向けることができます。食後にやるから食事の時間を早めて欲しい、というケースでも同様です。
また、何時にテレビを見たいからその前に宿題を済ませたい、という話でももちろん良いでしょう。
そのために食事の時間をどうするか、という相談にきちんと乗ってあげれば叱り続けるよりずっと良好な協力体制を作ることができるようになるのではないでしょうか。

諸葛 正弥

諸葛 正弥

大手進学塾で長年指導を行ない、2007年に「イラスト図解でわかるプロ教師力アップ術55」(明治図書)を出版。教育委員会・各種学校などで教員研修を行ないながら、私立中高一貫校の学校改革などを手掛けている。また、「ロボット教室」や「学習教室まなび-スタイル」の運営、「よい子を育む家」の監修なども行ない、教育について幅広く活動を行っている。

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