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2026.05.11

【漫画連載】「片付けて!」で動かない…子どもがお片付けしたくなるコツを専門家に聞いた

漫画家・こげのまさきさんの連載企画。第13回のテーマは「子どものお片付け」。何度声をかけても片付けてくれなかったり、「まだ遊ぶ!」と嫌がられたりして、ついイライラしてしまう…そんな経験はありませんか?どうすれば子どもが前向きに取り組める?怒らずにできる工夫はある?子どもの気持ちに寄り添った“お片付けのコツ”を専門家に聞きました。

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漫画を描いたのは

こげのまさきさん

イラストレーター・漫画家。2019年に男児を出産しSNSで育児漫画をアップしている。著書に『マンガでわかる!赤ちゃん大図鑑 子育てで本当に役立つ100のひみつ』(KADOKAWA)など。 X:@koge_diary Instagram:@masaki_koge

子どもにお片付けをさせるコツは?

せっかく片付けても30分後には元通り…なんてこと、よくありませんか?「遊んだものは片付ける」と何度言ってもなかなか身についてくれないお片付け。実は子どもにとって「お片付け」は、大人が思っている以上に難しく、ハードルの高い行動なのだそう。

「いかに子どもの興味関心、楽しそう!という気持ちを引き出せるかが大切です。そのためにはまず次の2点を知ることがポイントです」と教えてくれたのは子どもの発達に詳しい公認心理師の宮崎りさ先生。

  • 子どもが片付けを嫌がる理由を知り、子どもの視点に立った工夫をする
  • 散らかしにくくなる環境を大人がつくる

子どもが片付けを嫌がる理由を知り、子どもの視点に立った工夫をする

子どもの視点に立って対策をすることが大切です。子どもがどうして片付けをしなかったり嫌がるのか、その理由とあわせて具体的な声掛けのコツなどをご紹介します。

片付けを嫌がる理由①片付け=遊びを中断・終了しなければならない

「もっと遊びたい」「せっかく作ったのに」など、遊びを止めることが嫌で片付けたくない場合もあります。だからこそ、そのネガティブな気持ちを上回るような楽しい気持ちになる声掛けが大切です。こげのさんの「競争」もまさにこの代表ですね!

ただ「片付けよう」ではなく「競争だよ!」とゲーム感覚でできるようにしたり、「ブルドーザーになって積み木を運んであげよう!」と遊びの中で声掛けをしたりするだけで取り組みやすくなりますよ。

片付けを嫌がる理由②片付けることにメリットを感じない

①と少し似ていますが、「片付け」という言葉を聞くと「自分の好きなことを止めなければならない」と感じてしまいます。たまに「片付け」という言葉自体に拒否感を抱く子どももいます。

そのため「片付け」では無く、「間違って使われたら困るから、◯◯ちゃんボックスに入れておこう」と伝えて箱にいれるように促したり、「あとで使いたいものはこのカゴに入れておこうね」といってとカゴを用意しておくなどもオススメです。

漫画にもあったように、子どもは片付けの意味やメリットをあまり感じられません。「片付けても、また遊べる」「片付けることで自分のものを勝手に使われない」という視点で伝えるのも良いかと思います。そしてそれを子どもに体感してもらうことがとても大切です。

子どもが箱に入れたものは、続きから遊べるようにとっておいたり、きょうだいが触らないような場所に置くなど、「片付けたから良いことがあった」と思えるようにしましょう。

片付けを嫌がる理由③片付けのあとの見通しがない

今やっている自分の好きなこと・楽しいことをやめると、何があるのか?が分からないと、片付けに取り組みにくいです

なので「積み木全部箱に入れたらおやつ食べようね!」など、片付けは“活動の区切り”であり、片付けることで別の楽しい活動ができることを伝えることで、前向きに取り組めることがあります。

片付けを嫌がる理由④片付けることが面倒くさい・大変

これは大人でも気持ちがよく分かるかと思います。たくさん山積みされた仕事、調理して食べたあとの食器の片付け…なかなかやる気が起こらないですよね。

そんなときは片付けの最初のハードルを下げるのがおすすめです。「片付ける」と一言で言っても、実はその中にたくさんの行動が含まれています

おもちゃを手に取る、片付ける場所を見つける、その場所まで移動する、かごに入れる…意外とやることがたくさんあるので、子どもにとっては「お片付け」はとてもハードルが高く感じてしまいます。

遊んだ積み木20個や、クレヨン、20ピースパズル…。そのすべてを片付けるのは難しくても、「積み木を3つ箱に入れてね」といって目の前に箱を差し出された方が取り組みやすいです。

それができたら「すごい!早いね!じゃあ次は5つできるかな?」と徐々にハードルを上げていきましょう。1つの行動のハードルが下がりますし、達成感も得られやすくなります。

散らかしにくくなる環境を大人がつくる

部屋が散らからなければ、お片付けのハードルも下がります。そのために散らかしにくくするための環境を整えることもポイントになります。

散らかさないための工夫①散らかしにくい部屋作りをする

色々なものを次々出す、少し遊んだら別のおもちゃで遊びだす…といったお子さんは、もしかすると視覚的な注意が逸れ安く、目に入ったものでつい遊びたくなってしまうのかもしれません。

もちろん年齢的によって当然な部分もありますが、子どもの視界におもちゃが入りにくい環境にすることで、子どももひとつの遊びに集中でき、散らかりにくくできるかもしれません。

例えば
・お絵かきや制作をする机は壁に付け、子どもの視界には壁だけが見えるようにして座ってもらう。
・おもちゃは見える置き方では無くボックスや引き出しに入れる。どうしても難しい場合は、上に布などをかけておく。
など、それだけでも気がそれにくくなることがあります。

散らかさないための工夫②散らかしにくい部屋作りをする

もうひとつは「1個ずつ遊ぶように子どもに促す」ことです。

例えば、子どもがパズルをしている時に積み木を出そうとしたら、「パズルはおしまい?もっとする?」と尋ね、「積み木をしたいんだね。じゃあパズルを片付けたら積み木しよう」と言ってパズルを片付ける、など大人が区切りを明確にし、遊びを変える際には片付けを促しましょう。そうすることで活動に区切りがつき、おもちゃがたくさん出るということがなくなります。

また、そうすることで最後に片付けるものが多すぎで嫌にならず、1回の片付けのハードルが下がるので取り組みやすくなります。

もちろん、遊びによってはいくつものおもちゃを組み合わせることもありますし、好きなものを好きなだけ出して遊ぶことも子どもにとっては大切な学びであり経験です。毎回では無く、年齢やタイミングにあわせてやってみると良いかと思います。

子どもがお片付けを嫌がるのには、ちゃんと理由があるんですね。「片付けなさい!」と声をかけるだけではなく、伝え方や環境づくりを工夫することの大切さがよく分かりました。子どもの気持ちに寄り添いながら、無理なく取り組める工夫をしていきたいですね。

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