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2022.10.04

困った行動は、私の愛情が足りなかったせい?子どもの「愛着障害」を修復する方法

お子さんの気になる行動、ありますか?なかには、「うちの子発達障害……?」と心配している方もいるのではないでしょうか。もしかしたら、それらの行動は愛着障害によるものかもしれません。また、大人になっても“生きづらさ”を抱えたままの方もいるでしょう。そんなすべての方に役立つ本が発売されました。

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3歳以降の子でも愛着形成は「できる」

2022年9月30日、合同出版株式会社が『愛着障害は何歳からでも必ず修復できる』を刊行。

本書では、愛着障害について詳しく解説しています。たとえば、愛着障害の基礎知識や日常での行動の特徴、発達障害との見分け方、支援を通した解消方法など。

『愛着障害は何歳からでも必ず修復できる』(PR TIMES

著者は、和歌山大学教育学部教授であり、臨床発達心理士スーパーバイザーや上級教育カウンセラーなど10以上の肩書や資格を持つ、米沢好史(よねざわ よしふみ)さん。愛着に問題がある子どもを支援してきた経験も豊富で、本書には米沢さんが培ったノウハウがすべて詰め込まれています。

一般的に、愛着障害は「乳幼児期の愛情不足が原因」「3歳を過ぎてから愛着形成するのは手遅れ」などと言われがちです。

しかし米沢さんは、それらを真っ向から否定。「愛情不足が原因ではない」「何歳からでも修復できる」と力強く解説しています。

親子関係って、なかなか複雑なもの。言葉が通じない乳幼児期は余計にストレスが溜まりますよね。99%ワンオペ育児だった筆者も、当時はただひたすら必死で、育児を楽しんでいたとは正直言えない部分があります。子どもは現在小学2年生まで成長しましたが、反抗的な言動をされるたびに「私の愛情が足りなかったから?」と思うときがあります。

もし愛着障害だとしても、著者から「何歳からでも修復できる」とお墨付きがあると安心します。子どもが心おだやかに成長するために、そして良好な親子関係を築くために、『愛着障害は何歳からでも必ず修復できる』をバイブルにしたいです……!

愛着障害と発達障害を見分けるポイント

『愛着障害は何歳からでも必ず修復できる』は、大きく5章に分かれています。

第1章では、愛着障害の基礎知識を。第2章は愛着障害の具体的な特徴、第3章は発達障害との見分け方、第4章は支援を通した解決策、第5章ではよくある相談内容をまとめています。

特に、「愛着障害と発達障害を見分けるポイント」の表は必見です。子どもが何か不適切な行動をしたとき、表に照らし合わせるだけで、それが「愛着障害」「発達障害」どちらに該当しそうなのかを見定められます。

PR TIMES

本書によると、たとえば保護者が「〇〇したら後で~~しようね」と子どもに伝えた場合、子どもはどのような反応をするでしょうか。表に照らし合わせると、「すぐしてしまう」はADHD(発達障害/注意欠如・多動性)、自分なりの捉え方をするのがASD(発達障害/自閉症スペクトラム)、気が向かなければ従わないのがAD(愛着障害)です。

お子さんがどちらに分類できるかがわかれば、相談や支援もスムーズになりそうですね。

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愛着障害には2種類ある

愛着障害とひと口にいっても、医学的には「反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)」「脱抑制型愛着障害(脱抑制性対人交流障害)」の2つに分類されます。

反応性アタッチメント障害は、人に対して警戒心が強いという特徴があります。他者との交流が少なく、困っていても誰にも助けを求めません。ちなみにこの症状はASDと似ているため、判断が難しいとされています。

一方、脱抑制型対人交流愛着障害の場合、人に対してベタベタしすぎるという特徴があります。いわば過度なフレンドリー。たとえば初対面の相手でも遠慮なくおんぶや抱っこをせがんだり、馴れ馴れしい態度を取ったりなど。この症状はADHDと似ているため、判断が難しいとされています。

「反応性アタッチメント障害」「脱抑制型愛着障害」は、特性がそれぞれ真逆で不思議ですね。

PR TIMES

『愛着障害は何歳からでも必ず修復できる』は、生きづらさに悩むすべての人におすすめの一冊です。

「どうしてこんな性格なんだろう」とお子さんやご自身を責め続けるのは辛いですよね……。しかし精神的な病気の一種とわかれば、少しは気が楽になりませんか?

著者の米沢さんは、「何歳からでも修復できる」と背中を押してくれます。『愛着障害は何歳からでも必ず修復できる』を片手に、修復の一歩目を今日踏み出しましょう。

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