難関中学に合格した子の親が、中学受験で「やらなければよかった」と後悔していること
お子さんの中学受験。志望校に合格できるよう、保護者も試行錯誤しながらサポートしますよね。でも、先に中学受験を経験した保護者たちは「やらなければよかった」と後悔していることもあるようです。子どものためだったはずが、むしろ逆効果なんて……。先輩方の本音は、中学受験を控えたご家庭の参考になるでしょう。
67.3%の親が「後悔していることがある」
ひまわり教育研究センターは、難関中学(偏差値60以上)の中学校に通うお子さんを持つ保護者150人に対して、中学受験についてのアンケート調査をおこないました。
「中学受験を振り返って、やらなければよかったと後悔していることがありますか?」の問いには、67.3%が「ある」と回答。
内訳で見ると、母親のほうが後悔しやすい傾向があるようです。
特に第一子の中学受験だと、子も親も“初めて”だらけ。何が良いのか何が悪いのかわからないまま試験当日を迎え、すべて終わって振り返ったときにようやく「今思えば、あれは別にやらなくても良かったかな……」なんて思うのでしょう。
保護者が「やらなければよかった」と後悔していること
では先輩保護者たちは、具体的に何について後悔しているのでしょうか。
アンケート結果によると、ダントツ1位は「成績のことで叱ったこと」、2位は「遊びをさせすぎたこと」、3位は僅差で「勉強をさせすぎたこと」「低学年のうちに勉強をもっとさせておけばよかったこと」でした。
「遊びをさせすぎたこと」と「勉強をさせすぎたこと」は、方向性が正反対。オンオフのメリハリは大切ですが、バランスが難しいところですよね。
成績が伸び悩んでいると、つい口出ししたくなってしまうもの。でも、“学ぶことがいかに楽しいと思えるか”それこそが勉強の本来あるべき姿とも言えます。叱ってしまった後は「でもこれができるようになったよね!」「いつもがんばってるの知ってるよ」などフォローを入れて、お子さんがいつでもポジティブなモチベーションでいられるようにサポートしてあげたいものですね。
次に、内訳を父母別に見ていきましょう。
何について後悔しているのか、父親と母親ではかなり差が目立っています。
「遊びをさせすぎたこと」「低学年のうちに勉強をもっとさせておけばよかったこと」については、父親のほうが後悔しやすいようです。
母親の後悔度が特に高いのは、「塾に入れるのが遅すぎたこと」「夜寝る時間を削ったこと」「夜遅くまで塾に通ったこと」「塾以外にも家庭教師をつけたり他の塾を掛け持ちしたこと」の4項目。学力は気になるものの、生活リズムが乱れたり子どもの心身に負担になったりしたのでは……という親心が垣間見えますね。
なお総合トータルNo.1を獲得した「成績のことで叱ったこと」については、父母別の内訳データには計上されていませんでした。類似項目の「宿題をしないことで叱ったこと」がほぼ父母同率を獲得しているので、おそらく同じような結果になりそうな気がします。
「叱る」というのは、やはり子どものモチベーションに影響するもの。叱られて伸びるタイプのお子さんならともかく、褒められて伸びるタイプの子にはキツイかもしれません。お子さんのタイプに合わせて叱ったり褒めたり、遊びと勉強の時間にメリハリをつけたりしながら、上手にやる気を引き出したいですね。
受験の先輩保護者たちの「やらなければよかった」を参考に、目標達成へ向けて軌道修正していきましょう。
<参考資料>
・PR TIMES(イノベーションシステム株式会社)
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