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2022.10.23

中学受験は「過酷」「親の見栄」だと思う。それでも中学受験をさせる理由

「中学受験はしたほうがいい?」「中学受験より、うちの子は高校受験向きかも」中学受験をするかしないか悩むご家庭もあるでしょう。お子さんにとって最適な決断となるよう、中学受験のメリット・デメリットへの理解を深めることが大切です。高校受験との比較も交えながら、ご家庭の考えを定めるヒントをご紹介します。

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中学受験(中学受検)する子は4.7人に1人

デジタル保険代理店「コのほけん!」を展開するSasuke Financial Lab株式会社が、「中学受験と高校受験に関するアンケート調査」をおこなったところ、中学受験をする子は4.7人に1人という現実が明らかになりました。

各ご家庭の方針を定める上で抑えておきたい近年の傾向は以下の3点です。

  • 2019年以降、首都圏を中心に中学受験の受験者は増加傾向にある
  • コロナ禍の休校期間中に公立と私立での対応の差が浮き彫りになった
  • 首都圏では高校からの募集を停止する都立・私立の中高一貫校が増加傾向

2022年度首都圏の中学受験率(私立・国立)は17.3%と前年より1,000人ほど増えており、公立中高一貫校と合わせると4.7人に1人が中学受験をしていることになります。

特にコロナ禍の休校期間中にオンライン授業などでスムーズに対応できた私立と、後手後手に回った公立との対応力の違いが受験する、しないという選択に大きく影響しているようです。

アンケート調査では中学受験を検討中と回答した割合は21.1%、実際に受験した人の割合は17.3%となっています。

中学受験をさせたい理由

中学受験をさせたい理由の上位は以下のとおりです。

  •  子ども、もしくは親の憧れの中学校があるから(33.3%)
  •  地元の公立中学校に進学させたくないから(33.3%)

調査結果より、進学を希望する中学校があるケースと、地元の教育環境を懸念して中学受験を希望するケースの2つの理由で全体の6割を占めていることがわかります。

一方、「高校受験を選ぶ理由」のアンケート調査では、高校受験でいいと思うからという理由が43.2%という結果になりました。

現状の教育環境に不満がなく、さらに行きたい中学校もない場合は、ただ漠然と「高校の受験でいいと思うから」という回答に落ち着くようです。

過酷、親の見栄…?中学受験のイメージ

中学受験のイメージというと、「過酷」「親の見栄」という考え方がチラつく方もいるでしょう。世間一般の中学受験に対するイメージの上位をまとめました。

  • 教育熱心(48.4%)
  • より良い環境の選択(45.6%)
  • 過酷(44.8%)
  • 親の見栄(42.8%)

それぞれ4割強を占めるなど、中学受験は「過酷」「親の見栄」というイメージも根強くあるようです。しかし「教育熱心」「より良い教育環境の選択」といったより質の高い教育を求めての中学受験という回答結果が5割近くを占める現実も見逃せません。

一方、高校受験に対するイメージ上位にランクインするのは、「本人次第」「子ども主体の受験」などです。

本人主体というイメージの強い高校受験に対し、中学受験は「教育環境の充実」「ブランド力」「過酷」といったイメージがあることが伺えます。

中学受験についての考え

中学受験についての考えをピックアップしてまとめました。

  • 学区の公立が良い環境ならいらないと思うし、評判が悪ければ受験してもいいと思う
  • 高校受験をしなくて済むから良い
  • 受験は過酷だけれど、私立の方が質の高い教育を受けることができる。
  • 子供の将来を考えると勉強はして損はないから良いと思うが、子供の気持ちを無視して親が強制するのは間違っていると思うし、逆に勉強が嫌いになってしまうので、子供自身がやる気があるのならば応援したいし親としてできる限りの協力はしたいと考えている。
  • したいことがあって受験することで叶えられる、もしくは叶える道に近づくならしたらいいと思う。本人の意思を尊重することが大事だと思う。

上記の意見をまとめると、中学受験に対する考えとして以下の意見が浮かび上がります。

  • 中学受験をするかしないかは、学区の公立の環境次第
  • 内申点争いの激しい高校受験をしなくて済む
  • 私立という質の高い教育を受けられる

「過酷」「親の見栄」というイメージが一定のマインドを占める中学受験ですが、受験理由はさまざまで、本人の意思を尊重して受験を決めるという親の意見が多いことも押さえておきましょう。

高校受験についての考え

次に、高校受験についての考えを見ていきましょう。

  • 社会にでるのに必要だと思う
  • みんなが一斉に受験するので、モチベーションを保ちやすい
  • 本人の意思によって将来の夢に向かっての高校選びができるように思う。
  • なるべくなら公立に合格してほしい
  • みんなが通過する試練

高校受験に共通する意見として、「みんなが通過する」という、誰もが人生で一度は経験する試練と捉えている傾向が強いことが伺えます。

「本人の意思で将来を選択する」「社会に出るのに必要」など、高校受験を社会人への第一歩としてとらえているご家庭が多い印象です。

中学受験における受験する、しない論争に正解も不正解もありません。「過酷」「親の見栄」というイメージも一定数あるようですが、イメージにとらわれすぎるのはナンセンスです。お子さんの性格や希望、将来の目標をしっかりと見てあげて、最適な選択ができるといいですね。

<参考資料>
Sasuke Financial Lab 株式会社 【調査結果】中学受験と高校受験に関するアンケート調査|「#コのほけん!」(PR TIMES)
通信制高校ナビ(コロナ禍以降、学校のオンライン化はどこまで進んだ? 自主休校生徒へのオンライン支援は?)

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