「多数決には従うべき?」答えのない問いに立ち向かえる子を育てる、正解のない30の問い
「いじめを止めないのは同罪?」「ついてもいい嘘はある?」など、正解を提示しにくい問いは意外と多いもの。正解とされていた手法でさえ時代とともに移り変わることも多く、子どもたちには「自分なりの正解を導けるスキル」が求められます。『正解のない問題集 道徳編』をヒントに、考える力を伸ばしていきましょう。
池上彰監修『正解のない問題集 道徳編』
『正解のない問題集 道徳編』は、2022年11月17日に株式会社 学研ホールディングスから発売された本です。
監修は、ニュース番組を中心にメディアに引っ張りだこの池上彰さん。本書の特徴は、『正解のない問題』がテーマということ。身近な問いから、社会や世界に関する問いまで幅広く掲載しています。
それだけ聞くと「なんだか難しそう」と感じてしまうかもしれませんが、大人はもちろん子どもも楽しめるように工夫されています。
『正解のない問題集 道徳編』は、全編ストーリー仕立て。“地球にやってきた個性豊かな8名の宇宙人たちが、地球にある正解のない問題について学ぶ”という設定で話が進んでいきます。
一つの問いに対して、“論理的な思考の宇宙人”“正義感が強い宇宙人”“人の意見を聞きすぎる宇宙人”たちがアレコレ議論を交わします。
正解がない問題ということは、人によって意見が異なるということ。自分なりの答えがあったとしても、異なる価値観の人の意見を聞くと「確かにそういう考え方もあるな」なんて斬新な発見をすることもあるでしょう。自分の世界が広がるうえ、“人の立場になって考えるスキル”も身につきそうですね。
人によって正解が異なる「30の問い」
『正解のない問題集 道徳編』では、人によって正解が異なる30の問いを掲載しています。
一例ですがいくつか紹介しますね。
- いじめを止めないのは同罪?
- ついてもいい嘘はある?
- 年下は年上を敬ったほうがいいの?
- 友だちはたくさんいたほうがいい?
- 家族のルールは絶対に守るべき?
- 生死は本人が決められる?
- 好ききらいは差別と同じ?
- お金と時間、どちらが大切?
- 若者は優先席に座っちゃダメ?
- 多数決には従うべき?
- 学歴社会はいい社会?
大人でも、つい頭を悩ませてしまう問いばかり。しかしこれからの時代に求められるのは、答えのない問いに対して自分なりの正解を見つけること……。
8名の宇宙人たちのさまざまな意見を聞きながら、親子で「自分はどの考えに近いか」を話し合ってみてください。
もちろん正解はありません。「この考えに近いけれど、こちらの考えにも共感できる部分がある」など複数の意見に賛成しても大丈夫。あるいは、「どの考えにも共感できない! なぜなら自分はこう思うから……」というようにオリジナルの答えを導きだしてもOK。
考えるのは、おもしろい。他の人の考え方を知るのも、おもしろい。
宇宙人たちの議論の後には、『あなたの意見を書いてみよう』という空欄コーナーが設けられています。それぞれの問いについて、あなたやお子さんが導き出す答えは……?
さあ、『正解のない問題集 道徳編』を片手に、親子で“考える力”を伸ばしていきましょう!
<参考>
・池上彰監修『正解のない問題集 道徳編』が発売! 「正解のない問題」だらけの世の中を生き抜く力を養え!!(PR TIMES)
子育てのお悩みを
専門家にオンライン相談できます!
「記事を読んでも悩みが解決しない」「もっと詳しく知りたい」という方は、子育ての専門家に直接相談してみませんか?『ソクたま相談室』には実績豊富な専門家が約150名在籍。きっとあなたにぴったりの専門家が見つかるはずです。
子育てに役立つ情報をプレゼント♪
ソクたま公式LINEでは、専門家監修記事など役立つ最新情報を配信しています。今なら、友だち登録した方全員に『子どもの才能を伸ばす声掛け変換表』をプレゼント中!