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2022.12.12

英語への苦手意識が変わる!楽しく克服、上達していく勉強法とは

学生時代に勉強してきたのに英語が苦手…と感じている人は多いのではないでしょうか。ですが、英語ができる人になりたいと思うなら、今からでも遅くありません。受験と関係のない大人になったからこそ、自分らしく英語は克服できる!その方法を、話題のAI英語教材「abceed」を開発する株式会社Globee代表取締役の幾嶋研三郎さんに聞きました。

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話を伺ったのは…

幾嶋研三郎さん株式会社Globee 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。2014年、大学在学中にGlobeeを創業。IT×英語教育のパイオニア的存在で、AI英語教材「abceed」の開発を行っている。「abceed」は、令和3年度から全国の私立中学・高等学校への学校展開、令和4年度からは公立高等学校へも提供を開始されている。

「英語は苦手」という人が多い理由とは

「英語ができる人には憧れるけど、私には無理だと思う…」「英語ができる人は特別な人」など、多くの人が抱く英語への苦手意識。

話題のAI英語教材「abceed (エービーシード)」の開発・運営を行う株式会社Globeeの幾嶋研三郎さんは、「苦手だと感じているのは本当に英語に対してなのでしょうか?」と疑問を投げかけます。

「大人がイメージする『英語ができる人』とは、海外で流暢に英語でコミュニケーションが取れていたり、洋画や海外ドラマを英語で理解できたりする人かなと思います。一方、学生時代に学ぶ『英語』というのは、英語でのコミュニケーション力を上げるためというよりは、大学受験に向けて論理的思考能力を鍛えるためのトレーニングなんですよね。

英語に苦手意識のあるという人の多くは、小中高校の英語学習の中で挫折経験があり『英語が嫌い』となっていると思うのですが、実は『英語が苦手』なのではなく、『勉強が苦手』なのではないでしょうか」(幾嶋さん、以下略)

確かに「英語が苦手」と言うとき、”勉強や定期テスト”を頭に思い浮かべている人も多いはず。ですが、英語のテストも入試もない大人は、英語を”勉強する”必要はありません。”英語を克服する=勉強”と身構えないことが、英語と仲良くなる最初の一歩なのかもしれません。

Globeeの幾嶋研三郎さん
英語ができるということと、学生時代の英語の勉強は別物だと話す幾嶋さん

まずは1曲、歌えるようにしてみる

では、”英語ができる人”になるために何から始めればいいのでしょうか?

「発音は重要です。まずは自分の好きな歌を『ネイティブが歌ってるのかな』と思うぐらいキレイに歌えるようにすること。たった1曲でも完璧に歌えるようにするだけで一通りの英語の発音が出せるようになります。気づいたら『あれ?英語らしい発音ができるようになっている!』と、上達していることを明確に感じられると思うので、まずは発音というところに注力して英語を始めてみることをおすすめします」

ちなみに確実に上達できる方法は、自分の歌声を録音すること。

「録音したものを聞いてみると、『明らかにカタカナ英語になっているな』というところなどが見えてくると思うんです。その部分は、メモを取って単語の発音を繰り返し練習して精度を高めていくと苦手なところが克服できると思います」

また、歌でも会話でも発音記号や読み方のように聞こえないフレーズは英語につきもの。

「確かに歌詞カードを見て『こんなふうに聞こえないんだけどな』というところがあると思います。そのときは、テキストにこだわらず音を優先して、聞こえたようにマネてみてください」

もし、好きな曲が思いつかないという場合、幾嶋さんがオススメする曲は「We Are The World」。ゆっくり発音しているので聞き取りやすいそうですよ。

コミュニケーションに必要な単語は2000程度

1曲を流暢に歌えて、聞き取る力や話す力が上がってきたら、次は何をすればよいのでしょう。英語での会話の幅が広がるように英単語をたくさん覚えていったほうがよいのでしょうか。

「『英語ができる人=英語で流暢にコミュニケーションできる人』とするなら、単語量というのはあまり重要ではありません。というのも、ある程度のことを話すためだけだったら、おそらく2000単語ぐらいで十分なんです。なので、言葉の数を増やしていくよりも、その2000単語をしっかり発音でき、聞き取れる状態をつくったほうが圧倒的に効率がいいんです」

学生時代の英語学習も決して無駄ではない

本来の語学スキルとしての英語なら2000語レベルというと、「学生時代、定期テストや受験に向けて1万単語の暗記などを熱心にしていたことに「意味があったのだろうか…」と言いたくなってしまいます。

「受験用の英語というのはコミュニケーションのためというより、難解な文章を理解するためにやるものといえますよね。日本の教育方針として、国際社会で活躍できる人材の育成というとこともあると思いますが、そのためには、ただ英語が話せればいいというわけにはいきません。いざというときに『難しい文章は分からない』というわけにはいいかないので、教育課程においては、ある程度アカデミックな教養を身に付けさせることも必要だと思います。

また、勉強というのは『難しいな』『疲れた…』『頭がパンクしそう』という状態の中で自分で考えて行動していくトレーニングのようなものです。論理的思考力、情報処理能力を鍛える練習だと考えると学生時代の勉強はすべて無駄ではないと思いますよ」

SNSや配信動画、現代は英語教材の宝庫

歌以外にも現代ならではの英語教材になるのが、「Netflix」などで配信される海外のコンテンツや海外の人が発信するSNS、YouTubeなどです。

「日本は生きた英語に接する機会が圧倒的に少ないので、ネット上の動画や記事などを使うのもいいですね。例えば、好きな海外のYouTuberや俳優、アーティスト、起業家のSNSなど、誰か1人でいいので見つけて、”その人の英語”を分かるようにしてみてください」

好きな人の言葉であれば、単語を調べたり、発音をマネをするのも苦にはならなそう。「知りたい」という気持ちが英語へのモチベーションにつながります。

「実は、私が英語を学ぶきっかけになったのもネット動画でした。大学2年生のとき、海外の名だたる起業家のインタビュー動画やYouTube動画を見て、『彼らの言葉をもっと理解できるようになりたい』『日本語字幕ではなく、この人の声をそのまま英語として理解できるようになりたい』という気持ちが『英語って楽しい』と思うことにつながりました」

高校までは、英語は受験のためにやっていただけだと話す幾嶋さん。いざ大学に入学して留学生や帰国子女が流暢に英語を話しているのを聞いても、何を話しているのか分からないレベルだったそう。それでも、憧れていたスティーブ・ジョブズらの動画を見て、理解しようと学んでいくうちに「英語が分かるだけで彼らの存在や世界が身近になる」と思い、学び直して今に至ります。

英語が苦手な人にSNSをすすめる

映画は子ども向け作品から始めよう

インタビュー動画ではなく、好きな映画やドラマなどのコンテンツをきっかけに英語を学んでいきたいなら、「おすすめは“字幕なし”でも何となく話が想像できる作品を選ぶこと!」と話す幾嶋さん。

「例えば、子ども向けのアニメ作品は動きがダイナミックで表情が豊か。何を言っているのかなんとなくイメージが湧きますよね。最近だと、『パウ・パトロール』というワンちゃんのレスキュー隊のアニメ作品。ストーリーも分かりやすいですし、英語も聞き取りやすくて初心者向きです」

また、歌や動画で勉強していく上で気を付けたいのは、どの国の英語を学ぶか統一すること。

「イギリス英語、アメリカ英語、オーストラリア英語のいずれか、1つに絞って極めていったほうがいいですね。ごちゃまぜにして聞いていこうとすると、聞き取りづらかったり、せっかく覚えてもネイティブに戸惑われたりしてしまいますよ」

きちんと学び直したいならTOEIC®

ここまでコミュニケーションとしての英語力を身に付ける方法を聞いてきましたが、きちんと英語を学び直したいのであれば、TOEIC®がいいと幾嶋さんは話します。

「TOEIC®は文法的な要素を使用頻度が高い順にしっかりと万遍なく散りばめてくれているテストです。なので、英語の基礎を勉強したいという人は、TOEIC®が非常におすすめです。

なので、まずはTOEIC®の基礎レベルといわれる600点を目標に進めてみて、次の目標は800点。800点を超えたら英会話はもちろん、映画やドラマを英語で理解できるレベルが見えてきますよ」

TOEIC®受験者の約8割が使う教材「abceed」

TOEIC®︎学習者の8~9割が活用しているのが、幾嶋さんの会社が運営しているAI英語教材「abceed(エイビーシード)」です。

市販されている英語教材、テキストなどが600冊以上収録されており、その中から学習者のレベルに合わせた問題をAIが出題し、無理なく英語力を上げていくことができます。

「TOEIC®の勉強を始めるのであれば、まずは600点獲得に向けて何をやればいいのかをAIがどんどん出題していきます。しかも、出題される問題は、約6~7割は解ける難易度に調整されているので簡単すぎず難しすぎず、心が折れにくいですよ(笑)。その日の学習内容で、今の自分が何点獲得できるのかが分かる”予測スコア”も出ますので、判定が600点を超えたら『本番を受けてみよう』といった使い方できます」

また、「ABCEED ENGLISH」というサービスを活用すると、コーチによるマンツーマンオンライン授業や、コーチにいつでも質問できるチャットプランもあり、サポートを受けながら効率よく学習していくことができます。

読み物や動画コンテンツも充実

TOEIC®や受験向けのいわゆる学習問題以外にも、コミュニケーションのための英語で使えるコンテンツも充実しているそうです。

「例えば、録音機能があるので発音練習のときに音を吹き込んだり、子どもでも読める簡単な物語から、レベルの高いものまで多読・速読に最適な英文リーダーを収録した『ラダーシリーズ』を読んだり趣味として英語を楽しむことができます」

abceed

「ネイティブのような発音で歌えるようになっても有名大学に合格できるような英語力はつきません。ですが、ネイティブから『英語うまいね』といわれる発音や聞き取り等の英語力は練習すれば誰でもできるようになります」

苦手意識を抱いているのは「英語」か、それとも「勉強」か。そこをはっきりさせて、「英語がうまくなりたい」という気持ちや、英語を使ったものへの興味・関心へ素直に従って追及していけば、いつの間にか憧れる側から、憧れられる存在になっているかもしれませんね。

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浜田彩

エディター、ライター、環境アレルギーアドバイザー。新聞社勤務を経て、女性のライフスタイルや医療、金融、教育、福祉関連の書籍・雑誌・Webサイト記事の編集・執筆を手掛ける。プライベートでは2児の母。

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